見出し画像

トリエンナーレでボランティアしています④

引き続き横浜トリエンナーレでボランティアしています。会期は6月9日まで。いよいよ会期の終わりも見えてきました。

無料エリアの作品は、寄席集まって暮らすテントのようで本当に好きです。

この日は横浜美術館の壁に絵を描き、ポスターを貼り、期間中その作品の内容を更新していくSIDE COREの作品にポスターを貼らせていただきました!!

このポップな壁は会期開始前から少しずつ姿を変えてこの形になりました。

この赤いポスターを糊で貼らせていただきました。また時間が経ったら新しいポスターをこの上に貼るそうです。作品の一部をお手伝いできて光栄でした!!

またこの日は台湾のアーティストグループの作品を中心に見てきました。

台湾の会社で働いていたベトナム人女性たちが2018年にストライキを起こし、その様子を全世界に中継したことが作品制作のきっかけとなったそうです。
自分たちに与えられた二段ベッドでストライキという権利を行使する姿が、まるで一つのコミュニティのように見えたことから、そのストライキをテーマにワークショップを行ったそうです。
展示されている二段ベッドはワークショップ時に再現したもので、その中でストライキとそこで生まれたコミュニティについて考えたワークショップの映像を見ることができます。
この二段ベッドには座ることができますよ!もちろん上の段にも登れるのですが高所恐怖症のために諦めました。

また別の日ですが、この日は土肥美穂さんの作品を中心に見ました。
buttaiとよばれる作品を制作するアーティストさんです。
キャプションには

"土肥の制作は、布、銅板、真鍮、アルミ、木などの素材をさまざまな形に切り出すことから始まります。それらを折り曲げ、彫り、くにやくにやにし、硬い、やわらかい、大きい、小さい、重い、軽いといった性質を踏まえて組み合わせ、未知の形をつくりあげていきます。(中略)こうした多様な組み合わせの中から、今わたしたちの目の前にある姿に落ち着いたものを、土肥は「buttai(ぶったい)」という特別な名前で呼びます。"
との説明があります。
それまでになかった組み合わせを感じさせるこの作品が好きです。

その土肥さんの作品と同じ展示室にあるのが
写真・トム・ウィリアムズ
提供:ジョナサン・ホロヴィッツ
による作品です。

「IMIMIGRANTS ARE ESSENTIAL(移民なしにはやっていけない)」と書かれたプラカードをもち、2021年2月、パンデミックの最中に、エッセンシャルワーカーとして働く非正規移民の貢献を認め、市民権と手当てを与えるよう、ワシントンの公園に集まって訴えた人々の様子を写した写真です。

奥にあるのがトム・ウィリアムズさんの作品。手前にあるのが土肥美穂さんのbuttaiです。
私はこの空間が特に好きです。何かが混ざり合って新しい形になる中で、訴えられるべき声は増えていくし多くなっていく、歴史の流れを思います。

今回のトリエンナーレは本当にメッセージ性が強く、だからこそかなり分かりやすい構成だと思います。
本当に会期の残り期間も少なくなってしまいましたが、私も目いっぱい楽しませていただこうと思います。展覧会のボランティア楽しいですよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?