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ピアノだけで描かれたふたりの音楽は別の国のお伽噺ーKinKi Kids Concert 2022 ごく個人的な感想記ー

MCの内容とどこで話していたかは私の記憶なので曖昧です。

2022年1月1日の水道橋は、関東のお正月らしい青空だった。ただ、東京ドームの周りは風が強くて極寒だった。底冷えする気候の中、正面玄関では楽しそうにうちわや写真を掲げて写真を撮る人ファンが沢山いた。その姿を見て、本当に東京ドームでライブが開催されるんだなと再確認できた。

正面の階段の上では、ちょっと懐かしい屋良くんが振り付けした「Wash your hands」のPVが流れているし、写真を撮る人たちもすべてマスク姿、その光景はやはりコロナ禍の風景だった。私も昔のペンライトを取り出して、なんとなく東京ドームを背景に写真を撮る。30日に、ジャニーズ・フェスティバルにきていたので、2日ぶりの東京ドーム。今回は、本人たち曰く、二転三転四転五転して、急に決まったノープランのコンサート。そのため一切のライブグッズの販売はない。写真を撮るファンの方々もそのため、過去のペンライトを持っていたり、トートバッグも歴代の色々なバッグを持っているので、かえって25周年の歴史を感じられた。

2年ぶりの物理的なライブ開催。元旦はもちろん、光一くんの43歳の誕生日。東京ドームで42,000人を集めたライブ(人数は何かの雑誌の記事を参考にしています)。コロナ禍以降中止になっていたジャニーズの東京ドームライブの単独ライブの先陣をきることになっている。開催してくれただけで、ありがたいのだけど、チケットは取れなかった。ファンクラブでの抽選では外れてしまった。そして、私は、やさぐれた。やさぐれた結果、某チケット転売サイトの転売をひたすら事務所に報告し続ける毎日。正直、タイムラインの「女神が現れました」の報告に、さらにやさぐれる。「なんで、チケット余らせてんねん。事情があるのはわかるけど、なんで何枚も余らせるのさ」と更にやさぐれる。正規でしか入手したくない。そんな気持ちになっていた。そんなやさぐれていた中、一緒に申し込んでいた相互フォロワーさんが、復活当選を当ててくれて、この場所に来ることができた。配信をしてくれるかな?と期待してもいたけど、残念ながら配信はなかったので、本当に感謝している。
待ち合わせをしてゲートから入場する。東京ドーム内に入るとびっくりした。2日前に実際にジャニーズ・フェスティバルで見たステージセットの構成、3ステージ構成を12月31日の深夜のカウントダウンコンサートで使っていたのをTVで見ていた。そこから、かなりセットが変更されており、センターステージ以外には、大きなモニターが複数設置されていた。また、センターステージにはピアノが一台。ステージはそのままかもしれないと言っていたふたりの話とは違う。深夜遅くから作業をしてくれたスタッフの皆さんに本当に感謝したい。

「もしかしたら、ピアノ1本かもしれないし」と確かインスタライブで言っていた光一くんの発言通りピアノ1本。そして、上手と下手に2脚の椅子。Unpluggedライブ再びと少しドキドキする。
フォロワーさんの当ててくれた席は、かなりの良席。スタンドだけどほぼアリーナの位置のスタンドの最前列。よく見かける見学席と同じ感じの場所だった。この席のおかげでこの後楽しい体験もできた。

赤と青のペンライトを準備して、待ち構えているとピアノ1本でコンサートが始まった。今回は、声を出してはいけないライブなので、精一杯拍手をする。

1 新しい時代

KinKi Kids ふたりが登場。剛くんの衣装は、2021年のバースデイカードの衣装。緑の玉虫色のビロード調の上着がとても素敵。年末のジャニーズ・フェスティバルやカウントダウンライブでは、ヘッドホンだったのだけど、ピアノ1本のためか今日はイヤモニ姿だった。光一くんは、赤のジャケットにリボンタイの衣装。リボンタイとボウタイの光一くん推しの私としてはとても満足。何度かKinKi Kidsのライブにも参加している「ソノダバンド」でもおなじみの園田涼さんのピアノのイントロが、静かな東京ドームに広がる。2020年のコロナ禍の中、剛くんが思いを載せて書いた歌詞の「新しい時代」。
この状況でのライブの1曲目にふさわしい。ふたりのハーモニー。マシコタツロウさんの優しいメロディも心地よい。

MC

1曲歌う毎に小さなMCが入る。このコンサートは、正式にはTALK & LIVEではないかと思う量だった。新しい時代の後のMCは、「急遽決まったコンサート」という挨拶、椅子先に座った剛くんから、光一くんが「まあ、座れば?」といい、「ここは君の家か」と光一くんがツッコミを入れる。そして、ふたりで椅子に座り、園田涼さんの紹介と「ピアノ1本でやる」話、光一くんがハモらなくて良いところでハモった話、そして、園田さんに気楽にやってほしい。間違えたら最初からやり直しても良いからなんて話しかけていた。

2 to Heart

「皆さんの思い出を彩ってきた歌」の話を剛くんがしていてからの「to Hear」。あの頃の剛くんのドラマは、アイドルキラキラ恋愛ドラマはほとんどなくて、社会情勢を反映したちょっと辛い物語が多かった。「to Heart」もほろ苦くて、切ないドラマ。その主題歌にふさわしい物悲しいイントロではじまるバラード。シングルで歌っているより、ふたりの歌声はとても大人になっていて、さらに切なさがます。サビのユニゾンがとにかく好きなので、シンプルなピアノの伴奏で聴けるのはとても嬉しかった。

MC

今回の曲のセットリストは、ノープランコンサートでもあったので、スタッフの歌って欲しいというリクエストからも曲を選曲した話をしていた。
「to Heart」の歌詞から、時が立ってちょっと古い「ケータイ」という歌詞に胸がキュンとする話。光一くんが剛くんに「スマートフォンのことを、携帯というかスマホというか」尋ねる。剛くんは「僕は、ある時からスマホに変えた。クリエーターだから……」と返事をする。すると光一くんは、いつもの如く、客席にアンケートを取り出す。「はい、スマホのことを携帯て呼ぶ人」客席が元気に手を上げる。(ここで、見学席にいたSixTONESのジェシーくんも「携帯」に手をあげていたらしい)「スマートフォンをスマホと呼ぶ人」こちらも結構手があがる。「はい、やっぱりこの世代は。携帯だよね」と光一くんは納得がいったようだった。

3 スワンソング

最近のスワンソングは、終末感満載。切なさ倍増。今回はピアノ1本なので、ハーモニーが際立っていた。個人的には、ジャニーズ・フェスティバルの時に踊ってくれたスワンソングとの違いを楽しんでいました。園田さんの間奏の部分のピアノの音がキラキラしていてとても素敵だった。

MC

年末のジャニーズフェスティバルの話をしていた。「スワンソング」は、ファンからの「歌ってほしい曲」投票の上位曲だったらしく、松本潤くん(ふたり曰く松潤)に歌って欲しいと言われて、ダンスと歌をやることになったと話してくれた。さらに、翌日はカウントダウンライブもあったので、デビューしている後輩だけで、71人もいたので、お年玉の金額がエグかった話をしていた。カウントダウンライブでのNEWSの増田くんの虎のきぐるみの話もしていた。
「スワンソング」の松本隆先生の歌詞がとても良いという話を光一くんがし始めた時に、剛くんが、すこし前に松本潤くんの話をしていたので、「堂本と堂本が松本と松本の話をしてる」と言い出して、光一くんが「本」が多いといって笑う。

4 雪白の月

寒い冬に歌い上げられる雪白の月はとても心地よい。ピアノ1本のお陰でとっても寂しそうで良い。サビの部分のふたりが掛け合いで歌う所がこの日もとても美しかった。

MC

年明けすぐに発表されたKinKi Kids がデビュー25周年記念で25円でCMに出演する話をして、ここで剛くんが地元の奈良とかのCMも良いなと言い出し、そうしたら、ふたりで急に完璧なユニゾンで「奈良健康ランド」と関西ではお馴染みの健康ランドの歌を揃って歌っていたのは可愛かった。
また、光一くんが「この発表のためのサイトが、ちょっとしたハッキングをされて先にTwitterに画像が流れた話」もしていて、若干剛くんが悲しげだったのはやはり少し残念だった。また、CMソングのための曲を合作しているという話もしてくれた。
あと、ここのMC何を話していたかな。ああ、映像メディア化してほしい。外からかなりの大きな音でジェットコースターの音が聞こえて来て、剛くんが達郎さん節で「波は~」って歌歌いだして、「達郎さんいた??」って光一くんがクスりと笑ってたのがここかな?(巻末の参照参照)

5 銀色 暗号 と MC

園田さんの衝撃的なイントロのアレンジが披露されて、一旦、歌うのをやめる。「お正月」のメロディラインと混ざる「銀色 暗号」。

「もう〜いくつ」の衝撃を忘れるために、剛くんが「銀色 暗号」の歌詞を改めて読み返してみたと話をしてくれる。光一くんが「あの歌詞は暗号だよね」と返すと、「あれは、プロポーズをされた時の出来事の数時間を切り取った話で、夜に雪がばーっとずっと降っていて、その朝までの濃密な時間を閉じ込めた歌詞」という歌詞の世界を説明してくれた。

2回目は、普通のイントロで「銀色 暗号」を 歌う。寒い冬には本当に良い曲。外が極寒である中聴く「銀色 暗号」は素晴らしい。2回目終了後、ふたりから「園田くんはどんな感じで『お正月』と『銀色 暗号』を混ぜたかったのか?」と尋ねて、もう一度そのバージョンを弾いてもらうことになり、そのまま「銀色 暗号 」お正月バージョンで再度歌い出す。とても楽しい歌声。

本人たち曰く、2回目の方がのびのび歌えて、声の感じもよかったとの事。流石のKinKi Kidsと堂々とした園田さんがとてもおもしろかった。

6 もう君以外愛せない

これもドラマの主題歌。歌い出しのブレスが聴こえそうなくらいの静寂の中に、ふたりの優しい歌声が響く。ピアノ1本だとプロポーズの歌と言うよりやっぱり思いつめた感がでていた。

MCとお誕生日

剛くんが(SixTONESの)ジェシーが見に来てると話すと、光一くんが「あの、『ありがとうございました』を『うえ』というのが面白いと思っている?」と返す。私の席の近くにあった3塁側の見学席をみると、ジェシーくんが仔犬のしっぽのようにブンブン両手を振っていた。

花束とケーキを持った吉田建さんと堂島孝平さんが登場。実は、私の座っている所は通路の目の前で、先程のMCの間に、建さんとどんちゃんが目の前を通って

行ったので、ふたりが来てることは気づいていたのだけど、大好きなふたりが登場してくれるとすごく嬉しい。

建さんから光一くんに赤い花束が渡された。苺のたっぷり乗った生クリームのバースディケーキはとても美味しそう。火のついたロウソクが短くなってるので、早めに光一くんがロウソクを吹き消す。

剛くんがカメラを持って写真を撮ろうとした時、光一くんが「言っていいのかわからないけど、まあ、怒られればいいから、フォトブックを発売するために写真を撮ってます」と話してくれた。そして、建さん、光一くん、どんちゃんの3ショットの写真を撮ろうとする剛くんに「君ばかり撮ってたら、君が写らないでしょ」と話しかけていた。

そして、どんちゃんが「剛くん、いい加減、これ、受け取って」と言って剛くんに青い花束を渡す。「えっ、ぼく??」「見えてたでしょ。25周年のお祝いもあるから」剛くんは、本当に自分が花束をもらうと思ってなかったらしい。さらに、どんちゃんは「話が長い。スタッフさんにきいたら、もう30分押してるって。どんなもんヤじゃないんだから」と笑っていた。ロウソクの長さが短くなったのは、そのせいらしい。建さんとどんちゃんと、光一くんのお誕生日と25周年を祝えてとても幸せだった。ちなみにケーキを下げる時に、建さんが美味しそうなケーキの苺を1つパクリと食べていた。

7 Happy Happy Greeting

1月1日にこの曲を生で聴くことのできる幸せを噛みしめる。本当なら、皆で大合唱したいこの曲。

山下達郎さん曰く、ジャニーさんが「世の中にクリスマスソングは沢山あるのに、なんでNew Year Songはあまりないんだ」ということで曲を作成することになり、丁度1月1日が光一くん の誕生日なので、KinKiにNew Year Songを書く話が決まって、その内エスカレー トして「お祝い事ならなんでも使える曲がいい」とうことでできた曲とのこと。松本隆さんの書く美しい歌詞と達郎さんの歌いやすいのにかっこいいメロディラインが大好きだ。少し胸にぐっとくる。

8 愛のかたまり

もうすっかり一人歩きしてる感じもある、KinKi Kids ふたりの大切な合作曲。

MC

9 Family ~ひとつになること

この曲も大切な合作曲。光一くんの制作の遅れから、剛くんが先に詞を書いて、そこに光一くんが歌詞をつけたKinKi Kids の合作曲のうち今のところ唯一の詞先の曲。この曲を聴きながら、ふたりが今合作をしている新曲に思いを馳せていた。

10 薄荷キャンディー(interlude)

ここで、モノクロの25周年のアルバムのような写真が流れる。硝子の少年から鏡餅、そして、現在のふたり。どれもこれも思い出深い。少し鼻の奥がツンとする。

11 Anniversary

教会のステンドグラスの木漏れ日のような照明、そしてかなり多めのスモークが焚かれている。衣装を変えたふたりは、元旦だからか和風ティストの白地に小さい金の市松模様の衣装

(後日公開された記事で、この白衣装のジャケットは25周年記念のロゴが金で織り込まれた市松模様の衣装だと判明)。剛くんは、先程までのイヤモニではなくヘッドホンに。心の中で「どうしたのかな? やはり3日間のドームで疲れちゃったかな」と心配に思うなかふたりがピアノと共に歌い出す。サビの部分で背景が開いてフルオーケストラが登場。美しい弦楽器が奏でるAnniversary。ふたりの歌声が響きわたって、鳥肌たつ。本当に素敵な25周年のAnniversary。(剛くんのヘッドホンはこのフルオーケストラへの対応のためのようでした)

12 Topaz Love

20周年のPartyでできた大切な合作曲。あの日の出来事は忘れられないけど、ここで、オーケストラの伴奏で再び歌ってくれるとは。以前よりも安定した美しい歌声は、本当に嬉しい。落ちサビのふたりでしか歌えない掛け合いのハーモニーに心が揺れる。

MC

最後のあいさつ

ふたりのこのコロナ禍でコンサートをする気持ち、25周年への心意気を話してくれる。

(細かい部分が覚えきれていないので、詳細にかかれているネット記事を参照してください)

13 硝子の少年

通算60回目の東京ドームでの公演。単独グループの公演回数の記録を更新したらしい。そのホームグラウンドであるこの場所で、デビュー曲の「硝子の少年」をオーケストラを従えて歌う姿は、本当にかっこよかった。

14 新しい時代(Chaser)

ふたりがステージから去り、園田さんの奏でるピアノでの「新しい時代」に合わせて、

「どんなときも

 そばにいてくれてありがとう

 これからも 僕らの新しい時代を 

 一緒に描いていきましょう。愛してる 

 Be with you 堂本剛 堂本光一」

メッセージが中央のビジョンに浮かぶなか終演。とても素敵な温かいコンサートだった。

色々あったふたりなので、「これからも」と「Be with You」のメッセージが心に響く。

[おまけ]
どの部分のMCだか覚えていないメモ

光一くんがファンに「寒いでしょ」と言ったら、剛くんが「寒いのは寒いと思うから寒いんだって、おじいちゃんが言ってた」という話をしてくれて、その後「身体さすってくださいね」と言いながら身体をこすっていた。

剛くんは、ドームの空気が乾燥してると言いながら、歌が終わるたびに熱いお茶を飲んでいたのだけど、急に「火傷した」って言い出して、光一くんが「火傷??」って大きな声で聞き返したのかわいかった。
その後、剛くんは「熱いお茶下さいって」ジャニーさんのモノマネをしていたのもかわいかった。

【参考】

YouTubeに公開されている公式ダイジェスト映像https://youtu.be/P6YOKww0ljU

自分のTwitterの感想まとめ(モーメント)https://twitter.com/i/events/1477410981622042625

*個人的に一番写真が美しかったネット記事
「さらなる高みへ到達!東京ドームライヴの概念を覆すKinKi Kidsコンサートに潜入」
https://gingerweb.jp/trend/article/lifestyle/20220201-kinkikids-concert

*個人的にとても詳細にかかれていたと思った記事
KinKi Kids、6年ぶり東京ドーム公演開催「25周年、そしてその先も我々についてきてほしい」
https://news.mynavi.jp/article/20220102-2242515/


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