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『民主主義』という史上最悪の統治



『民主主義』というものは、言わば「無責任統治」が可能となる国家統治手法である。
王国や帝国などでは「国家元首」というものが居り、それはいわゆる「最高責任者」である。
つまりは「責任を負う」立場にあり、その責を放棄すれば途端に国家は瓦解する。
だから「責任を負う」ことから逃げない。

だが、現代のような民主主義は選挙で選ばれた人物が「最高責任者」となるが、実はここがミソなのである。
「首のすげ替え」
それが容易なのである。
首をすげ替えてしまえば「責任」はその者と共に消えてしまう。
そして新しくすげ替えられた首は「期待の星」ということである。
そして皆「よかった」と納得する。
めでたしめでたしである。

そしてまた何かやらかしたら再び首をすげ替えるだけでいい。
これが王国となるとそう簡単には「すげ替え」など出来ないから「責務」を全うする。


偽りの「歴史」というものを散々教えられてきたために、王国や帝国は「圧政を強いる」というイメージを持つ。
それは完全に「洗脳」による「心理操作」である。

たとえば日本のテレビ番組で「悪代官と商人」の癒着と「民への圧政」を強調して印象付けられてきた。
だが実際のところ武士たちは「農民」に対して圧政など決してしない。
そもそも源氏も平氏も「農民自警団」から出発しているのである。
さらに、農民の年貢は「金」ではなく「米」である。
給与も「米」である徳川時代などの武士は、だから農民を非常に大切にしてきた。


『るろうに剣心』という漫画の『緋村剣心』のモデルとなった河上 彦斎(かわかみ げんさい)という「人斬り彦斎」が生前に語っていたことを、子孫の方が話していたことがある。
それによると
『銀シャリ(白米)は農民が食べるものである。武士は粟や稗(ひえ)をたべればいい。』
と言っていたそうである。
それが現実の武士と農民の関係である。


「民主主義」がいかに素晴らしいものであり、王国や帝国がいかに恐ろしいものであるかということを、徹底的に「洗脳」され続けてきた現代人にとって、「民主主義」が崩壊することは『恐ろしいこと』と捉えるだろう。
そして、『法治国家』では無くなれば『恐ろしい国』になると捉えるだろう。
だが、現実は今の民主主義ほど国民に『圧政』を敷いている統治は無いだろう。


世界に目を向けてもそれは同様である。
「圧政」となるのは『占領』された国であって、その母国では「圧政」などは無い。
たとえば、かつてデンマークの海賊たちが「キエフ」を占領した時、その地の住人である「スラブ人」たちを「奴隷」とした。
西洋の「占領民族」は概ねこのようなことをしてきた。
スペイン、ポルトガル、イギリス、デンマーク等々・・・
占領地の住人は常に「奴隷」であり、そこでは必ず占領された地の民が「圧政」に苦しんできた。
だが母国人は別である。

「奴隷」というものを忌み嫌うのは、日本人くらいのものだろう。
かつてポルトガルの宣教師が日本人の村人を奴隷として売買していたことがあったが、豊臣秀吉の逆鱗に触れて「キリシタン排除」となり、奴隷として世界中に売り飛ばされた日本人を秀吉は全て捜索して取り戻している。
「奴隷」や「圧政」などとは程遠いのである。

日本人と外国人の根本的な違いは、こんなところでわかるのである。


かつて神功皇后の時代、朝鮮半島の三韓の国々(高句麗・百済・新羅)の宗主国であった日本は、三韓に対して「圧政」など全く強いていない。
「三韓征伐」などという言葉で神功皇后の朝鮮渡航を歴史では語られているが、武力など一切使ってはいない。
彼女が朝鮮に渡ったのは「宗主国」であることを放棄して、「三韓」の国々に自由にするよう促しに行ったものである。
まぁ、やんちゃな新羅をたしなめた・・・という程度である。
高句麗や百済が日本に使者を送る際、自国の品々を貢物として携行していたが、それを新羅が襲って横取りしていたので、それを「たしなめに」行ったわけである。
そして、宗主国として朝鮮半島に置いていた日本府である「伽耶」を手放し、『あとは自分たちで独立しなさい』と言って帰って来た。
それが「神功皇后の三韓征伐」と呼ばれるものの実体である。



自分たちのアイデンティティである歴史を弄ばれて、日本人の根源であるものを否定させられている現代の洗脳された社会は、かつての預言者たちが見た『世紀末』の絵図である。
「法治国家」「民主主義」などという聞こえがいいだけの言葉に惑わされ、アイデンティティである歴史を捻じ曲げられ、外国の「選民思想」に毒され侵された日本人が統治している「民主主義」というものは、それはそれはお粗末でくだらないものである。
誇りを無くし、徳を無くし、矜持を無くした日本人は、もはや「神国人」とは言えない。
神々が息づくはずの国土で、神に対峙して願うのは「得」ばかり・・・・
とことん堕ちたと言わざるを得ないだろう。


ちなみに日本は「皇国」である。
『皇尊(スメラミコト)』という「神に仕える君主」を中心とする。
いったいそれはどこへ行ってしまったのだろうか・・・・・・・




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