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「コールについての基本」VALORANT勝手に講座

VALORANTに限らずeスポーツにボイスチャットは切っても切り離せない存在です。
どんな小さな声でもチームメイト、コーチには聞こえますし、それがどんな影響を与えるかを意識しなければいけません。

今回は比較的コンペティティブ等でも大事な個人の心構えや報告を1.~6.
7.は少しチーム向けの解説をしていきたと思います。


1.雰囲気を悪くしない

当たり前のこと、当然です。
スクリムなどの練習で途中に反省する部分を取り上げる場合は別ですが、大一番の試合となればそういった会話は控えるべきです。

例えば「○○の場所で敵が△△してくるから、□□するのはやめよう」等の会話は少しネガティブな印象が入るかもしれませんが戦略的な意味を持つため問題ありません。特にIGLを務める方は積極的に言ってあげましょう。(チーム向け)

しかし「あ~それ負けるか...」等の終わったことに対して言い続けるのは良くありません、暴言なんて論外です。

ストレス発散でもされているかもしれませんが他の人達は不快ですし、パフォーマンスも落ちます。
次に繋がらないネガティブな会話は絶対に辞めましょう。

試合中にメンタルが落ち込むことはあると思いますが、それはチームメイトに伝わらないように発散しましょう。殴っても鈍い音しかならない枕等を横に置くのがおすすめです。

2.端的に冷静に話そう

作戦提案をするならラウンド終了後の30秒の間に終わらせ、配置に付かなければいけません。
30秒は長く感じますが、VALORANTではセンチネルやヴァイパー等はセットアップに時間がかかるため実際は10秒の段階で動き始めなければいけません。

その中で「あ〜これは○○なんだけど」や「別にこれは悪く言ってるわけじゃなくて〜」等の前置きは時間の無駄になっていきます。

他にも「あ〜俺ここのプレーミスったわ〜」などの後悔の会話も無意味です、勿論「1.」の雰囲気を悪くするような会話が加わると最悪です。

3.NICE!はめっちゃよい

日本でも一大ブームになった「NICE!」これはラウンド中でも会話の邪魔にならない程度のポジティブになれる言葉です。これに限らずラウンド中でも「強すぎ」等の褒める言葉を話しましょう。(短く言えると良い)

clutchやfine playがあると喜びますよね?その時は30秒前の5秒+αを使って楽しみましょう。
雰囲気が良くなればパフォーマンスもボイス内のコールも良くなります。

4.報告の順序は?

報告するときに何を最初にするでしょうか?「ダメージ?」「キャラクター?」「場所?」さてどれでしょう。

VALORANTにおいては位置情報が優先されます。基本はどのFPSでも順序は大きく変わりませんが、まずは敵の場所が非常に重要となります。

特に敵の人数配分も伝えることが大事で、エントリーの時、リテイクの時全てで作戦に関わってきます。

次にキャラクターが優先されます。これは特に情報獲得の段階では重要になります。
見つけたものへの解釈でチーム全体の動きやスキル対応が変わってくるためです。

そして最後にダメージです。そしてこれは最悪なくてもいいコールです。
特に「-40」ぐらいならほぼゲームには関わらないことも多く優先しなくていいでしょう。

貴方がどれだけ貢献したかを表明してもチームは勝てません、このゲームはダメージが大事なゲームではないのです。

5.タイミングのコール

さて貴方はフラッシュイニシエーターです。味方と一緒にフラッシュピークすることになりました。さてどうコールしましょう。
「ここピークしよう、3,2,1」以上です。

無駄な会話は要りません、単刀直入にやることをやりましょう、VALORANTは展開が速いゲーム性なのでゆったりしていられません。

そして「せーの」ではなく「3,2,1」と数字で伝えることをオススメします。
理由としては日本語の「せーの」の場合、「の」を言ったタイミングなのか「の」を言ってからでズレが発生しやすく。
その上伸ばし棒の終わるタイミングがコールしてる人以外は分からないため
タイミングが掴みにくい点があります。

これが数字だと一定のスピードでコールが通るのでタイミングを合わせることができます

6.声に強弱を

ここまでは喋る内容について話しましたが、声の強弱も差がつきます。
例えば「5.」のフラッシュコールなどは混戦状態では重要なコールになります。
できるだけハキハキと
「フラッシュ入れる」「入れた」と言いましょう。

これがナヨナヨと「フラッシュ入れた…」と言われても戦っている味方の脳にはリソースが割かれません。

逆にどうでもいい情報、例えばラークのセンチネルを見つけただけで「あ~やばいあそこに敵要る!」なんて言ってたら味方は「ラッシュでも来ているのか?」と間違えた情報を与えかねません。

細かい部分ですがチームで戦っている中で話し方は重要です。

ここでは例としてFNCのVOICE COMMSを聴いていきましょう。オペレーターキル後にサイトへのエントリーに対し情報を得ているDarkeは大きな声で「Dashed in!」とLeoに伝えています。

サイトで直接のエントリーされた場合、守る人間は瞬時に判断を下す必要に迫られます。
そこの手助けとして情報を伝えるのは重要な部分です。

その後もBoasterのフラッシュコールなどは強く話されており、コールの取捨選択が行われていることが伺えます。

このラウンドではBoasterが落ち着いた声で作戦を話し、ひとたびそれが崩れ、時間が無くなった場面では声のトーンを上げ「全員で前に行け、時間がねぇ」とコール
素早い判断が紙一重で大事なラウンドを獲得することに繋がります。

7.誰が?(チーム向け)

5人が一斉に喋ったらどうなるでしょう。想像するだけで五月蠅い、聞こえにくい状況が想像できます。
現実でもそうです、大体5人いて会話しているのは実際は2人~3人ということは間々にあります。

ではどうするべきか?そもそもある程度喋る人を限定するべきだと考えます。チームにおいて作戦を考えるのは多くて2人~3人程度で大丈夫です。

スキル報告や情報報告、デス後の少人数戦は兎も角、例えよい提案であっても試合中にボイスを乱すなら無駄です

ここでもFNCのコールを見てみると喋っているのは基本はBoasterで、他にはDerkeとChronicleがサブコールを担当、AlfijerとLeoは基本的には喋っていません。

FNCは特にIGLのBoasterが作戦の中心のチームです。マクロの考えを伝えるためにもなるべくコールを減らす努力をしているのではないでしょうか?

逆にZETAではLazをIGLに置きながら全員で喋るスタイル(喋る量は全体的に静かで少ない)をとっており、ここはチームによって何が最善手なのかは探っていく必要があります。

最後に

コンペをやる時でも、チームでプレーする時もランク帯に関わらず基礎能力としてコールはついて回ります。

ランクであれば遂行できそうな作戦をしっかり伝え、止まりたい時はしっかりコールする。これだけで即席のチームになれます。

フルパーティーでIGLをするなら「どういった順序で喋ったら味方が動きやすいか」と考えたりします。
そして「全部決めてられないからある程度決め事を作ろう」「味方に先に考えを伝えよう」「練習して覚えさせよう」となったりしてチームが成熟しいきます。

日々Aimの練習や定点の開発などでレベルを上げていると思いますが、少し違った視点で成長できれば新たな強みを取得できるかもしれません。

是非今回の記事を踏み台にして頑張ってください!


オマケ

VALORANTのコールを聴くのも良いですが、F1の無線を聴くこともおススメします(ゴリ押し)極限状態のレーサーにエンジニア(コーチみたいな人)がどう状況を伝えているかが分かります。

めっちゃキレてるマックス(運転手)に対しめっちゃ冷静に宥めてアドバイスするエンジニアの構図。
チーム内のコールなら誰かが落ち着いていなかったら対処したいものですね。

以下作者twitter

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