音楽バカでごめんなさい。 敢えて2

今回は前回からお話しています(多分)、カバー曲についてまったりお話させていただこうと思います。

私にとってカバー曲というのは、縁遠いものでした。
バンド活動でもカバー曲を演奏してきたという経験が結構少ないんです。

そんな私が数十年を経て、去年から様々な方とコラボさせていただき、そこでカバー曲に挑戦させていただく機会に恵まれ、随分作曲や創作に対する思いも変わってきました。

知らない歌を勧めていただく機会って、自分だけで活動しているとこれ、案外得られない視点や発想だったりもするんですよね。ま、私の性格的なものもあるかもしれませんけど、なるべく挑戦しがいのあるものならしてみたい!っていう気質は以前から持ってます。当たって砕けろ!だったりもします。

そんなわけで去年、往年のスタンダードナンバーからいわゆる昭和な歌謡曲、演歌、童謡、クラシック、ソウル...、オリジナル曲も入れると妖精なんてのもありましたね。もはや人間でもない。あ、今年に入ってはオウムとインコなんて役もありました!私に抱いてくださってる歌のイメージが???から始まることも多いですからね、皆さん違ってて本当興味深いです。

あ、ここでもぐちゃぐちゃですけど、カバーとオリジナル曲の違いって?みたいなことになっちゃってますね、これ。そうです、この一年、とにかく自分の作品ではない楽曲という意味では本当、既存の曲でも未発表曲でも何でも良い。私にはただただコラボ楽曲だったってだけなんです、これものちのち大きな意味を持ちましたね。

歌手にとっては与えられた使命を全うするだけ。
私の作った曲だろうが、他人の曲だろうが、カバー曲だろうが、なんだっていいんだと思うんですよね。
とにかく、歌を自分のモノにしていくこと。そこの一点集中。

そしたらですね、表現力を磨くいい機会と懸命になって歌う人にドン引きしちゃう人。カラオケで歌うのとどこが違うの?なんて人。そもそもカバーを歌うことに全く意味を持てず、食わず嫌いのように否定的な人。いろんなご意見にも遭遇しました。そういう人まだまだいるんだなぁ、そうねぇ、そうかもね〜。あはははは。


若い頃、飲み屋でバイトしてる頃に、飲んだくれなおっさん達と無理矢理カラオケデュエットさせられたりした切ない時代もあるんで、確かにね、私も誰でも歌えばカバー曲って言い切れることに抵抗や違和感持ってたことだって時折あったんですよ。人によっては完璧自己満ちゃうの?って。にひひひ。だから、わからんじゃーないんです、あの様子とか陶酔しきった一人昇天祭りの虚しい雰囲気とか。

けど、この一年歌う側にまわって、そうあれこれ思わせるのはやっぱ歌い手次第じゃないの?って、考えが変わってきたかなぁ...。

リスペクトしてきたアーティストが他人の曲のカバー、ライブで演ったりすると、その度にドン引きとか繰り返しますぅ?中にはかっこよく歌われて自分のモノにしてるアーティストだっていますよね?それ聴いたおかげで、オリジナル曲改めて聴いてみたりして、またリスペクトアーティストが増えたー!なんてケースもあると思うんですよ、そういう流れから私もカバー曲演ってみたい〜!って人も多いでしょうしね。


私のカバー曲に対するアプローチは、たとえデフォルメ汁だく大盛りだと言われても表現力を磨きたくて、どんどん歌に入り込んで自分のモノにするタイプだと思うので、もうとにかく暑苦しいであろうに違いないんですよ。なので、そこまでして既存の曲に力入れないとダメなのぉ?みたいな唖然とされる人もわからんじゃあないんです。けどそこまで芯に辿り着かないと歌いたくなくなるというか、別に私が歌わなくてもいいじゃない?って冷静なもう一人の自分も過去の経験から絶対にいますからね。せめぎ合いですよ、何をしたって自分を表現することって、向上心と閉塞感の争奪戦みたいなもの。


じゃあ自己満足に長風呂に浸かってババンババンバンやってる気分で完コピなんかできませんし、長風呂じゃなくたって完コピなんて毛頭できゃしない。だからってモノマネする気はないし、ましてやオリジナルには絶対勝てない。だからって自分のモノにもしてないくせに歌いたい願望だけでコラボはお相手に失礼すぎてできない。

んじゃどうすんよ?となると、やっぱり時間かけてでも自分のモノするために毎日聴いて覚えて、自分の体ん中に浸透させて反芻してって、そして自分しか歌えない世界作って出すしかないじゃん?が私の答えになっていきました。

歌入れに時間がかかったということは、それだけその楽曲と共に過ごしたということ。反芻したのはその曲を自分のモノにするんだ!という気概。そうやって出てきたものは私だけの解釈した結果。

こうやってカバー曲は形成されてった気がします、この一年は。


この経験によって、またフィードバックしますけど、日頃から作曲したい自分のこと考えました。すると、曲だけ書けてりゃしあわせだった私ですが、この曲をどう表現してもらえたことで人の耳により伝わりやすくなるのか?とか、聴いた側はもっとトータル的にまとまった何かを欲していたんじゃなかろうか?とか、楽曲って、ポップスって、私の創りたい音楽って、もっと総合的なバランスに成り立ってるものじゃないかしら?って、そんなこともっと考えられるようになってきたんですよね。ただただ欲が出てきただけかもしれないですが。

ポップスを描くって、昨今大人の歌謡曲は表沙汰には少なくなってる気がするけど、実は作家側にももうちょっとやり方、描き方が足りてなかったんじゃないのかな?とか、製作者側の覚悟みたいなところにもうひと工夫というか気配りやセンスが必要なんじゃないかな?って、まだまだ漠然としてますけども、考えることが増えてきました。

カバー曲を歌ったことで、リスペクトするアーティストも増えてきてますし、ご一緒いただいたコラボの皆さんの才能、センス、アイディアにも改めて感激したり...と発見が多いです。自分の曲を歌っていくだけでは見えなかったこと、沢山あります。これからもまた発見すると思います。なので、しばらくはまた気心の知れた方達とコラボさせていただき勉強しようかなと考えています。

人生、いつ終わっちゃうか、声が出なくなるか、もうそれ明日のことかもしんないし...なんて思うと、すかさずオバサンにはオバサン(心はオッサンですが)の野望が燃えてくるものだよなぁ。
そんなに遠くない、おばーちゃんになってもやってたいなぁ作曲だけは。
歌い手が心にスゥッと自然に沁み込めるようなメロディー書きたいなぁ。

歌もっと上手くなりたいし、表現もっと磨きたいし。猛烈作曲したいし。
ざっくり言えば、もっと音楽バカになりたいです。

ここまで読んでいただきどうもありがとうございました。
全然お礼にもなりませんが、私に似合いそうなカバー曲浮かんだら、教えてやってください、ユルい妄想で構いません(笑)
最小スペック脳で閃きが湧いたら演ってみるかもしれません!
勿論かわいそうだから適当に書いといてやろうか〜でも構いません(いいんかいっ!笑)


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