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BBC Englishのドラマを聞いて、青春アドベンチャーを思い出したという話 1THM vol.2

手作りヒアリングマラソン15日間走行終了でございます。

2月1日の振り返り(時間)

ノルマ時間達成

1日2時間で30時間がノルマだったけど(1月半ばに始めたから)30.7時間ということで0.7時間(42分)のくりこしとなりました。これまでも15日くらいなら続いたことがある(1か月くらいが最長記録だと思うけど)。でも、1日2時間というなかなかのノルマで15日間は褒めてあげたいところである。よくやった!えらい!おめでとう!!

最も大きい勝因は時間の余裕でしょうね、やっぱし。朝はゆっくりできるし(朝8時45分に家を出ればよい)大学から帰宅しても4時過ぎ程度で、持ち帰りの仕事もないし、そのへんでビールを買うなんてことできないから、ビールも飲めないし(したがって時間泥棒に遭わない)。とはいえ、それをいってはもともこもないので、さらに掘り下げる。

勝因の分析

インストラクショナルデザインでARCS-Vの話を書いたと思うけど、継続のために「意志(V)」の方略を自動的にやっている自分に気が付く。ちょっと理論のお話になりますけど、ケラーによれば意志(V)は「活動前計画」と「活動制御方策」に関する概念で(くわしくはKellerのマクロモデル ID学 vol.15を参照)それをケラー自身が3つの方略に整理しているらしい。多少それとは違いがあるそうだが、中嶌ほか(2013)によれば、以下の3つに分けられる。

意志(V)の方略
①実行計画の具体化(やる気を明示させる)
②適切な制御(許容範囲で進めさせる)
③自己モニタリング(自分の状況を理解させる)

各方略ごとに自分の学習を分析します… と思ったけど、細かいことはインストラクショナルデザインのほうに書くことにする(そのうちここにリンクを貼る)。ここで書くと同じこと2回書くことになりそうだし、そもそもそろそろ買い物に行かなきゃ。停電になっちゃう。

①実行計画の具体化
まさに手作り1000時間ヒアリングマラソンはこれ。コンテンツも変更含みとはいえあらかじめ決めてあるし、振り返り日、300時間ごとのテスト日、最終日などもNotionのカレンダー(ヒアリング時間とコンテンツの記録・可視化ツール)に入れてあって、動かす気はない。振り返り用のシートもフォーマットをすでに数か月先までつくってあるし(全部つくらなきゃと今気がついた、忘れてたわん)テスト日にはEF Quick Testのリンクを挿入済みだし、とにかくあとは計画に沿ってやるだけなのです。あと「くりこし」という概念のおかげで、ちょっと気が楽かな。

②適切な制御
中嶌ほか(2013)には、具体的方略として「やる気を削ぐようなものや、学習目標に関係ない活動を計画に含めないようにする」とか「誘惑しそうなものが計画にないか洗い出す」などがあるけど、例えば「宅飲みの誘いを断る(宅飲みに参加したら最後、帰宅してからやろうなんて経験上天と地がひっくり返ってもあり得ない)」とか「それでも夜にどうしても用事があるから、朝やってしまおう」とか、そういうことも適切な制御に入ると思うのよね。継続のために「つらいな」「おもしろくないな」などのうまくいかない要因を排除して計画変更することも適切な制御に含まれると思う。

③自己モニタリング
Notionが自己モニタリングツール。毎日のヒアリング時間とコンテンツを記録して、ルールではないけど気が向いたときに感じたこと(コンテンツの理解度や感想、使い方に関するアイデアなど)をメモしてる。振り返りのときにそれを眺めて、翌月の計画にアイデアを反映させる。

2月1日の振り返り(来月への誓い)

たとえば「このままコレを続けていて効果があるのだろうか」という不安。なんせ聴くだけだし、このあいだたまたまキャンパスで急に学生に話しかけられて(セメスターブレイク中なので基本学生はいない)英語がしどろもどろだったりして「1000時間も労力を費やして効果がなかったら…」という不安に陥る。これはARCSの自信(C)でありまして、今自分が努力していることに疑いをもつと動機が低下するわけですね。身をもって経験しているわけですが、これまでの経験と知識から効果があることはわかっているわけですよ、大なり小なり。そして、たとえ小だったとしても、今やれることの中では大だと思うわけで、いいんです!これでいいんです!ということなんだけど、この不安を解消するために学習系コンテンツ(BBC EnglishとかBritish Council)を積極的にやり、さらに週末に復習をして少しは記憶に残そうという計画変更を行いました。

あとはなにより達成感だよね。

まとめ

敗因はない、達成できたんだし。とにかく、1月のマラソンで一番おもしろかったのがBBC Englishのドラマ「Jamaica Inn」。ラジオドラマって本当にいいよねと思ったことですよ。毎日いそいそとお茶を淹れて6分間耳を澄まし、気がついたら息も止まっていた的なおもしろさです(結末は大したことなかったわ、残念ながら)。わかるかしら、この感覚。これで思い出した。夜、ベッドで寝ながら、机で勉強しながら、ラジカセでラジオドラマを聴いたこと。ふと調べてみたら、まだやってました、NHKの「青春アドベンチャー」

来月はいよいよ新セメスターが始まって、こちらもいろいろ画策していることがあるので、もしかしたら持ち帰りの仕事ができちゃうかも。そんな状況でも継続できるのか!乞うご期待しちゃうわ、わたし。

参考
中嶌康二・中野裕司・渡辺あや・鈴木克明(2013)「拡張版ARCS 動機づけモデルの実践有効性検証ツールの設計と評価」『 日本教育工学会研究報告集』
*自分なりの解釈で適当に引用のような書き方をしている部分があるので、正しくは論文を実際ご覧ください。