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きれいごとは爆弾である

と書くと炎上しそうな少し焦げ臭いにおいがするかもしれませんが、

私は『炎上覚悟で言います!』とは言いません。

炎上しないに越した事は無いので……

『きれいごと』って結構悪気なく言っている気はするのです。

でも、危険性をはらんだ言葉なのです。

その代表格が、『諦めなければ、夢は必ず叶う』と言うもの。

いや、必ずではありません。やっぱり残念ながら叶わない事もあります。

むしろ叶わない方が多いでしょう。

宝くじは買わない限り当たらないのと同じで、願い続けなければ

叶う事もありません。そういう意味で別に悪い言葉では無いとは思います。

それでも、現代人はとにかく過敏なので、知覚過敏ですぐ心に染みてしまう

ようなので、気を付けないといけないのです。

昔であれば、叶わない事があるなんて百も承知なので、叶わなくても

「まあ、そういう事もあるでしょう。」で済む話だったと思うのですが、

現代人は「叶わなかったじゃないか!嘘つき!」とクレームを入れる可能性

すらありますから。

2022年はセンター試験の日に残念な悲しい出来事も起こりました。

私が思う『きれいごと』って、あるものを排除している言葉だと思うのですね。

『夢はきっと叶う』は、叶わない場合を排除している、

『話せば必ず分かってくれる』は、分かってもらえない場合を排除している、

『隣の人とは仲良くしましょう』って言ったって、隣りが自分の命を

狙ってたら仲良く出来るはずもありません。

排除された側の事は全く考慮されておらず、

排除された側は当然怒りを覚えます。

なので爆弾なのです。自分にも炸裂するし、誰かに炸裂する可能性もある。

自分の心のモヤモヤを破壊する事もあるかも知れませんが。

とにかく取扱注意な代物だと思うのです。

私はなるべくこういう言葉を言わない様に気を付けています。

昔はバンバン使っていたかも知れませんが(反省)。

私は『夢はきっと叶う』は、『希望を持ち続ける』

に言い換えています。

同じような言葉に見えても実は真逆です。

『希望を持ち続ける』のは、自分の願った事がかなわなくても

他に良い方法やモノがあると信じる事です。であれば、1つダメでも

次が、その次が、って人生が『詰む』事はなくなります。

志望する大学に落ちたらそりゃ落ち込むでしょうが、

それで『詰んだ』訳ではないのです。ひょっとしたら別の大学の方が

自分に合っている可能性もありますし、良い出会いがあるかも知れません。

現代社会は、ストレスの耐性を付けるよりも外力的に取り除く方に

重きを置いてしまって、ちょっとの段差で躓いて死んでしまう

『スペランカー』状態になっているのではないかと思います。

(懐かしいなあ。分からない場合は、お手数ですが調べて下さい。)

おまけに社会の変化が速いので、余計に耐性がないとすぐに

ダメになってしまうのではないかと思います。

かくいう私もかなり精神的に参ってはおりますけど……


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