腰を悪くして、行動範囲が狭まってしまうことで、認知能力が落ちていく(中略)腰痛持ちの人は年齢にかかわらず多いと思いますが、腰に負担をかけない歩き方や、荷物の持ち方をして腰を守ることが重要(中略)日常での腰の使い方が悪いことから、徐々に骨が変形して起こることが多い。つまり生活習慣病(中略)ひざが痛まないようにと不自然な格好で座ったり、ひざをかばって歩いたりするようになるので、そのうち腰も悪くなります(中略)そもそもの原因である腰の使い方を改めなければ、症状がぶり返す(中略)体の重みを受けとめたひざの軟骨がすり減ってしまい、歩くたびに関節が痛くなります。痛みをこらえて歩いていると、やがて骨が変形して痛みが増し、ますます歩けなくなるという悪循環に陥ります(中略)将来的に体力が落ちても続けられる趣味を持っておくといいと思います(中略)脳内でドーパミンを作る細胞は、ドーパミンを作るときに、自らの活性酸素を作り出すことがわかっています。そして活性酸素によって死んでいくのは、脳の中ではドーパミンだけです(中略)とにかくドーパミンを作る細胞は酸化に弱い。これが事実です。ドーパミンは、快感や幸福感、意欲、運動調節などに関わる神経伝達物質(中略)脳のドーパミンが減ってくると、大きな一歩が踏み出せなくなって、歩幅が小さくなります(中略)歩くときにつま先が上がらないすり足歩行になる(中略)こうした歩き方はドーパミンが減少して起こる(中略)ドーパミンは誰でも年齢とともに減っていく(中略)普通に歩いているつもりなのに、畳やカーペットのヘリや、ごくわずかな段差でも転びやすくなります(中略)女性の場合、女性ホルモンが骨を丈夫にしている面が大きいので、女性ホルモンが急激に減ると、骨が急速に弱まります(中略)カルシウムを使って骨を作るには、ビタミンDとビタミンK(※納豆、鶏のもも肉にはビタミンK2が豊富)が必要(中略)転倒による骨折を避ける方法はいくつかあります。骨に刺激を与えると骨密度が高まります(中略)意識して歩くようにすると転びにくくなります(中略)できるだけ大股で足裏で地面をしっかりとらえるようにして歩くと、骨に刺激が伝わります(中略)転倒による骨折では、大腿骨という太ももの骨が折れることがほとんどです。この骨はひざから股関節に向かって斜めについているため、転ぶと折れやすいのです。意外かもしれませんが、「認知症を発症したきっかけは、大腿骨骨折」というのが、私のクリニックに来院される患者さんの約半数(中略)オステオカルシン(※骨から分泌されるたんぱく質)は動脈硬化の予防や骨を丈夫にする他にも、脳の神経伝達物質の産生を高めたり、インスリンの分泌量を増やしたり、インスリンの効きをよくすることが知られています(中略)ヤールスバーグチーズを食べたときだけ、ビタミンK2とオステオカルシンが増えました(中略)皮膚でビタミンDを作るにはコレステロールが必要だということは知られていません(中略)コレステロールをできるだけ低くしている人が太陽光を浴びたとしても、ビタミンDが十分に合成されるかは疑問 ※引用者加筆.