わかば

滋賀出身京都在住のライター。得意分野は語学学習、書評、インタビュー。日本語教師もしてい…

わかば

滋賀出身京都在住のライター。得意分野は語学学習、書評、インタビュー。日本語教師もしています。文学と映画を養分にして、書くことで呼吸する人。思春期中学生双子女子と日々格闘中。田舎に移住計画あり。歌舞伎を愛しています。noteでは、日本語教師、思春期育児、読書感想について書きます

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マガジン

  • El Viaje

    タイトルはスペイン語で「旅」 ささやかな「旅」の記録です。

  • 雪の上のあしあと

    わかばの日記

  • 食べる徒然草

    京都を中心に関西エリアの食べ歩きの記録です。

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【ポートフォリオ】ライティング実績

初めまして。若林佐恵里(わかばやしさえり)です。 京都を拠点に関西一円でライターとして活動しています。 ライターを始めてから5年くらいになります。 外国人に日本語を教える日本語教師の仕事もしています。日本語教師の仕事は15年くらいになります。 「ことば」にまつわる仕事に興味があります。また、中学生の双子の母でもあります。 ライターとしての得意分野は旅行、語学、美術、移住、日本語などです。じっくり取材をして読みごたえのある記事をつくりたいと思っています。 企画も得意で

    • 言語化するから全ては前に進み出す

      今、リトルプレス「わかば企画」にて、9月発売したい新作の旅行記を7月の脱稿を目指して書いています。編集してもらっているたい子さんに支えられながら、1日に1000字ずつ書いています。 しかし、この年度はじめ、忙しい毎日のなかで、1000字書くというのはなかなかむずかしいことでありました。日々の仕事は忙しく、わたしの頭をいっぱいにする悩み事もあって、原稿は遅々として進みませんでした。 どうすれば、書けるようになるのか。そうやって悩んでいるわたしに「書き続けていれば、楽に書ける

      • 50歳までにこじらせ成分をゼロにする

        45歳にもなって自分を「こじらせ」ていると公言してしまうのはかなり恥ずかしいのですが、日常で、何かにイラッとしてしまうとき、愚痴を言いたくなってしまうとき、その原因を考えるに、自分はどこか「こじらせ」ているなと思います。そして、こじらせを自分の内に抱えたまま年はとりたくないnのです。 「三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る」と言ったのは中国の古代中国の思想家にして儒教の始祖である孔子なのですが、これは本当に当たっています。意味は「30歳で独立し、40歳で迷

        • 語学学習は孤独と繋がりの両輪ですすむ

          宇多田ヒカルの「For You」という歌に「一人じゃ孤独を感じられない」という名文句があります。家族と暮らしている家でふと感じる孤独。盛り上がっている教室内で自分だけがついていけず心にズシンと感じる孤独。人は誰かのなかにいるからこそ孤独を感じてしまうものなのだとこの歌は教えてくれています。 今から25年前、ちょうど20歳だった頃、メキシコに留学していました。スペイン語を勉強するための1年間の長期留学で、期待に胸を膨らませて太平洋を渡りました。 しかし、そのすぐ後に待ってい

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        【ポートフォリオ】ライティング実績

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        • El Viaje
          4本
        • 雪の上のあしあと
          112本
        • 食べる徒然草
          2本

        記事

          自分を信じられない時は過去に理由がある

          4月は公私にわたっていろいろなことが起こり、落ち着いた日常を過ごすことができませんでした。その結果、言い訳になるのですが、毎日のルーティンでしていることや、noteのエッセイも滞りがちになりました。5月からは気持ちを入れ替えてしっかりやるべきことを積み上げていかねばという気持ちでいます。そのことが心に平穏を呼び寄せ、自分を幸せへと導いてくれるとおもいます。 4月の終わりにあることに挑戦しようとしていました。それは自分で決めていたことでした。具体的には書けなくて、奥歯にものが

          自分を信じられない時は過去に理由がある

          全ては月と太陽のようにひきあっている

          先月の20日から22日までの3日間、奄美大島にいました。奄美大島のことは前々回の記事で書きましたが、今回も奄美大島での気づきから、自分のまわりの世界のことを見つめてみたいとおもいます。 奄美大島では、海の近くの民宿に泊まっています。今回も大和村という村の小さな入江にある民宿に宿泊しました。早朝、朝日を見ようと海岸に出て沈みゆく月を眺めていました。そして空が明るくなってゆくにつれて、その月の沈む軌道の上から朝日が登ってくるのです。当たり前の話なのですが、奄美大島に来ると月と太

          全ては月と太陽のようにひきあっている

          書き残すことは未来の自分への手紙

          昨日は年度末ということもありまして仕事部屋の大掃除をしていました。大掃除をするたびに見てしまうのが、過去に人からもらった手紙で、特に1999年のメキシコ留学中に、日本や友人のいる国から送られてきた手紙です。かれこれ25年前のものです。受け取ったその時にも大いに孤独な留学生のわたしを励ましてくれましたが、25年後の今読んでみても、変わらず今の私を励ましてくれるから不思議です。 1999年、わたしはスペイン語を学ぶ大学3年生でした。この年、大学の留学制度でメキシコシティにあるメ

          書き残すことは未来の自分への手紙

          10人以下の日本語教師の勉強会をはじめます

          わたしは 2004年から日本語教師をしています。若林佐恵里です。 日本語教師のプロフィールは以下の記事をみていただければと思います。 こんなふうに日本語教師を続けてきました。会社員になったことはなくて、いつも非常勤を掛け持ちしながら働いてきました。日本語教師だけではなく、日本語教師養成講座、ライターなどの近しい職種などの仕事の経験もあります。そして、ありがたいことに共著の本『とりあえず日本語能力試験対策シリーズ』も出版することができました。 ただ、最近気になっていることが

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          不便さが発見と気づきを与えてくれる

          2023年度のお仕事をほとんど終え、予定していた奄美旅行へ出かけました。奄美へは2022年10月にはじめて行って以来、2023年3月、そして2024年3月と3回目になります。すっかり奄美の魅力に取り憑かれています。 奄美大島は九州と沖縄のちょうど中間にある島で、本土4島を除くと佐渡島に次いで、全国5位の面積です。空港もあり各地から直行便が出ています。わたしは毎回関西空港の第2ターミナルから発着するpeach便を利用しています。 なぜ奄美に行ったのかというと、コロナ禍の時、

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          日本語学校で働き続ける理由

          年度末真っ盛りの三月。最終授業を迎えるいくつものクラスがあります。そのなかのひとつに一年間、90分×2を週に2回教え続けたクラスがあり、それも先週の水曜日で終わりました。担任ではないけど、もう担任のような気持ちでこの仕事に関わっていました。こんなふうにじっくりクラスに向き合うのは久しぶりのことで、とても幸せな時間でした。 このクラスではありがたいことに特別に自由に任されていたので、テキストを変え、テストを変え、評価方法を変え、校外学習を取り入れ、自律学習を取り入れました。そ

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          人生に必要なのは理想と戦略と少しのお金

          わたしが好きな喜劇王チャップリンの言葉に「人生に必要なのは勇気と想像力と少しのお金」というものがあります。よく授業でも扱います。勇気と想像力をブランクにして自分が必要だと思うものを当てはめてもらうのです。学習者のみなさんの価値観が出て興味深いです。 さて、養成講座の講師をしているとよく進路の相談を受けます。日本語教師になってやっていけるかどうか? 非常勤で食べていけるかどうか? やっていけるかどうかはあなた次第じゃないですか? といつも答えます。 なぜなら日本語教師にはい

          人生に必要なのは理想と戦略と少しのお金

          何かをしたければまず自分が起点になる

          人はなぜSNSで発信などするのかとふと考えてました。わたしも日々、Twitterを中心とするSNSで発信を続けていますが、何のためかなと改めて自問自答したのです。 ひとつは何かお仕事につながるんじゃないかなという淡い期待があります。本などの宣伝ができるというのもこれに含まれます。二つ目の理由は読書会などのコミュニティを形成して色々な人とやりとりをしたいからです。それから、ただ楽しみたいからというのもSNSをしている理由です。「いいね!」をもらうと正直にうれしいですし。簡単に

          何かをしたければまず自分が起点になる

          自分の専門性を守るために

          日本語学校で専任の先生がカリキュラム作りに悩んで、非常勤教師に意見を求めるというシーンがあるとおもう。それは教務室なんかでふんわり聞かれることが多い。 実際にわたしも聞かれたことはあるし、逆に聞かれてもいないのにはりきって意見することもあった。虚栄心の強いこと甚だしく今思い出すと恥ずかしい限りだ。だから、最近はそうしたことはあまりしなくなった。今後もしないし、気軽にその問題に答えることはしないほうがいいとおもっている。 理由はいくつかあるけれど、ひとつにはそれは大事な自分

          自分の専門性を守るために

          変わったのはただ受け止められたからだった

          昨日は日本語教育関係のワークショップにオンラインで参加していた。とてもいい時間を過ごした。ワークショップと謳いながら講師がただ話しているだけとか、ただ雑談しているだけのワークショップが多いなか、今回のはしっかりとデザインされた内容で参加してとてもよかったと思っている。 それはどんな内容だったかというと、ざっくりいえば、「あなたがいま自分の現場で感じているモヤモヤを手がかりに、自分が大事にしているもの、つまり理念、は何か言語化しましょう」というものだ。その方法は3人グループで

          変わったのはただ受け止められたからだった

          自分で自分を認めるということの先に

          人は多かれ少なかれ他人から評価されることを求めたり、承認されることを期待するものです。それが叶わない時、人は落ち込み、自信を失っていくのような気がします。 わたし自身も誰かに認められたくて認められたくてたまらず、そのために努力し、それにもかかわらず、他の人(大抵は男性)が自分のほしいものをいとも簡単に手に入れていくのを煮えくりかえるはらわたを抱えながら見ていました。苦しかったです。 他者から認められない自分は価値がないと無意識に思っていたので、自分で自分を認めることすらで

          自分で自分を認めるということの先に

          「痩せる」と「稼げる」が似ている理由

          ここにリンクを貼ることはしないけど、週末、とあるツイートが話題になっていた。どんな投稿かというと、まとめていうと「日本語講師はプラットフォームで稼げるよ。資格もいらない。知らない人多いみたいだから教えてあげるけど、有料ね」というもの。これに対して、日本語教師を名乗るアカウントが次々に「それはちょっと違うんじゃないの」と異議を申し立てたというわけだ。ちなみに、元の投稿をした人が海外ノマドのWebデザイナーのようで、日本語講師は割のいい副業にしているようだった。 このことについ

          「痩せる」と「稼げる」が似ている理由