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子どもたちの前で学級通信を読もう。

とある町で小学校教諭をしています。わいぬです。
主にX(旧Twitter)で日々の学びや気づきについて発信をしています。

今回は学級通信を子どもたちの前で読むことの良さについて書きます。
結論としては、「タイミング良く感化すること」です。

はじめに

皆さんは子どもたちに学級通信を読み聞かせますか。

もしも、読み聞かせをしていない先生がこのnoteを読んでくださっているのなら1号でもいいので読んでみてください。

学級通信の目的として保護者向けの内容だけではなく、子どもたちの成長を願って書いていることもあるからです。
詳しくは過去のnote「学級通信を出す目的とは」をご覧ください。

学級通信を読むことで培われる話す力ときく力

 今まで様々な学級を持たせていただきました。
 しかし、どの学級も私が学級通信を読みだすと静かに紙面に目を落としていました。
 そして、私が読む声をきいてくれていました。

学級通信を読むことで、きく力を指導できます。

目できく。体できく。心できく。という言葉もあります。

 「静かに通信を読む話をきいてくれてありがとう。」
 と子どもたちをほめることもできます。

 また、話す力を育むことができます。
 ヒドゥンカリキュラムという言葉があります。 
 教師が直接指導しなくても子どもたちに伝わることをいいます。

 学級通信を読む際、教師は子どもたちに目線を送ったり、身振り手振りを入れます。
 ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)というものもあります。
 投げかける言葉の雰囲気や声色、表情などを子どもたちに手本として伝えていきます。

心のスイッチを入れる

 学級通信をいつ読むのか。その読むタイミングも様々です。
 朝配って読む。
 授業で読む。
 隙間時間に読む。
 帰りの会で読む。

 それぞれでのタイミングを意識しています。

 例えば、国語の授業で対話を行い課題に迫っている場面を書いたとします。
 話し合う姿や言葉づかいなどに価値づけをしているのに、国語の授業の後に配ってしまっては勿体無いです。
 国語の授業が1時間目ならば朝の会で配って子どもたちの前で読みます。
 1時間目の授業で子どもたちが話し合いや言葉づかいについて意識できるきっかけを作ることができます。
 ここで意識できていた子がいたら伝わったよね。と笑顔でサインを送ったり、授業の後にさりげなくほめることもできます。

 給食の配膳。協力する姿勢や食器の片付け方の美しさ。給食を取り上げた内容だと給食の前の時間に配ります。
 配膳で協力する空気がよりうまれます。
 食器をきれいに片付けなさい。と言わなくても意識できる子が増えます。

 ご家庭での様子(保護者からのお便りから)や家で話したくなるような話などは帰りの会の時に読むようにしています。
 また、明日が楽しくなる。笑顔で終われるようなことです。
 基本的な考え方として「笑顔で帰すこと」を意識しています。
 1日の終わりの印象は大きいのです。
 間違ってもこのタイミングで厳しい内容の通信は読みません。

 読みながら補足したり、子どもたちに語りかけ、投げかけながらを読んでいきます。
 通信を使った短い授業のようなイメージです。

 もしも、事実や写真が多い通信を発行されている先生でも1度読んでみてください。
 きっとその時に先生方が感じられたことや思いが溢れ出てくるはずです。
 このIメッセージが子どもたちを育てていくと考えています。

 難しい内容でなくても子どもたちは通信を読むとじっときいてくれます。
 どの学年、どんな学級の子でもそうでした。
 ぜひ通信を子どもたちの前で読んでみてください。

 ここまで書きながら読まない時もありました。
 「あえて読まない」ということです。
 無言で伝える。

 読む、読まない。というよりは「伝える」ということ


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