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New York, New York

昨日、スパイク・リー監督の記事を読んでいて偶然見つけた。

スパイク・リー監督からニューヨークへのラブレター

上記をクリックするとスパイク・リー監督のInstagramに飛びますが、Youtube動画も見つけました。

スパイク・リー監督がこのショートフィルムを発表したのは2020年5月7日。3月からのパンデミックでニューヨークの街から人影が消えて、ゴーストタウンのようになっていた時。そして、24時間鳴り止まない救急車のサイレンにニューヨーカー達は家の中で怯えていた時。毎日ニューヨーク州で800人近い人が亡くなっていた時(ニューヨーク市内だけで600人)。医療従事者達が自分の体力、精神力のギリギリのところで患者の治療に当たっていた時。

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そう、ニューヨークに住む人達が形は違えど、それぞれ苦しみ泣いていた時。監督は愛するニューヨーク、そしてそこに住む人たちへラブレターという形のショートフィルムを撮影した。コダックのフィルムカメラSuper 8で撮影した3分間の映像には、NYのランドマーク的な場所が映し出される。でも、そこに映る人影はまばら。。無人の場所も。NYにやって来た病院船やセントラルパークの野営病棟。。医療従事者に。。午後7時の拍手の映像もフランク・シナトラのNew York New Yorkの歌と共に映し出される。。

あれから8ヶ月。。この映像に出会った。涙が止まらなかった。3月22日の自宅待機令が発令されてからガラッと変わってしまった生活。大切な人をたくさん亡くした。仕事も。。。今まで当たり前だと思っていたことが当たりまえじゃなくなった。

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それでも、「もう駄目だ、叫びたいー」「昨夜号泣した」と友人達と話しながら前を向いてる。周りにいる人達が皆同じ経験をしている。それは言葉にしなくてもわかるという安心感になる。そう、スパイク・リー監督もその1人だ。

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今、あのショートムービーを観て泣くのは、パンデミック前の生活が恋しくて。あの地獄のような4月を思い出して。そして、あの時期を乗り越えてここまで来た自分たちの努力を思って。

ホリデーシーズン到来で感染者がまた増えている。そしてこの生活はいつまで?と言う不安も毎日抱えている。それでも前を向いて。時々後ろを振り返りながら。。。友達が言っていた「私たちタフだよね。。」って。そうニューヨーカーはタフなのだ。

今この時に、このショートムービーに出会えてよかった。

ありがとう、スパイク・リー監督

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