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キャンプ依存症(1)

世の中には「自転車依存症」というものがあるが、最近では「キャンプ依存症」というものもあるのではないかと気が付いたのである。

「キャンプ依存症」のひとつの症例は、本来アウトドアで使うべきコッヘルなどの調理器具、食器を家の中でも使いたがるということである。

理由のひとつは明確であって、アウトドア用の調理器具は多く食器を兼ねていて、たとえばメスキットのフライパンなどはビーンズを炒めたらそこから直接食べるのが普通である。

そうすると、洗う器具がひとつ減るのである。これは男の料理にはなかなか都合が良い。

私などは、家でメシを作った場合、ふつうの食器よりもアウトドア食器のほうがいそいそとすぐに後片付けをしたくなる。明らかにやる気が違うのである。

アウトドア食器の大半は吊るしたり引っかけたりするのに都合の良い作りになっているので、洗ったあとの水切りも楽だ。シェラカップなど典型的である。

多くが金属製で洗うときにもあまり気を使わなくてもいいというのがある。質実剛健なのである。これをもって「囚人や軍隊の食器みたい」という見方もできるのだが、好きでそういうものを使う分にはマイナスの見方はあまり生まれないのである。

アウトドア調理器具の中には、インスタントラーメン専用のコッヘルなどもあったりする。そういうのが一般の調理器具に見当たらないのは、不思議と言えば不思議でもある。

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