ウォーキング療法士

歩行を科学、実践し、社会で活躍できる療法士です。 人間が生きるための基礎となる「歩行」…

ウォーキング療法士

歩行を科学、実践し、社会で活躍できる療法士です。 人間が生きるための基礎となる「歩行」をベースに、リハビリの現場だけでなく、一般の方々のニーズを意識した健康プログラムを提供します。

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【認定セミナー情報】 7/10(水)にウォーキング療法士19期認定セミナーが開催。 会場は原宿。 実技は代々木公園! ウォーキングを通して社会貢献をするため、ウォーキングの基礎から指導のポイントが学べます。 詳細はこちら https://seminar.rehacollege.com/p/WT

    • 歩幅を広げるメリット

      ウォーキング療法士の認定セミナーでもお伝えしている中之条研究。 5000人を20年間経過観察した貴重なデータです。 この中で、8,000歩以上そのうち大股早歩きを20分以上歩いていた人は生活習慣病などの有病率が低くなると報告されています。 そのため、ウォーキング療法士が開催している講習会でも、その方の無理のない範囲で少し大股で速歩をしていただくことが重要とお話ししています。 では、大股で歩くことでどのような効果があるのでしょうか? 本日は歩幅を広げるメリットについて調べてみま

      • 産後のウォーキングの注意点

        産後の2〜3ヶ月ほど経つと、ヨガやウォーキングなどの運動が推奨されています。しかし、この産後のウォーキングの場合、負荷量はいつもお伝えしている”ややきつい”でいいのでしょうか? 本日は産後にウォーキングを始める際に注意点について整理していきましょう。 今回は大股はなし 今回紹介する 妊娠中および産後トレーニング: コーチングに関する考慮事項 では と報告されています。 また産後半年ほどはリラキシンが分泌され靭帯が緩んでいて、骨盤が開いたり、歪みが出やすくなって様々な体の

        • 定期的にウォーキング講習会に参加するべき理由

          ウォーキング療法士は毎月にウォーキング講習会を開催しています。また、毎月1回、ウォーキング講師としても朝日新聞のガイドウォークに登壇してます。 その講習会で最後にお伝えしていることが、定期的にリピートしてもらうことです。ウォーキングを定着するためには、定期的な機会と的確なフィードバックを受ける必要があると考えているためです。 では、実際に長期的に見るとリピートする意味はあるのでしょうか? 本日は運動習慣の定着について調べてみました。 ウォーキング療法士の講習会情報はこちら h

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        【認定セミナー情報】 7/10(水)にウォーキング療法士19期認定セミナーが開催。 会場は原宿。 実技は代々木公園! ウォーキングを通して社会貢献をするため、ウォーキングの基礎から指導のポイントが学べます。 詳細はこちら https://seminar.rehacollege.com/p/WT

          国はどのくらい歩けといっているのか?

          2023年に厚生労働省は『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』として新たに運動基準を発表しました。 その中で大切なのが、歩行は歩数だけでなく強度も必要と明記されたことです。 では、国はどのくらいの強度で歩くことを推奨しているのでしょうか? 本日はウォーキング療法士として知っておきたい国の基準について整理していきましょう。 どのくらいの歩行強度を推奨しているのか? 今回紹介する 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 では以下のように運動強度を推奨してい

          国はどのくらい歩けといっているのか?

          ウォーキング時に注目したい筋がこれ!

          講習会でいつもお話ししていますが、ウォーキングの時に意識したいのが前足ではなく後ろ足です。 しっかりと後ろ足で身体を押し出してあげることで歩幅が広がり歩行速度も向上します。 ではその歩幅を広げるために必要な筋はなんでしょうか? 本日は加齢ととも注意したい歩幅を広げるための筋について整理します。 加齢に伴い歩行はどう変化するのか? 今回紹介する 歩行に重要な“足首を素早く動かす能力” 加齢と性別による能力の変化を検証 では と報告されています。 つまり加齢に伴い、歩行時の

          ウォーキング時に注目したい筋がこれ!

          介護予防で意識したい数字と項目

          健康長寿を達成するためには、要介護状態を未然に防止することが課題となっています。特に75歳以上では、主な要介護の要因はフレイル関連であり、フレイルの予防と悪化防止が最重要でとされてます。 では、事前にフレイルを予防するためにはどのような特徴を知っておきべきでしょうか? 本日は年代別にみた特徴について整理しました。 65歳未満の特徴と予防のポイント 今回紹介する 年齢階層別の要介護状態予防–主にフレイルに着目して− では と報告されています。 つまり、65歳未満ではバラン

          介護予防で意識したい数字と項目

          座りすぎに注意!根拠を持って伝えましょう

          高齢者が要介護状態に至る主な原因として、運動器の機能低下や認知機能低下等が挙げられ、それら生活機能の低下をもたらす問題の1つとして「長時間の座位行動(座り過ぎ)」が注目されています。 これからウォーキングを始める高齢者に生活で『座り過ぎに注意しましょう』とお伝えします。では、具体的に座り過ぎにより健康にどのような影響があるのでしょうか? 本日は座り過ぎによる健康被害について調べてみました。 高齢者の実態 今回紹介する 高齢者における座り過ぎ ―その実態と健康影響および座り

          座りすぎに注意!根拠を持って伝えましょう

          慢性炎症に対する運動効果

          慢性炎症とは、本来一過性で治まるはずの炎症反応が低レベルではあるものの、長期間持続して慢性化した状態を指します。炎症が収束せずに慢性化すると、炎症性物質が必要以上に作られ、免疫システムが過度に活性化してしまい、正常な細胞まで傷つけるようになり、やがて重篤な病気を引き起こすとされています。現在慢性炎症により 動脈硬化、糖尿病、高血圧、がん、認知症などが発症率をあげていることが確認されています。 では、この慢性炎症に対して、ウォーキングで対応することは可能でしょうか? 本日は慢性

          慢性炎症に対する運動効果

          ウォーキング初心者にはこれを伝えよう

          ウォーキングは気軽に始められる運動であり、多くの人が取り組んでいます。しかし、ウォーキング療法士が対象としている人の中には運動習慣が少ないため心肺機能が低い人もいます。その様な人たちの場合、ウォーキングを始めても、『少し歩くだけできつい』と話される方もいます。 この場合『短い時間でも良いので運動を続けましょう』とアドバイスをすることがあります。では、その短い時間というのはどのような根拠があるのでしょうか? 本日はウォーキング初心者をご指導する際に知っておきたいポイントを整理し

          ウォーキング初心者にはこれを伝えよう

          ウォーキング指導時のポイント

          ウォーキングは気軽に始められる運動であり、効果としてメンタルヘルス、高血圧予防、血糖値コントロール、コレステロール値の改善など様々あります。この効果を感じるためには、早歩きをすることがポイントとなります。その早歩きはポイントを知ることで習得ができ、ウォーキング療法士はそのポイントをお伝えします。 ポイントをより早く習得してもらうためにはどのような配慮が必要でしょうか?本日はウォーキング指導時に知っておきたい指導のポイントについて調べてみました。 指導のポイント 今回紹介す

          ウォーキング指導時のポイント

          運動強度の根拠

          ウォーキングで血圧や血糖値、コレステロール値などに効果を出すためには歩数だけなく、”少しきつい”くらいの早歩きがポイントです。 実際、ある研究ではいつもの歩行速度で1日10,000歩歩いた人と、歩いていない人では違いがなかったというデータもあります。 では、その早歩きの基準である、”少しきつい”くらいはどのような根拠があるのでしょう? 本日は早歩きをする際、負荷量の根拠を調べてみました。 歩行速度は自覚的運動強度が大切 今回紹介する RPE による運動強度の選択について

          大股歩きはウォーキングのポイント!

          ウォーキングは歩数だけを気にしても効果は感じにくくなります。重要なのはウォーキングをした時にどのように歩いたか?です。ポイントとなるが、歩行速度と歩幅です。この速度と歩幅は相関関係にあり、歩行速度をあげるためには歩幅を広げる必要があり、歩幅を広げれば歩行速度が向上します。 では、実際に歩幅を広げたことによる効果はどうなっているのでしょうか? ウォーキングは大股で歩くことがポイント 今回紹介する Brisk walkingの歩幅の違いがエネルギー代謝へ及ぼす影響 では と

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          簡単にできる認知症予防

          「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言えます。 認知症を予防するためにはウォーキングが効果的であることを講習会ではお話ししています。 では、そのほかに注目するべきことはあるのでしょうか? 本日は簡単にできる認知症予防について調べてみました。 認知症予防にはウォーキング+〇〇 今回紹介する 高齢者の足部骨格計測システムの開発と歩行

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          歩いて体幹を鍛えよう!

          体幹の役割は姿勢の維持、内臓や神経の保護などがあります。加齢に伴い、体幹は筋量の減少や脊椎の後彎変形するなどの報告があります。つまり、加齢に伴い、立つ、座るといった姿勢をつくる大黒柱としての役割が担えなくなってきてしまうことが考えられます。 では、歩くことでその体幹の筋力低下は予防できるのでしょうか? 本日は体幹と歩行について整理してみました。 ポイントは歩行速度 今回紹介する 地域在住中高年者の最大歩行速度には体幹筋量が関係する では と報告されています。 体幹筋量の

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          水中歩行の効果

          ウォーキング教室で登壇していると、時折質問されるのがプールなどでのウォーキングの是非についてです。ウォーキング療法士として、しっかりと根拠をお伝えするためにも水中ウォークの効果を知って必要があります。 本日は水中ウォークの効果について整理してみました。 水中ウォークは呼吸筋を鍛えるのに有効!? 今回紹介する 高齢者の呼吸筋力に対する水中歩行の持続効果 では プールなどで歩くことで、呼吸筋は向上することが確認されています。関節に負荷を少なく呼吸筋を改善するために水中ウォー