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2024年4月の良かったケーポップ

皆さん見に来ていただきありがとうございます。今月更新遅くない?遅くなりました。ケーコン行ったりGW遊びまくってたらいつのまにか5月後半でした。ケーコンかなり良かったです、LUN8とかDXMONとか取り上げてたアイドルたちを生で見れたり至近距離でVANNERのパフォを観たりテヨンのINVUで感動したり。ビビゴの無料餃子食べられなかったのが残念です。
毎月毎月好きな曲だけ取り上げてるnoteですが、今月の選曲は特に自分好みな曲調ばかりだな〜と振り返りながら感じました。だから多分結構今回もだらだら書いちゃってます。私のnote見て好きな曲やアーティストが見つかった方は、ご一報お願いします。

I-LAND 2 :N/a - ♩FINAL LOVE SONG

Mnetより放送中のTEDDYプロデュースガールズグループ結成のオーディションI-LAND2のシグナルソングです。YGアーティストに関わってきたTEDDYらしい壮大なサウンドでサバ番主題歌とは思えない重さ。ベリベリしたシンセの音が好きです。リフトしたりフロアダンスしたりと振付もサバ番っぽくなくて面白いんですけど、番組自体はどういう感じなんですかね(取り上げているけど本編未視聴)。
Europeの「The Final Countdown」をサンプリングしているので、恐らく洋楽を聞かない人でも耳にしたことのあるあのメロディがそのまま大胆に使用されてるので、ピンと来ない人でも聴くとあの曲ね!になるはず。なんでこの曲のサンプリングなんだろう。

82MAJOR - 「BEAT by 82」
♩Choke ♩Illegal

昨年デビューの82MAJORの初カムバック。メンバーがリリックに参加していたりSoundCloudで楽曲公開してたりと音楽に真摯な印象のグループ。アイドル好きにも聴きやすくMVやアートワークもセンスが良くて、いい塩梅でやってると思ってます。
前作はボーイズグループらしい派手なHIPHOP「FIRST CLASS」と最近の流行ど真ん中な(公式でもイージーリスニング系と称されてた)「Sure Thing」の2曲収録。後者の方が反応良さげ?だったので今後どっちの路線に進むんだろう…と思っていたら、出たのはFIRST CLASS以上にHIPHOP。更にビジュアルも新人の武器・フレッシュさを捨てたイカついスタイリングで「攻めてる!」と嬉しくなりました。前回流行りのウサ耳ついた帽子とか被ってたのに。みんな前髪無いし。
楽曲的にも音数少なめで硬派だけど、サビの「쪽」の連呼がキャッチー。サビ前のブリッジの浮遊感のある音が好きです。スタイリングは尖ってるけどコレオもアイドルらしい群舞で素晴らしい。
「Illegal」は曲自体以前からサンクラで公開されていましたが、今回初の音源化。デビュー時のコンテンツでのパフォーマンスを見てずっと好きだったのでやっと音源化してくれて助かる!これもかなり音数が少ない中イントロから繰り返されるピコピコした音のフレーズとか、サビの裏で流れてる哀愁漂うヴィンテージフルートの音がお気に入りです。アルバム全体通して良いです。
https://m.soundcloud.com/82major_official/popular-tracks

前髪あるだけで印象違うね〜

CHANSUNG(2PM) & AK-69 feat. CHANGMIN(2AM) - ♩Into the Fire

もうアーティスト名だけでも面白い。どういうコラボ?このコラボ自体は昨年時点で公開されてたんですが、どうなったんだろうと思ってたらいつの間にかリリースされてました。

チャンソンの6年ぶりソロリリースのこちら。イル活かつアニメタイアップ作品のため完全にアニソンサウンドなのでケーポップとして聴くと違和感凄いですが、このアニソン的ロックサウンドにチャンソン・チャンミンのケーポップ的ハイトーン歌唱が乗ってるのが癖になる。こういうイル活でたまに出てくる、明らかな日本的サウンドとケーポップ歌唱が交わるやつ大好き!TXTの「Force」とか。あと日本語曲のラップが変になってしまう問題は日本のラッパーを客演することで解決しているのも良いですね。

TOMORROW X TOGETHER - 「minisode3:TOMORROW」
♩I'll See You There Tomorrow

TXTの2024年初リリースアルバムより、収録曲です。昨年からの「The Name Chapter」シリーズに区切りがつき、今回はシリーズ間の繋ぎに置かれる「minisode」。個人的にTXTの作品は初期の方がよく聴いていて、minisode1:Blue Hourは(コレで彼らを知ったという補正もありますが)全ケーポップの中でもTOP5に入るくらい全曲好きなアルバムです。
最近はバンドサウンドやエモ系の楽曲が多いイメージでしたが、この曲は得意の欧米っぽい洗練された印象もありつつ、うっすら初期の作風も感じさせる可愛い音使いのハウス楽曲。終始繰り返し鳴っているピコピコ音や、最初のサビ後の人の声みたいな機械音(用語が分からずバカみたいな表現申し訳ありません)が入ってる曲、好きです。
ハウス楽曲ですがクラブ的な雰囲気よりも自室で一人でイヤホンして聴いて踊りたいようなインドアで柔らかいな印象だな〜と思ってます。

ME:I - 「MIRAI」
♩Click ♩Suger Bomb

PRODUCE101JAPAN THE GIRLSよりデビューしたME:Iのデビューシングル。当noteはケーポップに分類されないけど限りなく近いアーティストも一応範囲内にしております。
「Click」はゲーム音楽とかプリクラ的ななピコピコサウンドが耳に残るキュートな楽曲。プデュ関連グループって派手で濃い音色のイメージだったのでこういう密度の低い軽いサウンドが来るのは意外だったし「スキルで競わされてたのにこういう曲?」と拍子抜けに最初は感じちゃいました。が、ちゃんと聴くと抑揚を付けなくても成り立ちそうな曲なのに、後半しっかりメインボーカル絶叫するしダンスブレイクでメチャクチャ踊るのが異質だな〜と思い手のひら返しさせて頂きました。

表題も素晴らしいのですがそれ以上に私は「Suger Bomb」が好みど真ん中。ピコピコ感はClick同様だけど 、B面らしい落ち着いた曲調でふわふわ浮遊して甘ったるい感じが素晴らしい。Clickはしっかり輪郭があって硬いけどSugerbombは不定形な柔らかいイメージ。Clickに比べて吐息混じりな歌い方も相まってちょっとセクシーな雰囲気もあるしちょっと2stepっぽいビートも聞こえるし、ラスサビの高見文寧のフェイクも素晴らしい。
事務所の先輩グループの活動を見るに余りコンセプトを固めた活動はしなさそうな予感がするのですが、もしこのキラキラなエレクトロポップ×しっかり熱唱というスタイルを突き詰めていったら面白い作品いっぱい生まれそうだな〜と淡い希望を抱いてます。

VVUP - ♩Locked On

先月の記事でプレデビュー曲を紹介したVVUPの本デビュー曲。最近多い放課後のときめき参加者を擁する新人グループの一つです。
テンポ速めのドラムンベース調の楽曲で「Doom Doom Chit」よりも洗練されたイメージ。なんとなく突飛なコンセプトではないので第一印象が地味に見られがちだと思うんですが、曲もMVも中小事務所所属にしてはかなりクオリティ高いと思います!
初めて聴いてめっちゃ歌上手くない?声デカくない!?とビビりました。ボーカルスキル的なことは全く分からない人間なんですけど、全体的にかなり腹から声が出てるのを感じませんか?単に声がデカいだけじゃなく真っ直ぐ安定感があって圧倒的。ずっと曲を通して何らか声が聴こえる系なのでテンションの高いケーポップが好きな方にもオススメ。特にラスサビ前のシャウトは音源で聴いててもオッ!となるハイトーン。そこだけでも聴いて欲しいです。ステージでの生歌も音源に負けず安定感があって素晴らしいので、是非。
それこそこの前のKCONのトークショーみたいなやむで軽くアカペラしてるのチラ見したんですが、生で聴いてもそのまんまでした。今後も期待!

LUCAS - 「Renegade The 1st Single」
♩Crushing On You

活動休止・グループ脱退後長いブランクを明けての活動再開となった、ルーカス初のソロシングルリリース。表題曲Renegadeはあまり好みじゃなかったのと、(少なくともプラスではない方向の)パーソナルな件をそのまま作品に反映されてるのがちょっと…と複雑だったんですが、収録曲のコチラはドンピシャで好みでした。
歌詞的には夏のビーチを舞台にした直球の甘いラブソングですが、サマーチューンらしい爽快さよりはジットリした暑さを感じる一曲。ベースはダークな雰囲気のHIPHOPだけど、それが夏っぽい陽気さでコーティングされてるのが面白い。サビ前のIce, Ice, Ice…のところが私の大好きなポイントです。グループ時代の活動をほぼ知らないので、ルーカスってこんな低音でジトッとした大人な歌い方出来るんだ〜と驚きました。このモタっとした歌い方が曲調にベストマッチで最高。
次のシングルは表題でこういうセクシーな歌モノやって下さい!

KISS OF LIFE - 「Midas Touch」
♩Midas Touch ♩Nothing

中小出身ながら大舞台への出演も増えるなど快進撃が素晴らしいKISS OF LIFE。過去の2作続いてどんな姿を見せてくれるのか期待が高まる中、期待を超えてKISS OF LIFEの立ち位置を確固たるものにしてくれる作品になったのではないでしょうか!
「Shhh」で見せた欧米のガールズグループみたいなパワフルさとセクシーさが全面に出てるのが好きだったので「Midas Touch」もその路線を継ぐような作品で最高でした。洋楽に詳しくない私でも「ブリトニースピアーズっぽい!」と感じるY2K世代の洋楽的な懐かしサウンド。良い意味でケバい感じが本当に似合ってるし、クライマックス前のラップパートでのホイッスルが響き渡る地帯は笑っちゃうくらい景気が良い。危険で強気な歌詞もメンバーの雰囲気にピッタリ。
ノリ的には今までより軽めな曲だけど、MVは豪華絢爛な嘘みたいなCGやセットが豊富。神話モチーフの各メンバーの衣装も美。本当にこの事務所の資金力はどこから来てるんだろう?
収録曲の「Nothing」はバラードだけどもアルバムにとりあえず最後に入れるバラードとは違って(…)、ドラマチックなメロディーで厚みを感じる一曲。感性的なストリングスや恋愛小説みたいな歌詞がこれもまたちょっと懐かしい感じで良い。全然退屈しないしむしろアツくなっちゃう、そんなバラードです。個人的には表題曲よりも期待を超えて意表を突かれたのでこっちの方がよく聴いてるかも?
今回は(全員素晴らしいメンバーであることは前提で)ハヌルがかなり強い存在になっていたのが印象的。初期からスキルフルなのは理解していたけども、かわいいマンネ枠を担わされていた感があった中今回はその枠を超えて他3人にも負けない戦意を感じました。大事なパートを任されてたり、スタイリングも今までよりも強めでより一層輝きを増してました!

DRIPPIN - 「Beautiful MAZE」
♩Beautiful MAZE ♩Black MIRROR

Woolimエンターテイメント所属のDRIPPIN、活動期間的には中堅グループと呼ばれ始める頃でしょうか?3曲入りのミニアルバムですが、これぞケーポップというようなキラキラで色鮮やかな音とが詰まったアルバム。そして3曲ともサビで歌いたくなるメロディアスでボーカルが輝く楽曲。事務所の先輩のINFINITEやGolden Childもですが聴いてると気分が高揚するような音色が派手で歌い上げ系の曲がWoolimには多くて信頼できます。ロケットパンチもウンビも派手だし、一番ケーポップらしい音楽をやっている事務所かも。
表題曲「Beautiful MAZE」はアップテンポな疾走感のあるシンセポップ。愛のすれ違いがテーマと公式にアナウンスされてたように、全体的な曲調は明るい中、メンバーの声からはどことなく不安や焦燥感を感じるのがこの曲が耳に残るポイントだと思ってます。とにかく聴いてて気持ち良い!歌が上手い!
そしてもう1曲、私のお気に入りは収録曲の「Black MIRROR」。こちらも打ち込みサウンドですが、表題と比べると色んな楽器の音も聴こえてファンキーで軽快。曲にメリハリがあって、サビでオーケストラヒットが入ったり節々で感傷的なピアノが聴こえるのがちょいダサなニュートロ感を醸し出していて素晴らしいです。サビのOh My!での裏声が癖になります。
この曲の必聴ポイントはラスサビ2:37頃。前触れなく"何か"が通過する音が鳴るので絶対聴いて欲しい。何の音かも表し難い音が急にやってくるこの箇所だけでも「好き!」と確信しました。

KIM WOOJIN - 「I LIKE THE WAY」
♩I Like The Way ♩Pretty Mess ♩What U Say

元Stray Kidsのキム・ウジンの2024年初となるミニアルバムです。今までのソロ活動を聴いたことがなかったので今作で初めて彼の作品に出会ったんですが、このアルバムは全曲通してアーティスト的なお洒落な曲調だけど声が少年っぽいというかアイドルっぽくて(拙いとかではなく、輝きがあるという意味で)ハマりました。表題曲では音楽番組にも出演しコレオもついています。アイドルを経てのソロシンガーになる方々の作品って良いですね…
全曲クオリティが高いんですが、タイトルの「I Like The Way」はファンキーなバンドサウンドで万人受けしそうな名曲。男性の裏声が好きなので、サビ前のファルセットが好き。「Pretty Mess」はより感性的なR&Bでキム・ウジンのボーカルに没入出来る曲で、音数は少ないけど華やかで美しい。
私がこのアルバムで一番好きなのは「What U Say」。もうイントロの最初の音から好きなんですよね、こういう曲。最近ケーポップ内でも流行のアフロビーツを取り入れていて水辺とか自然が浮かぶような印象でとにかくお洒落。リズムが心地良いです。サビの「What you say baby〜」のコーラスも好き。
公式TikTokなどでは今回の収録曲のライブクリップも観れるので、気に入った方はぜひ。

IVE - 「IVE SWITCH」
♩HEYA ♩Accendio

毎回どんな作品で来るのかが楽しませてくれるIVEの2024年初カムバック。待ってました!
今回はファンタジーな物語がテーマで、オリエンタルで重厚なサウンドと強烈なフックが耳に残る「HEYA」とゴシック要素たっぷりの「Accendio」のダブルタイトル。収録曲ではウォニョン作の歌詞が深いエレクトロポップ「Blue Heart」や清涼系ガールズグループを感じさせる「WOW」、HIPHOPなガルクラ系統の「Ice Queen」など、ジャンルは多彩ながら全体を通してどこかひんやりした冷たさを感じる楽曲たちが揃ってると感じました。クオリティが高いのはもちろんIVE史上最もコンセプチュアルなアルバムなのではないでしょうか?

どの曲も素晴らしいのですが、個人的にはやっぱりダブルタイトルの2曲が鮮烈。魔法少女的なアイテムが満載のコンセプトフォトの後に出されたのはまさかの虎と韓国画。予想を裏切り攻めたコンセプトの「HEYA」でしたがIVEの美的センスとビジュアルも相まってかとっても可愛らしくコーティングされてます。最初は不安でしたが韓国の文化に知見がなくても楽しめる作品になっているのは流石。HIPHOP的だけどキラキラしてるのがIVEっぽい。「ヘイヤヘイヤヘイヤ〜」のサビは一回聴けば覚えられるし、シンフォニックな曲調に乗せて高らかに歌い上げる歌声に湧き立てられる…!MVも派手なCGに目紛しくシーンが変わったりと、ケーポップらしい盛り盛りな映像で初見時は何が起こってるのか全く分からなくて笑うしか無かったんですが、何度も見てるとディティールの細かさに感嘆してしまいまく。ラストの幻想的な画がどんどん切り替わる地帯は脳汁が出る最高の映像…。

「Accendio」ではイントロのフレーズから一気に西洋ファンタジーな世界観にスイッチするのが素敵。可愛らしくて甘い声色のメンバーが多いIVEにぴったりの路線だと思うし、前作で好評だった「Holy Moly」や過去表題曲っぽい要素もあってオタクが喜ぶエッセンスが沢山。とにかくビート感が心地いい。サビ前から「Watch me, don't touch me  Love me, don’t hurt me」の盛り上がりが良いし、歌詞も痺れる。MVも公開されましたが、あの魔法少女モチーフがやっと映像で観れる!と思ったらかなりシュールなドラマ仕立てでまた笑いました。
個人的に今回で作品の強さが更にレベルアップした感のあるIVE。とにかくカラフルで煌びやかなIVEらしい音楽を今後も貫いて欲しい…とより一層IVEへの愛が深まった作品でした。

最高に可愛くて素晴らしいコンセプトフォト…
(この後あのおふざけMVが出るとは思わず)

<<今月リリースの良かったリミックス>>

EVENNE - ♩UGLY - Will Not Fear Remix

1月にリリースされたUGLYの、SMのリミックスシリーズiScreaMなどにも多数参加のWill Not Fearによるリミックス。音色やビートを変えただけなく、ボーカルはかなり後ろに抑えられたインストに近いクラブミュージック寄りなリミックスです。原曲の攻撃性を更に凶暴にしたリミックスですが、2stepっぽい地帯があったり節々でバイオリンの音色が入ったりするのが良い刺激になってます。

CSR - ♩HBD To You(Midnight version) - Jersey Club Remix

コレ何???
令和の清純を担うCSRが昨年デジタルリリースした楽曲のリミックスです…が、リリースされた脈略が分からないし、原曲と親和性をあまり感じないハードなキックが追加されてて、変!問題作です。

★spotifyでプレイリストにまとめてます

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