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[愛するギタリストたち#2] デビッド・ギルモア(ピンクフロイド)~殺気と色気

好きなギタリストを紹介するコーナー、2回目はデビッド・ギルモアです。

といっても、ぼくはピンク・フロイドの彼しか知りません。彼は交流が広く、ソロアルバムも出しているし、多数のアーティストの楽曲に参加しているし、ケイト・ブッシュを後押ししたり、ライブエイドに参加したりと活動範囲が極めて広いミュージシャンですから、追いかけようと思えばアルバムが積み上がることでしょう。でもしなかった。決して思い入れが浅いわけではない、大好きなギタリストなのですが、ぼくが好きなのはフロイドのギルモアなので他の演奏にはあまり興味がなかったというのが本音です。

デビッド・ギルモアのギターはとにかく殺気と色気にあふれています。この両者は相反するもののように思うかもしれませんが、鋭い刃物で突き刺すような研ぎ澄ました音と、男も女も甘く酔わせるような艶っぽさが同居している、そんな音なのです。

例えば「アニマルズ」に収録されているDogs。

Dogs

1:50からの間奏、3:40からのこの曲の主題と思われる旋律のなんと色気のあることか!極めつけは5:30からの刃物でえぐるようなソロ。始めて効いたときは鳥肌が立ちましたよ。決して難しいフレーズではありませんがこの音は出せない。殺気と色気が同居しているという意味、なんとなくわかってもらえると思います。

Shine your crazy diamond


炎に収録されている名曲。
あまりにも長いイントロ(笑)で登場するギルモアのギター。5:30あたりから色っぽく語りかけてきて次第に荒々しくなっていきます。これも秀抜です。とても真似できない。

Comfortbly Numb

有名な曲ですね。ここでのギルモアのギターも素晴らしいですが、Dogsには及ばない(「ウォール」は賛否両論あると思いますが、ぼくは好きではありません。)

ピンク・フロイドは、「狂気」があまりに有名で、ぼくも最初に聞いたのはそのアルバムですが、ギルモアが好きになってからは、「アニマルズ」と「炎」のほうが好きになってしまいました。

今回はデビッド・ギルモアの紹介でした。
それではまた。

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