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映画BLUE GIANT感想

映画BLUE GIANTを見ました。

岡山へライブ遠征へ行く飛行機で
Dアニメストアで念願の視聴。

映画館で見たかったなと後悔しました。

BLUE GIANT』(ブルージャイアント)は、石塚真一、NUMBER8による日本漫画作品。ジャズを題材とした作品で、『ビッグコミック』(小学館)にて2013年10号から2016年17号まで連載された。

引用 : https://ja.m.wikipedia.org/wiki/BLUE_GIANT


音が聞こえる漫画と話題になったこともある、JAZZを題材とした主人公成長系の漫画。

わたしが好きな映画監督の立川譲さん(ex モブサイコ100、幼女戦記等)が監督・絵コンテ・音響監督しているという理由で、漫画未読のまま見ました。

映画は5巻以降の東京編だそうです。

☑︎感想
まず、ストーリーは王道で見やすく、共感が常に胸に響く、また演奏パートがカッコ良すぎて震える。なにより立川監督の匂いがとてもする(とても良い)

以下、3つの視点で感想を語っていきたいと思います。(※ネタバレ若干あり ※鬼主観、自分語りあり)

①登場人物に感情移入しやすい
18歳男子3人がJAZZバンドを結成するところからはじまります。主人公サックスを演奏する「大」、ドラマ未経験者の「玉田」、非凡なピアニスト「沢辺」。
それぞれ共感できるポイントがあります。

主人公「宮本 大
この映画の中では、大はひたすら根拠なき自信でまっすぐ突き進む猪突猛進型。「どうせ無理」がちっともなく、見ていて気持ちが良いキャラクターです。彼を見ていると若い=強みだなぁと感じます。常に前向きで挑戦を忘れない、リスクを恐れない。あきらめ知らずで頑張ることが怖くない、大は確実に実力をあげ成果を出します。成功する人はこういう人が多いような気がします。

わたしは大人になるにつれどんどん根拠ある自信にしか頼らなくなってしまい可能性を狭くしていると感じることがあります。世の中を知るほど暗闇を進むのが怖くなって、次第にそうなっていきました。根拠ある自信は疑心暗鬼になり共倒れすることもあります。しかし大のその姿を見て自分に足りない、必要だった熱量を再認識できました。仕事のモチベあげたいときは大のサックスを聴きたいと思います。

ドラム未経験者「玉田俊二
このキャラは大学生活を謳歌すべくサッカーサークルに入ったもののまともに練習しない仲間に嫌気がさし、新しくドラムを始めます。バンド仲間の2人は経験者で才能もある中、初心者が負けじと2人に喰らいつく姿や成長に心打たれます。
特に玉田の「ステージ上の緊張感」にとても共感できます。わたしはアイドル活動でダンスが初心者でした(なんなら超苦手)。はじめてのステージ、心拍数、頭と身体がパニックを起こしついていけない、息ができない、どんどん慣れていきミスが減っていく、など。リアルな描写がとてもよかったです。また玉田はJAZZに熱中しすぎて留年してしまいます。親に本気でやりたいことがあるんだ、と電話するシーンはわたし自身がアイドル活動に夢中になり1年休学するために両親に想いを伝えたあの頃を思い出し、懐かしくとても共感できるシーンでした。そんな玉田がステージ慣れしていく姿もまた一興。

ピアニスト「沢辺 雪祈
幼少期からピアノを習っており、自分にかなり自信がある沢辺。初心者の玉田の下手な演奏に容赦の無い批判をしたり言うことは言うタイプ。ステージ本番ではコテ先の技術でうまさを見せつけるなど、自信とは裏腹に臆病な部分も存在します。しかし映画中盤でその自信が折られるシーンがあり、そこから自分の横柄な態度や性格を見直し、人としても演奏家としてもさらにレベルアップしていきます。
ステージに立つものとして、コテ先の技術を使って大きく見せたくなる気持ちわかりみ深すぎて…!
それが成長や魅力を妨げている要因だと客観的に見せてもらえて勉強になりました。

②アーティスト目線
そんな3人のバンドは
「So Blue」(J-POPでいう東京ドーム)に出演を目標に走り出します。

自分語りですが、わたしが所属してますにっぽんワチャチャも4年前にまったくの無名から「武道館」を目指すグループでした。
彼らと同じく、無名が大きな目標を語る時はライブに出演する際に観客や同じアーティスト、ライブハウスの人にバカにされました。そのシーンがありとても共感しました。

他にも、
ステージに立たせてもらえるまでの期間、同業からの嘲笑、出来ない集客、貰ってもらえないフライヤー。感じたことのある息苦しさでした。パフォーマンスのクオリティを上げると同時に、見てもらう難しさがとてもリアルでした。

見てもらえない、ただその大きな問題で今までどれだけのバンドやアイドル、アーティストが消えたか。これが現実です。

見られないということは評価もされないということ。評価されない努力をし続けるのは誰もが苦しいと思います。それでも前に進むバンドメンバーがとてもかっこよかったです。

③立川監督
※オタクモード注意※

作画・演出スッッッッッッキ!!!
作画カッコ良すぎる。ライブハウスのいろんな思いが込められた演奏や高鳴りをアニメーションで表現するのうますぎ、、、、

人物の感覚や感情を視覚的に比喩表現する天才。
演奏してる側の湧き出る思いや脳汁の視覚的再現のうまさ、息吸う瞬間の苦しさとか息継ぎに毎回感情移入。あーー!!!!この作画どこかでみたぞーー!!!!!(ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ)

映画名探偵コナン 黒鉄の魚影(立川監督)
のあのシーンとか、、!

モブサイコ100のあのシーンとか!(立川監督)
キルラキルのあれとか!(絵コンテ立川さん)

好きなアニメだいたい立川さんが監督が絵コンテ、演出してるんですよ。

うわあーー!!立川さんだぁ!!!やはり!!この人は天才だ!!!と思えるシーンがたくさんあるので

作画・演出オタクはぜひ見ていただきたいです。

オタクモード終わり。

☑︎まとめ
以上、映画BLUE GIANTの感想でした。

他にも本格的なJAZZが聴けたり、衝撃の結末があったりと見どころ満点なのでぜひ興味ある方は見てください。

皆さんの感想もぜひお聞かせください。




BLUE GIANTのライブパートで勝手にエモくなったので自分語り写真バージョン。
☑︎おまけライブを作り上げる一部始終

リハ中に急遽演出を変更している
ライブ終わり緊張から放たれたメンバー
にっぽんワチャチャ Zepp OSAKA Bayside

たまたま出会ったメンバーと、歌とダンスと曲と、たまたま見つけてくれたファンの方、ライブハウス、スタッフさん、グッズ………

ライブって奇跡の積み重ねで出来てるなと改めて感じます。BLUE GIANTの主人公のように諦めない気持ちをもってまだまだ音楽を楽しみたいと思います。

鈴木Mob.

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