浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

最近の記事

ノンアル生活始まりました

飽き性である。 生活に何が知らかの刺激がないとどうしてもだめなタイプである。それはなにか禁欲的なものを授けていくことで、制限化の中で初めて成立するゲーム性でもあったりする。オースチンで先端医療を受けたあとに言われたのは、ここからアルコール飲んじゃだめね、という女医からの一言だった。おいおい、俺はこれからマイアミに行くんだぜ、しかもUSツアーなんだぜというと、最後にアルコールを飲まなかったのはいつ?と踵返し。うーん、記憶にない。 「さぁ、これからがゲームよ。」 そんなわけ

    • 小さな店の小さなパトロン

      ロスに行くと必ず立ち寄る店がある。小さな小さな子供服のセレクトで、オーナーともいつしか仲良くなった。彼女のお店への愛情が随所に溢れているそんな素敵な店である。娘の洋服を選びに行くというのと、同時に彼女と彼女のスタッフが元気に楽しそうにしているかの毎回定点チェックでもある。 ロスにいくと娘の服のコレクションが増えていく。大人の服よりも高い、すぐに着れなくなっちゃうのだから勿体無いと言われるのだが、この時期の子供の姿は一度きりだと思ってついつい手にとってしまう自分がいる。幸い、

      • ちょっとしたトラブルは笑いに変えろ

        機内でもずっとテキストミーティングしていた。アメリカン航空のWIFIは激速なのだが、JALのWIFIは昭和スピードでテキストのみしか出来ない。それが逆に良かったのかもなと全てはポジティブに考えることにしている。着陸するとプラカードに名前を書いた女性が走ってくる、荷物がまだLAXにあると言う。機内でMr.Brothersの西森さんとやり取りをしていて、彼のUNITEDの便のほとんどの乗客の荷物がロストしたという話で盛り上がっていたばかりなので、この展開にちょっとしたデジャブを覚

        • USツアー最終日、あの特注鍋を持って

          LA最終日、いつものように朝飯を食べにいって馴染みのコーヒー屋に顔を出す。僕は気にいるととにかく同じルーティンを繰り返す。どの国でもそうだ。昼はわざわざブルーノのお兄さんことエリックが奥さんと一緒にやってきてくれてキューバ料理を食べに行く。ニューヨークから移り住んだ時、姉貴が最初に連れてきてくれて、それからずっとここ。という彼の眼はキラキラしていて、彼の食べ方で一緒に食べれば間違いなく美味い。ツアーの時は食べ歩きを一緒にしているからこうして現地の彼が好きな味を体験するのは格別

        ノンアル生活始まりました

          WAGYUMAFIAで英語を磨いた料理人たちの戦い

          数年前までは全く英語がしゃべられなかったスタッフが、今やロスのイベントの段取りを現地シェフで流暢な英語でこなしているのをみるとつくづく人は環境で育つものだなぁっと思う。海外組はWAGYUMAFIAの中でもTOP GUNチームと呼ばれていて、向上心が高い人間ではないと選抜されない。そんな彼らは世界の食の最前線を体験して、そして英語を会得するという経験値までついてくる。つくづく料理人だったら、WAGYUMAFIAにジョインするのが世界への一番の近道だということが分かる。 ロス最

          WAGYUMAFIAで英語を磨いた料理人たちの戦い

          アメリカで学ぶ、安全こそが一番の贅沢品であるということ。

          マイアミである。僕のインスタグラムをみていてくれたヨーロッパのファッションブランドのファミリーから「俺もちょうどマイアミなんだ」という連絡が入って一年ぶりの再会をする。マイアミを代表するホテルのオーナーも交えて、力強い太陽光と白い砂の照り返しの中、色々と話す。印象的だったのはこの言葉だ。 "Safety is a luxury" 全米の中でもマイアミは安全な都市の部類に入る。州政府もよく、市長も若くて優秀、そしてプロポリス(警察に対して市民が好意的)そして何よりもみんなが

          アメリカで学ぶ、安全こそが一番の贅沢品であるということ。

          オースチンWAGYUMAFIA初ショー、初日怒涛の4セッション!

          昨日はオースチンで初のオフィシャルポップアップ4セッションだった。あいにくの豪雨で、足元悪い中でも多くのローカルゲストが集まってくれて初のサンドポップアップランチを楽しんでくれた。そしてディナーセッションは発売開始5分で200人以上のウェイティングリストということもあり、素晴らしいゲストメンバーが集まってくれた。前回は単独1名で乗り込んだのと、ツアー中に決定した弾丸ショーであったため、フルコースは出来なかったのだが、今回はシェフ2名を帯同して望んでいることもあり、フルラインナ

          オースチンWAGYUMAFIA初ショー、初日怒涛の4セッション!

          サウナとアイスバスの間で

          ここオースチンではいつものように友人シェフ夫婦の家に泊めさせてもらっている。アウレリアという娘が僕らの娘と一月違いの同い年でそれも手伝ってか、オースチンを一気に身近にしてくれた。僕の楽しみといえば彼らと過ごす時間はもちろんなのだが、朝起きて朝食を作った後にバレルサウナに入ってから、アイスバスに入ることだったりする。ダウンタウンから30分ほど離れた場所に彼らは住んでいて、広大な土地に住んでいるのだが彼らがLAから移住してきた理由がこういうところにもあることがよく分かる。 車社

          サウナとアイスバスの間で

          WAGYUMAFIA怒涛の北米アメリカツアー再開!

          羽田18時に飛び立ったフライトは、同じ日の18時に着陸する。途中経由地のダラスでいつものようにセカンドスクリーニングに回される。LAXと比べると係官の態度が丁寧である、妻はアメリカ国籍なのでそれも少しは手伝っているのかも知れない。トランジットは90分程度あるが、このセカンドスクリーニングに手間取ると抜けられない可能性がある。今回もギリギリのタイミングでこのスクリーニングを抜けて、ラッゲージを一度ピックアップして再度チェックイン。そして冒頭のオースチン空港に到着するという流れだ

          WAGYUMAFIA怒涛の北米アメリカツアー再開!

          旅はRIMOWAと決めている

          2週間のUSツアーである。ユニフォームは二種類、メインの大きな包丁。今回は温度帯が同じ場所であるので荷物も少し少なめである。友達のシェフの子供のお土産などを入れていくと、それでも大きなスーツケースは家族全体で3つほどとなる。この数年、大型のものは統一してTRUNK PLUSという大型のTRUNKシリーズのものを使っている。これ以上大きいものだと大型荷物扱いとなってしまうので、機動力にかける。このTRUNKシリーズのいいところはなぜかユーザーが少なく、荷物受け取りの視認性が高い

          旅はRIMOWAと決めている

          海外の労働者がもたらす全く新しい食文化

          照寿司TOKYOの3日間が終わり、終了後に久しぶりに両スタッフと飲みに行く。日曜日ではあったが赤坂界隈は色々な店が集まっている。かなりご無沙汰していたが、昔赤坂に引っ越してきたときに食べたサンギョプサルの店を訪れることにした。ネパールから来た若者が3名頑張って働いている、店内は満席である。深夜であったので僕ら家族となべちゃん家族は早めに後にしたが、深夜の時間でフルコースを食べられる国というのも凄いことだが、お会計の金額の低さにもびっくりしたし、そのすべての凄さを支えているのが

          海外の労働者がもたらす全く新しい食文化

          いよいよWAGYUMAFIAクラウドファンディングスタート。京都から世界へ!

          弾丸で京都に行ってきた。京都にプレオープンしたばかりのWAGYUMAFIA THE CUTLET SANDWICH KYOTOの最終微調整をしに訪れたのだった。2時間ほどの滞在にはなったが、久しぶりに京都の春の空気を味わえた。そしてみんなが京都、京都と騒いでいる中で、実はそうではないんだろうなというのも分かってきた。まずは京都駅に到着すると途方もないタクシー乗り場の行列が迎えてくれる。眼の前のMKタクシー、そして隣にあるホテルでもタクシーを拾えたりするのだが、そんな説明が全く

          いよいよWAGYUMAFIAクラウドファンディングスタート。京都から世界へ!

          日本帰国、朝5時に目覚める毎日

          シンガポールから帰ってきてからというものの何故か5時に目覚めてしまう。最近の東京の空は少し透明感が少ないが、それでも春らしい光が部屋まで届くと眠りを覚醒させる。すぐに目覚めてからシャワーを浴びて、デスクに向かう。日本ではMacbookをモニターにつなげている。交通事故で頚椎を痛めてから僕はデスクトップの高さが首には優しいので気に入っている。 昨日のゲストへのメッセージのやり取り、そして新しく届いた予約希望の振り分け、アメリカとのミーティングと続く、その間にヨーグルトを食べな

          日本帰国、朝5時に目覚める毎日

          COMING ”BACK" TO AMERICA ホルヘ、いってらっしゃい!

          彼は故郷のメキシコでとあるアーティストの作品を買った、そのアーティストからどこに住んでいるんだと聞かれて、日本と答えた。彼はそのアーティストから友人のイタリア人、オリビエロが住んでいるからと連絡先の交換をした。そこからしばらく経ってからのことだ、初対面のオリビエロと出会った直後に連れて行かれたのがWAGYUMAFIAだった。その時のことを僕は今でも鮮明に覚えている、その夜はいつものように盛り上がり、そしてVAMOS CABRONを何度も叫んで酒杯を交わした。それがホルヘとの初

          COMING ”BACK" TO AMERICA ホルヘ、いってらっしゃい!

          生き物としてのエンターテインメント

          常々現場が一番大事だと思っている。スタートしたときはシェフに任せて、僕は以前にプロデュースしたCOPON NORPのときと同じようにカウンターサイドにいた。転機が来たのは西麻布のWAGYUMAFIA THE CUTLET KITCHENを作ると決めたときだった。そこから僕はキッチンインするようになった。あれから7年が経って、毎日僕はキッチンに立つようになった。つくづく天職だと思っている、もてなされるのは苦手だが、基本的にもてなすことが好きな家に生まれた。だから毎週のようにホー

          生き物としてのエンターテインメント

          MASHI NO MASHI SINGAPORE大ヒット御礼

          オープニングからの大ヒットはあまり得意技ではないのだが、ノービジネスよりもいい悩みじゃないという嬉しい言葉を頂いたので、ま、それもそうだなと考えている。それぐらいMASHI NO MASHI SINGAPOREが大ヒットしている。今日も即時レポートが上がってきているのだが、超満員状況である。香港の店を最初に作ったときには考えられないような嬉しいだ。僕はある意味ブランドプロデューサーとしての力量のすべてを投じたある意味、作品だ。そしてラーメンを生涯愛した僕としては絶対自分で美味

          MASHI NO MASHI SINGAPORE大ヒット御礼