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ピンボール

任天堂発売のファミコンソフト11作目のゲーム。驚くほどシンプルなゲームでスマホのアプリにもありそうだが、当時の販売価格は3800円!
任天堂はこのあとカービィやメトロイド、マリオなどのピンボールも出しているが、一代目ピンボールは華やかな装飾はなく、ごくシンプルな台である。

ピンボールとは、ゲームセンターや温泉施設などに置かれていたテーブルのような大きな台で、ボールを弾き飛ばすパチンコのようなもの。
少し斜傾がついていて手前にボールが転がってくるようになっている。
このゲームでは上からボールが下に落ちていくイメージ。
ボールは1つずつ打ち、下へ落とさないよう、フリッパーと呼ばれる左右のバーを動かして転がってきたボールをはじき返す。
左右のフリッパーの間には玉1個分くらいの空間があるので、そこから玉が下に落ちていったら終わりである。

ひたすらハイスコアを目指す

さて、このゲームは2人で交互プレイもできるようになっているが、ゲームセンターとは違ってひとりで黙々とハイスコアを目指すのが最良の楽しみ方かもしれない。
AモードとBモードがあるが、これはボールの動きの速さの違いだけである。
台は1種類しかない。
縦に長い台は一画面ではおさまらないので、ボールの動きによって上半分の台と下半分の台の画面へ切り替わる。
これがごく自然でストレスはない。

フリッパーというのは通常一番下に付いているものらしいが、このゲームでは上半分の台にも付いていて、まず台の端から弾き飛ばされたボールは上半分の台にやってくる。

スリットを通り抜けたり、100と書かれたボールに当てたりするとその数字だけの得点が入る。下半分の台より上の方が高得点の物が多いようだ。
左端の、ドットが並んだレーンを上まで通り抜けるとアシカが玉突きをしてフィーバーのようになる。
右端のレーンを通り抜ければスロットが回り出し、絵柄がそろうとふたつのフリッパーの間に仕切りが現れる。その時間はボールが落下しないのでミスを避けられる。

ミスを避けよう

台の下半分

ボールを落としてしまうと画面が切り替わり、今度は下半分の台でプレイをする。
5枚並んだトランプカードを通過し、全部ひっくり返せればまたフリッパーの間に仕切りが現れる。
こちらの方はボールがサイドのレーンから下に落ちてゲームオーバーとなるまでずっと消えないので、難易度が相当に低くなる。それだけに、5枚全部をひっくり返すのはそうそうないことである。

真ん中あたりには卵からひよこが生まれてくるが、これはひよこを3つそろえると、サイドのレーンにストッパーが現れて、それぞれ1回までボールを弾いてくれる。

左端には1~7までの番号札があるが、これをすべて当てると右側のピンクで仕切られたところに「EXIT」と書かれた出口が現れ、うまく抜けるとスタート位置に戻るので、ボールを弾き飛ばして上半分の台に復帰できる。
下半分の台からフリッパーで弾き返して上半分の台に戻らないこともないが、あまりないことである。

ボールの動きについてだが、どういう物理演算になっているかわからないが、スーパーボールのようによくはね回っている。フリッパーに当たったときはそうでもないが、得点の書かれたボールのような物に当たると勢いよく跳ね返る。
弾け回って、なにもしないうちに勝手に外側のレーンを通って落ちてしまうなど、運次第、ということはもちろんある。
ちなみに、台揺らしの機能はない。

キャラゲーではないけれど・・・

最後はボーナスステージについて。
下半分の台、右上に茶色い穴があいている。玉がそこに吸い込まれると画面が変わってブロック崩しのようなゲームとなる。

ボーナスステージ


板を頭の上に担ぎ上げたマリオを動かし、落ちてくるボールをはじき返す。ボールを当てるのはブロックではなく、3×4に規則正しく並んだ丸囲みの数字。
この数字の上をボールが通ると色が変わり、縦一列色をそろえると、一番上にいるレディの床が少しずつ崩れていくのだが、ボールはあっちこっちに弾け飛ぶのでこれもまた難しい。
見事床を崩せばレディが落下してくるので、マリオで受け止められたら救出となって得点加算となる。

受け止めるのに失敗したら即ゲームオーバーなのに、ボールを落としてしまうミスをしたときには上半分の台へと画面が切り替わり、復帰する。

超シンプルといいながら長文になってしまった。
ゲームセンターなどに置いてあるリアルな台とは違って、得点加算のための仕掛けがたくさんあるのだ。
アプリで課金課金課金としていくことを考えたら、この値段は高くはなかったのかも?

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