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No.228【NUMOの嘘と隠蔽を暴く】

4月18日㈫と4月19日㈬の2日間で対馬市商工会が主催し、NUMOによる文献調査に係る説明会が、市内4ヶ所(比田勝、仁位、鶏知、厳原)で開催されました。

動画及び質疑応答の際、嘘と隠蔽が多数の散見されましたので、ご紹介致します。

《動画の嘘と隠蔽》
□動画からは、核燃料サイクル(プルサーマル計画)が上手く稼働しているかのようにしか視えない。未だに原子力規制委員会から稼働の許可さえ出ていないことを、動画で明確に説明すべきだ。また、直前に6万ページの申請書類一式に3,100ページにも及ぶ誤りや落丁があり、規制委員会から「期限は設けないので正確な書類提出を求める」と半ば呆れられている状況にも関わらず、「2024年度中の稼動開始の計画である」とよくもぬけぬけと説明できるものです。

□日本は再処理した核のごみを最終処分しようとの計画であるが、世界の趨勢は再処理はせず一回発電し終わった核のごみを最終処分する計画と変わっている。そのことには一切触れない。再処理により抽出されたプルトニウムは既に46トンを保有している。北朝鮮が保有している量は1トンにも満たない。まさに日本が東アジアの核の脅威を作り出しかねず、アメリカからでさえ日本はプルトニウム(原爆の素)を保有し過ぎであると、警戒されている。(ちなみにできっこ無いが現存使用済み燃料を再処理すると400トン保有することになるとされている。)

□古代遺跡でガラスに閉じ込められて漏れ出しにくいとか、鉄釘が地下深くでは錆びにくい例を出して、人工バリアや天然バリアの効能が万全であるかのようにうそぶく。先ずこの地層処分の科学的安全性の根拠を、帰納法的に証明しようという姿勢自体ちゃんちゃらおかしい🥴
万が一の想定外も許されない重い立証責任を負っているのに、帰納法(しかも自らに都合の良いサンプルのみでの推論)を用いて安全性を訴えようとしている時点で小中学生の教材として利用することは論外です。
腐ったミカンがほとんどの箱の中から、選りすぐって探し出しだ腐ってないミカンを見せて、腐ってないのもありますよと、言っているようなもの。しかも、日本には食べられるみかん(地層処分適地[を示す例])がないので、わざわざ舶来の防腐剤まみれ(何か特殊な事情がある)かも知れないオレンジを示して、十年後も百年後も腐らない[だろうと思います]。この程度の証明[例を示す]しかできませんが、安全性は国がお墨付きを出していますからご心配なくとでも言いたいのでしょうか?馬鹿馬鹿しい🤷

□NUMOは、放射性廃棄物が漏れても岩盤が吸着する天然バリアで地上に現れるのを遅くできると主張する。
⇒ヨウ素129等は陰イオンなので岩盤吸着しないことを自ら認めているにも関わらず、未だに天然バリアの効用に瑕疵があること全く説明していない🤬

□「将来にツケを残さず現世代の責任で解決の道筋をつけるべき」とのナレーションが最後の方に流れる。如何にももっともらしく聞こえるが本当にそうだろうか🤷
⇒埋める技術すら確立されておらず、ましてや漏れ出た際に掘り返す技術はない。埋め捨てて後は知らんという方がよっぽど無責任極まりない。せめて、掘り出す技術が確立できるまでは、地表か半地下で人の目が届く範囲で管理すべきだ。
地表ではテロとかミサイル攻撃の標的になる恐れがあるとの指摘があるが、それなら即刻原発を止めて全基廃炉作業に入るのかと聞きたい。最終処分場ばかりテロ対策を求められるのは、ご都合主義との非難は免れまい。

《質疑応答の際の嘘と隠蔽》
□火山があるところ、活断層は避けます。
✖正確には活断層が見つかっていないところと説明すべきだ。
科学的特性マップでは、数年前ブラックアウトまで発生した北海道胆振東部地震(M7)の震源地は真緑ですがどう説明するのかとも問いました。
⇒〈NUMO〉そうだから文献調査、概要調査、精密調査まで約20年間かけて調査し、正確な調査結果を基に判断することとなっている。
✖柏崎刈羽原発をはじめ伊方原発等、原発稼働後に立地直下に活断層が現に発見されている例は枚挙に暇がない。調査能力に限界があることは明白です。20年間かけてどれほど慎重に詳細にわたって調査しようとも、現在の科学技術では、「火山や活断層が通っているところには最終処分場を造らない」なんて言えるはずがない。

□埋め戻した後は、どのように管理するのかという会場からの質問があった。
〈NUMO回答〉まだ決まっていません。
嘘つき‼️🤷😮‍💨😤
何も管理しない。いや管理すらできない。臭いものに蓋をして、見えなくいや見ない振りをするのです。当然放射能が何処でどのくらい漏れているのか、正確に把握する技術は確立されていません。もし漏れていることが判明しても、いわゆる原発ムラのことですから、隠蔽や改竄をいつもの常套手段として繰り返すでしょう。埋める技術さえ脆弱なのに、掘り返す技術等持ち合わせているはずはないでしょうから。
科学的特性マップを説明する際に、鉱物資源があるところは最終処分場を造らないと言い、その理由は千年後に最終処分場がそこにあると知らずに石炭を掘ったりして事故が起こってはいけないからと臆面もなく言い放つ。10万年も面倒をみなくてはならない代物を、NUMO自らわずか千年後には管理すらできない杜撰さだと認めている。本当に酷いものです。

□先日のNUMO説明会によれば、現在保有するガラス固化体が入ったキャニスターの数は、英仏から送り返された物1,800本、日本原燃及び東海村で試作された物が各々約300本ずつあると主張している。
⇒ところが、先日の末田氏の講演によれば、六ヶ所村アクティブ試験で製造されたガラス固化体合計117本の内、通常54本、逸脱39本、非定常26本(2本は逸脱と重複)しており、まともなガラス固化体製造率は5割にも達していない。

□「調査に協力するところに尊敬の念を持ちましょう」というロジックは、「調査に協力しないのはけしからん」という感覚と紙一重です。まるで出征兵士を日の丸の小旗を振って見送る光景を思い起こさせます。協力を迫られたら断れないような気がしてしまう人は多いかもしれません。
でも、調査に協力するのと同じぐらい、「この地域では調査は必要ない」「現時点で調査を受ける状況にない」と地域の人々自ら判断することも尊重・尊敬されるべきことだと思います。
既に破綻しているプルサーマル計画つまり日本の原発政策そのものの延命のお先棒を担ぐ自治体に何故尊敬の念を抱かねばならないのか、私にはさっぱり理解できません🤦🤷😮‍💨😤

👇対馬市商工会が対馬市議会へ請願を提出する理由についての疑問点(矛盾点)

👇対馬新聞掲載誘致推進派(小宮教義市議)の主張への疑問点


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