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プロ野球開幕の関連商品Dream OrderはTCGか?

もうすぐプロ野球が開幕します。そのむかし、退職金をあてにして仕事を辞め、毎日のように横浜スタジアムでナイターを観戦し、午前中はプロ野球スピリッツを実際の日程でペナントレースを遊ぶ生活をするくらい熱中した時期がありました。

今年もプロ野球開幕が近づいてきました。この時期は開幕に合わせて色々と関連商品が登場します。
今年で言いますとプロ野球をテーマにしたトレーディングカードゲーム(以下TCG)の「Dream Order」ではないでしょうか。業態は異なりますが、アーケードゲームの「BASEBALL HEROES」を思い出します。「Dream Order」は、まだルールが公開されていないのですが、公式Youtubeで対戦動画を観た上でゲーム性とコレクション性について確認したいと思います。

1.ゲーム性

まずゲーム性ですが、感覚的には卓上野球機構の内容を薄めて、薄めた分をカードによるコンボで補う感じです。

そのデザインの結果、以下の2点が気になりました。

1-1.二重の運要素

カードドローとサイコロによる運要素が二重で絡むため、好みではないです。また6面体を2個(いわゆる2D6)を合計する仕組みのため、出目の分布が変わる良さの反面、演出が最大でも12通りになります。そもそも演出が12通りありませんが。

1-2.テンポの悪さ

対戦は打者と投手の戦力に追加カードを加算したことによる戦力差の勝負です。その後に打者側が勝利の場合は結果をサイコロで決めるというルールですが、この2段階処理はテンポが悪いと思います。しかも最初の打者と投手の戦力差に使った数値が打撃のサイコロに影響を与えているようには見られませんでした。

1-3.インタラクション性が案外低い

インタラクションは追加カードを伏せて出す所とミート打ちか強振かを打者側が宣言するところです。それ以外の割り込みアクションはありません。割り込みアクションはルールが煩雑になりやすいので最初は入れてこなかったのかもしれません。

2.コレクション性

これは相当に頑張っている感じです。スタートセットにもレアカードを設定していますし、レアリティも8種類設定されています。これはTCGというよりTCではないでしょうか。

3.まとめ

ゲーム性は客層の設定しだいですが、電車の中吊りで広告を打っているところをみますと、幅広い層に訴求したいのだと思いますが。そのぶんゲームとしては奥深さを現状は感じられません。
今後、拡張パックでルールを追加していくかも知れませんが、今回は見送りしたいと思います。ただし、ゲームマーケットでも野球ゲームを見かけますが、落とし込むのが難しいテーマだと思いますので状況は確認したいと思います。

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