新年度
学生最後の一年が始まったみたいです。
ワクワクキャンパスライフは諦めているので卒業出来るように頑張ります。
パキッとした黒のスーツを身に纏う人々を避けるように電車に乗り込む。
それでも、4/1に捕まった。
真っ黒なのに青くみえるスーツ姿
春らしい陽気が僕を馬鹿にしているみたいだ。
入社式じゃなくて、親と居るから入学式かな。
どちらでも良いことを考えて、薄汚れたベージュのパーカーのフードをまた、深く被り直す。
「あー。」
また、
ひとつ息を吐いてはひとつ飲み込んでの繰り返し。
いっそのこと、全部吐ければいいのに。
最初から全てをやり直せたら良いのになんて考えても快速列車は止まらない。
なんか、全然変われてないかもな。
変わったことに気づいていないのかも知れない。
大学4回生、22歳かー。
22歳って意外とこんなもんなんだ。
中学生の頃に掲示物を眺めながら思い描いた22歳でも無ければ、高校生の頃に後ろから2番目の席でモンストに勤しんでいた僕が描いた22歳でもない。
君の瞳には何がどう映って、
涙で滲んだって
それでも、笑ってくれるかな。
おわり
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