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究極の牛骨スープを求めて、豚骨ラーメンを超える世界戦略を狙う一杯のラーメン

スタートからの夢だった。それは和牛の骨でスープを炊くことだった。何度もトライしたが杯数は出せなかった、だから大きな釜で圧力をかけることになった。尾崎牛と但馬牛の牛骨で取った世界最高のボーンストックは世界へと駆け巡った。それでも福岡に訪れると必ず豚骨のあの香りにやられた。僕は東京生まれだ、だから豚骨デビューなラーメンスタートではないが、豚骨のあの脳天パンチは福岡の地に来たら食べたい。いつかこの豚骨を超えるラーメンを作りたい、そう牛骨で。

相方の堀江も「細い麺しか食べない」とMASHI NO MASHIオープン当初から言っていた。あの細麺に合うスープをいつかは完成させたいとそう思った。あれから色々なポップアップを重ねて、そこで出会えったのが博多ラーメンでぶちゃんの甲斐さんだ。豚骨の香りの正体を突き止めたと聞いて色々と話しを聞いた。数年前から会話がスタートして、ようやく今月より至高の牛骨スープの探求が始まった。ラーメンは進化する生き物だ。だからプロトの状態からお出ししてみんなで考えていこうと思った。

福岡の人のコメント、そして東京育ちのラーメン好きなコメント、外国人たちの声、そして女性や子供たちの声。そんな声をミックスしながら、この一杯は進化していく。そんなULTRAなラーメンだ。ファーストサーブを食べた福岡県民は堀江と照寿司のなべちゃん一家だった。「うまいっ」と嬉しそうなコメントが届いた。そして早速白にぎりがほしいとなべちゃん。彼とは小倉の朝ラーを食べたラー友である。まずは数年間温めてきた世界戦略用の一杯の口火が切られたのだ。

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