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文学作品 “ロングポゼスト現象2014” - 3 -

公的な要素の強い会社がウソついてた。そんな話題になっている。世界が変わる瞬間という感じのエフェクトすら感じる。自分は配信している側で、配信を見ていないのに感じる。何故かそう感じる。

その後も外にいる。外にいるが、特に何か予定があるわけでなく、ヒマだ。オレは頭の中で恋するフォーチュンクッキーのリズムを考えていた。タタタタタッタ、タタタタタ。という感じのリズムは変わっているなとか考えていた。

この間のところ以外の病院も言ってみる。ここも結構並んでいるが、待つことにする。頭部のCTを取ってもらう。お医者さんと話しているとき配信の声が聞こえた。「このお医者さん、LINEの中の話を知っているから大丈夫だよ」。検査の結果異常なしだった。

今日はオレは今家にいる。15時くらい。親は買い物に行っている。家にいるのはオレだけ。また配信でいろいろな人達がいろいろなことを言っている。今日は配信を見ている人に高校生くらいの人が結構いるようで、オレが勝手に配信を繋げられていることも知っていて大人がやられているということであおってくる。

日曜日の昼。ネットで動画を見ている。オレが見たらオレの配信を見てる人も見られるのかもしれない。そしてお風呂配信者かもしれない。オレはオレの配信に一般の人をたくさんのせようと思いついた。そうしたらどこかのサーバーの動画が発見されたとき、その人達も一緒に出てくることになる。オレは動画サイトで恋するフォーチュンクッキーを踊っている動画をたくさん見る。恋するフォーチュンクッキーの動画がたくさんある。オレは動画をたくさん見た。そして心のプラカードの動画も見た。

夜、オレはもちろん配信を止めてほしい。配信に画面があるとすると、部屋にそう書いておけば見た人が止めるように運営に言ってくれるかもしれない。オレは紙に「配信止めて」と書いて部屋に飾ることにした。心のプラカード作戦だ。

夜中、部屋で布団に入っている。そうしていると、なんと言って見れば“走馬灯のように”と言えるような感じでいろいろな知り合いが頭に浮かんでくる。いろいろな人が頭に出てくる。どこからか聞こえてきた。「よく考えたらこいつからしたらこっちがうるさいのか」。こいつというのがオレのことだろう。出てきたのは神様だかその使いだかという感じの相手だった。相手が言った。「パンパカパーン。実は神様はいたのだ」。オレは答えた。「オレは信じないぞ」。だが、相手はこの配信と思われるものはなんだと聞いてきているようだった。確かにわからない。脳に電極が埋まっているわけでないのはCTの結果からもわかるのに配信されている。こちらの回答はあまり好む回答ではなかったようだが、相手は配信を止めてくれるということだ。相手は言った。「脳に障害が残る。それはそういう意味だ」。おそらく何らかの痕跡が残るのだろう。おそらくそういう意味であっていると思われる。配信が始まってから1カ月。オレの配信は終わった。

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