タイ・食の旅③【イサーン(東北地方)料理その2】

前回に引き続きイサーン料理の旅です。
前回は、主に私が好きなイサーン料理を紹介しましたが、今回は「ソムタム」を紹介しますね。

イサーン料理と言えば、カオニャオ(モチ米)、ソムタム、ガイヤーンが有名ですね。

日本では青パパイヤの和え物(サラダ)と呼ばれている「ソムタムส้มตำ」には、
ソムส้ม=酸っぱい
タムตำ=撞く
という意味があります。石臼に材料を入れて石臼棒で撞いて作るところからの語源です。

このソムタムには、色々な種類があるのを知っていますか?
多分皆さんが食しているのは、上の写真のようなルックスで、辛くて酸っぱく、そしてどこか甘さのあるソムタムだと思います。このソムタムを「ソムタムタイส้มตำไทย」と言います。

元々ソムタムはイサーン料理ですが、このソムタムタイはバンコク等の中部地方でよく食べられています。日本のレストランでソムタムを注文すると普通ソムタムタイが出てきます。
パームシュガーの甘味が私は好きです。

では、イサーン地方やイサーン料理好きな人は、どんなソムタムを食べているのでしょうか?

① ソムタム・プー(ส้มตำปู)


プー(ปู)は「蟹」という意味です。ソムタム・プーは、基本の味はソムタム・タイと同じですが、塩漬け発酵したほぼ生の沢蟹を入れることで、甘さが少なく沢蟹の味と塩辛さが強い独特な味になります。好き嫌いが分かれる味だと思います。

ソムタム・プー(ส้มตำปู)

ただこのソムタム、タイ人を含む多くの人がお腹を壊します。病院で点滴ということもあります。。。理由は、「ほぼ生の沢蟹」です。生の沢蟹には寄生虫などもいますから。。。
食べてみたいと言う方は、屋台では絶対に食べないでください。清潔感溢れる綺麗で、高級そうなお店で食べるのがいいですね。
私も屋台で食べたことは一度もありません。

② ソムタム・プラーラー(ส้มตำปลาร้า)


こちらは、イサーン地方で好まれるソムタムです。
プラーラーปลาร้าとは、小魚を塩と麴で発酵させてつくる調味料で、強烈なにおいがしますが、その匂いにハマってしまう人も多いです。私もその中の一人です。ソムタム・タイに比べると辛みがとても強いですが、カオニャオに汁を付けて食べるととても美味しいです。

ソムタム・プラーラー(ส้มตำปลาร้า)

こちらはあまり食中毒の心配はありませんが、屋台で食べる場合は、お店の回転が速く、賑わっている屋台を選ぶと良いと思います。

ソムタムは、その他にも色々な種類があります。今紹介した2つをミックスした「ソムタム・プー・プラーラーส้มตำปูปลาร้า」や、堅い緑のマンゴー使った「ソムタム・マムアンส้มตำมะม่วง」「ニンジンを使ったソムタムส้มตำแครอท」もあります。

ソムタム・マムアン(ส้มตำมะม่วง)
人参のソムタム(ส้มตำแครอท)

ソムタムって、「青いパパイヤで作るからソムタムって言うんだ」ではないんですね。
石臼に同じ調味料、それぞれの主になる材料を入れて石臼棒で撞いて作るから「ソムタム」なんです。キュウリとか、大根、カブ等でも出来ますね。

では、今日はソムタムの紹介でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?