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ビタミンDが不足していて、カルシウムの吸収がよくないと、耳石が少なくなってしまう

骨は内分泌器官(中略)骨が分泌するオステオカルシン(中略)オステオカルシンが身体の多くの臓器に作用するだけでなく脳内にも入り、セロトニンやドーパミン、GABAなどの神経伝達物質の生成にも影響を与えている(中略)老化したマウスにオステオカルシンを与えると、通常なら加齢に伴って低下する、新しい物体の認識など記憶に伴う課題の実行能力が改善した(中略)さらに、オステオカルシンは若いマウスの学習能力も向上させた。

腰を悪くして、行動範囲が狭まってしまうことで、認知能力が落ちていく(中略)腰痛持ちの人は年齢にかかわらず多いと思いますが、腰に負担をかけない歩き方や、荷物の持ち方をして腰を守ることが重要(中略)日常での腰の使い方が悪いことから、徐々に骨が変形して起こることが多い。つまり生活習慣病(中略)ひざが痛まないようにと不自然な格好で座ったり、ひざをかばって歩いたりするようになるので、そのうち腰も悪くなります(中略)そもそもの原因である腰の使い方を改めなければ、症状がぶり返す(中略)体の重みを受けとめたひざの軟骨がすり減ってしまい、歩くたびに関節が痛くなります。痛みをこらえて歩いていると、やがて骨が変形して痛みが増し、ますます歩けなくなるという悪循環に陥ります(中略)将来的に体力が落ちても続けられる趣味を持っておくといいと思います(中略)脳内でドーパミンを作る細胞は、ドーパミンを作るときに、自らの活性酸素を作り出すことがわかっています。そして活性酸素によって死んでいくのは、脳の中ではドーパミンだけです(中略)とにかくドーパミンを作る細胞は酸化に弱い。これが事実です。ドーパミンは、快感や幸福感、意欲、運動調節などに関わる神経伝達物質(中略)脳のドーパミンが減ってくると、大きな一歩が踏み出せなくなって、歩幅が小さくなります(中略)歩くときにつま先が上がらないすり足歩行になる(中略)こうした歩き方はドーパミンが減少して起こる(中略)ドーパミンは誰でも年齢とともに減っていく(中略)普通に歩いているつもりなのに、畳やカーペットのヘリや、ごくわずかな段差でも転びやすくなります(中略)女性の場合、女性ホルモンが骨を丈夫にしている面が大きいので、女性ホルモンが急激に減ると、骨が急速に弱まります(中略)カルシウムを使って骨を作るには、ビタミンDとビタミンK(※納豆、鶏のもも肉にはビタミンK2が豊富)が必要(中略)転倒による骨折を避ける方法はいくつかあります。骨に刺激を与えると骨密度が高まります(中略)意識して歩くようにすると転びにくくなります(中略)できるだけ大股で足裏で地面をしっかりとらえるようにして歩くと、骨に刺激が伝わります(中略)転倒による骨折では、大腿骨という太ももの骨が折れることがほとんどです。この骨はひざから股関節に向かって斜めについているため、転ぶと折れやすいのです。意外かもしれませんが、「認知症を発症したきっかけは、大腿骨骨折」というのが、私のクリニックに来院される患者さんの約半数(中略)オステオカルシン(※骨から分泌されるたんぱく質)は動脈硬化の予防や骨を丈夫にする他にも、脳の神経伝達物質の産生を高めたり、インスリンの分泌量を増やしたり、インスリンの効きをよくすることが知られています(中略)ヤールスバーグチーズを食べたときだけ、ビタミンK2とオステオカルシンが増えました(中略)皮膚でビタミンDを作るにはコレステロールが必要だということは知られていません(中略)コレステロールをできるだけ低くしている人が太陽光を浴びたとしても、ビタミンDが十分に合成されるかは疑問 ※引用者加筆.

オステオカルシンは、新たな骨の形成を担う骨芽細胞だけが分泌するタンパク質(中略)骨形成の過程でオステオカルシンが分泌されるのは、体を物理的に強くするためではなく、血液を介して移動して脳にメッセージを伝えるためであることがわかっている。それに関わっているのが記憶全般、とくに空間記憶を司る脳領域にある特殊な受容体(中略)血中オステオカルシン濃度の低さと中年以降の認知能力テストの低成績につながりがある(中略)アルツハイマー病患者のオステオカルシン量がとくに少ない(中略)骨に体重をかけるとオステオカルシンの分泌が刺激され、このホルモンにより記憶力が高まる(中略)集中している動きなら、歩行でさえダンスとみなせる(中略)快感はつきつめれば、内耳の平衡感覚に行きつく(※三半規管は頭の傾きを感知)(中略)「耳石器」(ひとつは球形嚢、もうひとつは卵形嚢という)(中略)耳石器(※左右もしくは上下の動きの加速度を感知)は重力の影響を監視し、いま進んでいる方向が前方と後方のどちらかなのかや、上っているのか下っているのかを伝える役割(中略)喜びの感覚に関わる脳領域である大脳辺縁系に内耳が直接つながっている(中略)私たちがブランコやジェットコースター、あるいは自転車に乗って猛スピードで坂を下るのを好む理由はそこにある(中略)超高感度の前庭系と脳の快楽領域との密接なつながり(中略)平衡器官をからかう以上の快感はない。そして、ひとたびその感覚を味わったら、何度でも繰り返したくてたまらなくなるのだ(中略)音楽は大音量でなければいけない。それは、ある一定の音量レベルを超えると音楽が耳石の芯をとらえるからだ(中略)耳石は古くから存在する内耳の構成要素で、かつては平衡器官だけでなく感覚器官の役割も兼ねていた(中略)私たちの耳石はいまもまだ音を聞きとっている(中略)音が90デシベル以上(※ロックンロール閾値)で鳴っている場合(※ロックコンサートやダンスクラブ)(中略)体を使ってビートを追えば、気持ちを高揚させるドーパミンの奔流が生まれる(中略)内耳の平衡器官は脳の快楽中枢とつながっている。※引用者加筆.

内耳は音を異なる周波数に分解し(低周波数から高周波数まで)、そのデータを脳に送って解釈させている(中略)内耳は珠玉の作品ともいうべき器官であり、音をつかまえて符号化することに精妙なまでに特殊化している。

耳の奥(ないじ)には「耳石(じせき)」と呼ばれる器官があります。耳石は骨と同じ炭酸カルシウムでできていて、平衡感覚にかかわっていますが、ビタミンDが不足していて、カルシウムの吸収がよくないと、耳石が少なくなってしまうのです。その結果、平衡感覚に狂いが生じて、転倒にもつながる(中略)高齢者には転倒による骨折が多く見られます。ビタミンDにはその転倒のリスクを下げる効果

重力の方向を感知する内耳のカルシウム結晶の振動からも、信号を受信する


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