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お寺の掲示板④晴れてゆく空も荒れてゆく空も

晴れてゆく空も 荒れてゆく空も 僕らは愛でてゆく
藤井風『満ちてゆく』

令和の時代、仏教を広く世に伝えているのは誰なのか?
ダライ・ラマ?天台座主?身延山法主?…答えは藤井風ではなかろうか。

彼の父がサイババの影響を受けているとか言われたりもしたが、彼が描く歌詞の世界観は仏教の本質を世に伝えていると断言したい。
しかも20代の若者。ものすごい才能。

この度リリースされた『満ちていく』。
仏教ど真ん中直球を、誰でも受け取りやすい球でやさしく投げている。ほんと凄すぎ。

仏教は、人生をかけて自身の器を拡げるための教え。
おちょこ程の小さな器から始まり、ライフステージで発生する様々な出来事から学びを続けることによって、最後には琵琶湖や太平洋くらいに器をひろげていくことが目標だ。

人間は良いことしか望まない悪いクセがある。
若々しくて健康的、病気にもならず、便利で快適。失敗もしない億万長者。
そんな人生に何の学びがあるのだろうか。

明日はわからない。悪いことが良い結果に繋がるかもしれない。
正解が解っているようなことを言う人間は増上慢の嘘つきだ。
先が見えないから、人生は学びがある。
失敗を認めるから、人生は良くなる。
成功に満足しないから、人生は楽しくなる。

雨の日も晴れの日も同じように愛せる心。
それを人生で手に入れることが出来たら、そんな幸せな生涯はない。

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