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おにぎりプロジェクト第15弾:ウクライナ支援東京編

この一年間に訪れお世話になった酒蔵の数々、その多くの当主の方々に集まって頂き、この日を迎えられることになった。朝の4時に集合し、そして設営。5時からの炊き出しを開始する。「炊き出しスタート予定より5分遅れてしまいましたねー」との成澤シェフが呟いた。そう今日は今までの炊き出しの規模の5倍以上となる160キロのお米を炊き出す。最初は2つからスタートした釜も今回は4台、一つあたり4キロのお米を投入する、1セッションは16キロ。これを10セッション行う。炊き出しスタートと同時に薄暗い空から太陽の優しい光が滲み出してくる。東京の今日の日の出は5時12分だ。まさに日の出とともにスタートするのがこのおにぎりプロジェクトだ。

昨日のnoteにも今回のおにぎりプロジェクトをウクライナ支援に向けると書かせていただいた。初めての一般公開を通してユニセフへの1000円以上の寄付をしていただいた方々へおにぎりの贈呈をさせていただく。ウクライナの方々や色々な大使館の方々も集まって頂き、みんなで握るおにぎり。僕らにとってはこの一年間の原風景になっているおにぎりを握り合う人たちの姿。そこには助け合う人々の姿がある。相方の堀江も「おにぎりを握るのはとても楽しいよ」と彼のコミュニティで呟いていた、今日も彼は黙々とおにぎりを握っていく。

おにぎりのお米は今回参加頂いた蔵、そして残念ながら参加することは出来なかった蔵の全てより送っていただいた各地のお米たちだ。それをブレンドして炊き上げる。具材も成澤さんのおにぎりは前田鮮魚や釣屋魚問屋から届いた最高の桜鯛。そして僕らも満を持して初めての和牛となる尾崎牛を協賛させて頂いた。少し裏話をすると、この一年間僕らのおにぎりは本当に美味しくなっている。毎回地元の食材を探しておにぎりのレシピにしていくという作業を繰り返していくうちのおにぎりが料理になってきているのだ。お米の炊き方についても独自の経験値がついてくる、ガスコンロはレンタルするのでガスの出方など個体差が大きい。それも最初の炊き出しでの上がり状態をみて随時に変えていく。炊きあがりのお米は燃えるように熱い、グローブ越しながら手を真っ赤にしながら握っていくのだが、多くのスタッフは握った瞬間に今日の米の状態が分かるようになっているのも面白いところだ。

今回頑張って募金総額3桁は行きたいとの想いでやってきた。ウクライナ人のYOUTUBERのサワヤン兄弟のお陰でもあるが、当日来場頂いた方々のみで150万を突破する募金総額をいただくことが出来た。オンラインで寄付してくださった方々も含めるともっと多くの金額をご支援いただけたと思う。月曜日の午前中というなかなかアクセスするのは難しいタイミングにも関わらず多くの方々に集まっていただき、また多くの方々にウクライナの子どもたちへの人道的支援にご協力いただけたことをプロジェクトの発起人の一人として感謝したい。そして今回ご協力頂いた日本酒蔵、焼酎蔵、ワイナリーの皆さん、本当にありがとうございました。

おにぎりプロジェクトも第15回目を迎えましたが、今後もチームNARISAWAとチームWAGYUMAFIAで力を合わせて継続していきたいと思っています。全国の酒蔵の皆さん、どうぞ宜しくお願いします!

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