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成長には過負荷をかける必要がある #105 オーバーロード

成長するためには、具体的な目標の設定が非常に大切です。
目標を具体的に設定することによって、現状とのギャップを具体的に可視化することができます。
そして、このギャップを埋めるために、いつまでに何をすべきかを具体化することができます。

バックキャストあるいは、逆算思考と云う考え方があります。
まず、明確な期限の設定が重要です。
さらに、その期限までに果たすべき課題を、俗にいう5W1H、さらには6W3Hで具体化させる必要があります。
これによって、目標が決定します。
逆に期限と課題が不明瞭では、目標として成り立ちません。

そして、その目標を達成するためには、逆算して、中期目標や短期目標などの経過目標を設定して行くことが大切だと言えます。

成長するということは、高い目標を達成させることで、その高いレベルが「あたりまえの基準」となることです。
実は、目標を達成させるための過程以上に達成してからの心構えが大切なのではないかと常々考えております。

トレーニング用語に オーバーロードの原則というものがあります。
例えば50kgのバーベルを5回持ち上げられる人が、毎日50kgのバーベルを5回持ち上げてもトレーニングのパフォーマンスは維持させることはあっても高まることはありません。

オーバーロードの原則とは、過負荷の法則とも呼ばれる通り、現状のパフォーマンスに満足することなく、さらにパフォーマンスを高めたいならば、なんらかの負荷を増やさなければならない概念です。
つまり、パワーを高めたいなら重量を増やしますし、スタミナを高めたいなら回数を増やすなどとなります。

何事も成長するために大切なのは、正に、オーバーロードの原則の如く、常に高い目標を目指し続けようとする心構えと行動です。
つまり、あたりまえの基準を高めて行くことなのだと考えます。

これは、一万時間の法則でも知られる心理学者のアンダース・エリクソン氏の「デリバレイト・プラクティス(Deliberate Practice)」にも通じます。

人が成長するには、理論・論拠を具体化させて、それに基づいた能力の限界を少し上回る負荷をかける訓練が必要なのだとされています。

しかし、負荷を高めたからといって、成果が直ぐに現れるものではありません。
一度や二度の目標達成で決して自己満足したり、一度や二度の失敗で諦めてしまったら、そこで成長は止まってしまいます。
だからと言って、いつも同じ行動ばかりしかしない人は、それが自分の「あたりまえの基準」となってしまい、そのマンネリ行動から新たに得られるものはありません。
結果、高いパフォーマンスどころか、弱体化してしまう場合もあろうかと思います。

書籍 メンタルタフネス の第一章〝行動原理〟に次の様なフレーズが掲載されています。

ある日、あなたは上手くなる
より早く
より強く
より多くのことを知り
より多くを達成する
自然と解決してしまう
続けてどんどんできていく
あなたはずっと上手くなる

負荷を高めて取り組む行為は、なかなか成果として現れませんが、一度、ブレイクスルーポイントを超えると一気に飛躍すると言われています。

ブレイクスルーポイントが訪れる前に諦めるということは、自分に秘められた潜在的なパフォーマンスを放棄しているようなものです。
妥協することなく、より高い目標を達成させることであたりまえの基準を高め成長につながって行きたいところです。

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