読書感想『カフネ』阿部 暁子
法務局に務める野宮薫子は、12歳年下の弟・春彦が急死したことで悲嘆に暮れていた。
まだ29歳という若さで亡くなった弟が遺言書を残していたことに疑問を感じながらも、彼が残した意志を叶えてあげたいと彼の恋人だった小野寺せつなと会う約束をする。
ところが待ち合わせに遅れてやってきたせつなは、春彦の遺言にある遺産の受け取りを拒否するという。
せつなのことをいけ好かない小娘だと思いながらも、何とか春彦の意思を通そうとした薫子だったがその場で倒れこんでしまい…
ボロボロの傷ついた人たちが