見出し画像

KinKi Kids の P albumは、新しい幕内弁当のようなアルバムだった

2023年の年末、本当に楽しみにしていた約3年ぶりのKinKi Kids 17枚目のオリジナル・アルバム
P albumが発売された。

今回は、KinKi Kidsの音楽活動をお知らせする公式X(@KinKiKids_721)のアカウントがあったので、
11時の解禁共にかなりちゃんと情報が届いたのではないかと思う。


この解禁情報後くらいから、公式さんのフォロワーも10万の大台に乗った。

珍しい宣伝としては、大阪でクリスマスツリー、東京で東京タワーのライトアップ(写真参照)を宣伝のために行っていた。ちょうど、ライトアップの期間中にFNS歌謡祭の第二夜があったので、フジテレビの球体展望台から見てるメンバーカラーの東京タワーを紹介されたのもとても良い思い出だ。

3年ぶりのオリジナル・アルバム。

どうでも良いデータを集計するのが大好きなので、ちょっと周期を見てみたいと思う。

最初の頃は年に1回オリジナルアルバムを出していただが、だんだん区間が空き平均は約1年7ヶ月、中央値は約1年5ヶ月の区間になっている。

で今回は、正確にいうと1085日ぶりのニューアルバムの発売になった。

今回も、N album、O album、についで共同プロデューサーとして堂島孝平さんが参加している。マスタリングエンジニアは柴晃浩さん(株式会社ミキサーズラボ)

ここからは、ただの音楽好きのKinKi Kidsのファン(ソロも何でも大好き)の感想文を書いていきたい。(書き殴り)

P albumは、かなりバラエティに飛んだ楽曲のラインナップで、ふたりも挑戦とか異色と語っている。
今までに聴いたことのないKinKi Kids の楽曲たちで、どこか、新しい世界を提示した「φ」を彷彿とさせるとてもチャレンジングなオリジナルアルバム。CDデビュー27年目にして、この挑戦はとっても嬉しい。新しいけど懐かしいそんなアルバムだ。全編を通して、夕方から夜、そして夜明けの雰囲気を感じるアルバムになっている。

EDMなHIP HOP、シティポップなR&B、おしゃれなユニゾンソング、ブラスロック、ビックバンドなサウンド、ドゥーワップなコーラス曲。全体的には、KinKi Kidsがデビュー曲から纏っているシティポップな風味を感じる。
(ここから下は、堂島孝平さんに関してはいつもの呼び方堂島くんとなります)

商品詳細:

P album(通常版準拠順)

1 X-Day

作詩・作曲:堂島孝平
編曲:炭竃智弘/堂島孝平
プログラミング 炭竈智弘
ギター 伊藤オキモト
コーラス 炭竈智弘 堂島孝平
ミックス 安田 博城 ビクタースタジオ

かなり言葉が多めのメロディラインで、サビのあたりは歌うのがかなり大変だともうギターサウンドな1曲
インロトのギターのリフがかっこいいのでとても興奮したのを覚えている。堂島のコーラスが入っていて、ギターは編曲の炭竃さんともお仕事をされている伊藤オキトモさん「The Story of Us」のカップリングの「妙なMotion」にも参加されている。

「ヒリヒリ」「ビリビリ」といったあまり普通のポップスの歌詞にでてこないフレーズがでてくるのも面白いし耳に残る。

2 BANANA

作詩 作曲 堂島孝平
編曲 堂島孝平/斉藤伸也(ONIGAWARA)
プログラミング 堂島孝平 斎藤伸也
ギター 斎藤伸也
コーラス 堂島孝平 斎藤伸也 堂本光一
ミックス 安田 博城 

今回のリード曲なのか1番最初にラジオエディットとしてラジオでも紹介された楽曲で、Youtube Original Liveでも歌唱。サビのBANANA BANANA BANANAのフレーズが印象的。また、その部分ダンスもかわいらしい1曲。80年代のシティポップのような雰囲気も感じられる。デジタルなEDM風味な音とKinKiふたりの掛け合いが魅力的な1曲。歌詞を読んでも何故BANANAなのかはよくわからないのも楽しい。コーラスに編曲のふたりと光一くんが参加している

3 Amazing Love

作詩:KinKi Kids
作曲・編曲:山下達郎
ストリングスアレンジ:室屋光一郎
プログラミング シンセサイザー 橋本茂昭
ミックス 橋本茂昭

KinKi Kids デビュー25周年の記念にデビュー曲である「硝子の少年」の作曲者である山下達郎さんに書いてもらった1曲。達郎さん曰く、ドームでふたりが歌うイメージで作成した楽曲。そしてKinKi Kids がふたりで詩を作成した楽曲で、ファンとライブのイメージを重ねた楽曲。

実際、歌ってみるとかなりBPMは遅めで、歌うのが難しい楽曲で、かなりレイドバックして歌っているのがわかる。

サビの部分の「青く輝き放つ、赤く輝き放つ」の歌詞を作ったときのエピソードもかわいいので、ここを含めてファンにとってもとても大切な思い出の楽曲。きっとライブの最後に歌い続けてくれるのだろうな。

4 Through the night

作詩:白井裕紀./新美香
作曲 Chris Wahle / Henrik Smith
編曲:Chris Wahle
コーラスアレンジ:竹内浩明
プログラミング Chris Wahle
ギター Henrik Smith
コーラス 竹内浩明
ミックス 安田 博城

KinKi Kidsの楽曲制作チームではおなじみの北欧スウェーデンのコライト楽曲。乾いた夜のEDMの雰囲気がたまらないチルな1曲。作詩は、白井裕紀.新美香 このふたりでKinKi Kids の楽曲に歌詞を作成するのは、Harmony of Decemberのカップリング「Nothing but you」以来。光一くんのソロ曲には、ふたりとも結構歌詞を書いていて、近年ではPLAYFULの「Time to go」が記憶に新しい。
この感じの楽曲に剛くんのレイドバックする歌い方が入るとかなり独特のグルーヴが生まれて良い。KinKi Kidsの曲なのにちょっと光一くんのソロ風味なのも楽しい。タイトル通り、夜の雰囲気を漂わす楽曲で、かなりおしゃれ。JPOPにはあまりない空気感が楽しい。そして、ふたりの綺麗なハーモニーも大人なラップも堪能できる美しい1曲。

5 Insomnia

作詩:MiNE
作曲 Baby Scent / ADAM YARON
編曲:Baby Scent コーラスアレンジ:岩田雅之
programming all inst Baby Scent
コーラス 堂本光一 岩田雅之
ミックス安田 博城

歌詞は天才凡人のMiNEさん。Plugin Loveや光一くんのソロの「Day By Day」なども担当。作曲はこちらも北欧系のアーティストのコライト。イントロから、光一くんのコーラスが印象的な一曲。シティポップというかAOR味も感じられる夜の楽曲がとても切なくて気持ち良い。そして、歌詞も気怠く艶かしい。

空気感を感じられる音の広がりがとても楽しい。優しい歌声に不眠症な私は安らかに眠れるかもしれない。

6 The Story of Us

作詩・作曲 Kinki Kids
編曲 363820
プログラミング 363820
ギター 堂本剛
アコースティックギター 渡辺 裕太
ピアノ 宗本 康兵
ホルン 岸上 穣
ストリング 真部裕ストリングス
コーラス 増村エミコ
ミックス 今井邦彦 SONY

KinKi Kidsが2人で初めて作詩作曲した大きな愛で包む応援歌。応援歌がコンセプトだったけどもっと大きな雰囲気を纏った壮大な楽曲。近い楽曲を一つあげてよいなら、やっぱり「Family ~ひとつになること」シングルの初回盤BのDocumentary of Us ~The Story of Usが生まれる瞬間〜はファンにとっての宝物かもしれない。壮大な交響曲のような曲だったのに、急に目線が一気に飛ぶようなデジタル音が印象に残る間奏が面白いなと思っていたが、シティポップ風味で懐かしいシンセサイザーが基調のこのアルバムの雰囲気にはとてもマッチしていた。

7 Before Dawn(通常盤 Bonus Tracks)

作詩:MOMO mocha" N.
作曲•編曲:U-Key zone
プログラミング U-Key zone
コーラス 堂本光一
ミックス 安田 博城

作詩のMOMO mocha" N.は三浦大知さんの楽曲に歌詞を書いてるイメージのある方。R&Bのシンガーでもあるそうなので、この少しEDMなR&Bな感じの楽曲にとってもよくあってる気がする。コーラスが多用されているこの楽曲のコーラス担当が光一くんだけなので、剛くんのあの独特の楽器のような声との複雑で難しい掛け合いが堪能できる楽曲。U-Key zoneさんの作られた「Time」や「Glorious Days ~ただ道を探してる」とかのあの雰囲気を感じられる本当に美しい楽曲。KinKi Kidsにしか作れない世界の楽曲。

8 高純度romance

作詩:松本隆 作曲:マシコタツロウ
編曲:冨田恵一
プロデュース アレンジ 富田恵一
トランペット 西村浩二 菅坡雅彦
トロンボーン 村田陽一 テナーサックス 山本拓夫 フレンチホルン 藤田 乙比古 田島花林
ストリングス 金原千恵子
コーラス Meg つやともひこ 綿引京子
ミックス 富田恵一
硝子の少年を作詩された松本隆さんが、依頼により久しぶりに作詞をしてくれた一曲。作曲は沢山楽曲をKinKiに提供してくれてるマシコタツロウさん。最近だと「新しい時代」。松本隆先生が思うKinKi ふたりのことを散りばめたとても優しいミディアムバラード。落ちサビの部分はいつかライブで合唱してみたいと思う一曲。「真実の蝶結びだね」はふたりも気に入ってるフレーズ。優しい大人のふたりの歌。

9 One of a kind

作詩・作曲:堂島孝平
編曲:堂島孝平/斉藤伸也(ONIGWARA)
プログラミング 堂島孝平 斎藤伸也
ギター 堂島孝平
コーラス 堂本光一 堂本剛 堂島孝平
Mix 安田 博城

堂島くんが作るポップだけどとても優しいミディアムバラード。唯一無二という歌詞はやっぱり色々考えてしまう。コーラスがKinKi ふたりと堂島くんというのもすごく良い空気が音から感じられる。「常識じゃ起こり得ないこと 奇跡と呼ぶなら 君といることはそれに等しい」 「世界にきっと変わらない永遠などない 怖がってるの分かってるから言う Be with you」の歌詞が色々あった今にとても響く。優しい未来を感じる曲

10 アン/ペア

作詩•作曲:堂島孝平 編曲:須藤優
コーラスアレンジ:堂島孝平
プログラミング ベース 須藤優
ギター 真壁陽平
コーラス 堂島孝平 斎藤伸也
ミックス 安田 博城

ベーシストでもある須藤さんのアレンジはとてもリズミカル。ギターとベースのリフが本当によい。どこか90年代を思い出すティストもあり、私にとってはKinKi Kidsの楽曲の中でもかなりの上位に位置するお気に入り。メロディーラインとしては、堂島孝平さんが、KinKiふたりにしか歌えない歌を書いてくれたと感じる。そして、あの大サビの転調の良さがたまらない。もともと転調大好き主義者なので、このサビでの転調は胸に刺ささる。個人的には「言葉 壁打ちしてる 独り言 ダブルフォルト」が心に残った。つぶやくだけつぶやいてるけど、本当には相手と繋がれないもどかしさを感じられる。そしてこのコロナ禍でのリアルでは会えないもどかしさも感じられる歌詞だと思う。聴くなら、音の広がりと動きが面白いのでヘッドホンもおススメです。(既出文)

11 無重力みたいな愛

作詩:堂本剛
作曲•編曲:堂島孝平
ブラスアレンジ:堂島孝平/ sugarbeans
コーラスアレンジ 伊沢麻未
プログラミング 堂島孝平
ドラム 岡本啓佑 黒猫チェルシー
ベース 玉木正太郎
ギター 堂島孝平
ピアノ sugarbeans
トランペット 湯本 淳希
トロンボーン 川島稔弘
サックス 橋本 和也
コーラス 伊沢麻未

ビックバンド風の楽しいブラスが印象的なポップス。でも、一筋縄ではいかないがじが、ポップ職人の堂島くんらしい楽曲。
剛くんと共同で楽曲を作ったり、剛くんの曲に歌詞を書いたことのある堂島くんだけど、剛くんが堂島くんの曲に歌詞を書いたのは初めてだ。歌詞は、ライブの終わりにお別れしないといけない感じは「Amazing Love」にちょっと通じる。キラキラ星が頭上に煌めいていて、ずっと一緒にいようとこの今、剛くんの書いた歌詞を光一くんと2人で歌ってくれるのが本当に嬉しい。これからも、ふたりは私のキラキラ星だと思った。アンコールにぴったりな楽曲
「Amazing Love」のカップリングの「HEART」と、.ENDRECHERI.のソロ曲「あい」そして、この曲「無重力みたいな愛」最近の剛くんの書く詩はとてもとても優しくてさらに温かい。

.ENDRECHERI. あい


12 明日のピース

作詩:前田たかひろ
作曲 来生たかお
編曲:船山基紀
プログラミング 船山基紀
ドラム 山木秀夫
ウッドベース バカボン鈴木
ギター 増崎孝司
ピアノ 安部潤
トランペット ルイス・バジェ 竹内悠馬
菅家隆介 トロンボーン 鍵和田道男 榎本裕介
バストロンボーン 山城純子 フルート 高桑英世 森川道代 オーボエ 庄司知史 クラリネット 重松 希巳江 ストリングス 石亀協子
ミキシング 今井邦彦

P albumのラストを飾るエンディングにふさわしい曲。Xにもポストしたのだけど、ディズニー映画のエンディングみないなドゥーワップコーラス・スタイル。船山基紀先生の編曲がとても美しい。今までのKinKi Kidsにはなかった楽曲で、20年後でも絶対素敵に歌える楽曲。KinKi Kidsのコーラスワークが生きてる楽曲だと思う。また、オーケストラの皆さんとコンサートをできたらぜひ歌って欲しい楽曲。

7 ローズマリー(初回盤A 7曲目) 

作詩:久保田洋司 作曲・編曲:星部ショウ
プログラミング 星部ショウ
ドラム 岡本啓佑
ベース 村田シゲ
ギター 堂島孝平
ミキシング 安田 博城

KinKi Kidsに数々の恋の歌詞を提供している久保田洋司さんの作詩曲。皆大好き「星見ル振リ」だったり「手をつなぐのは久しぶりだね」は記憶に新しい。星部ショウさんは、アップフロント所属のアーティスト。ハロープロジェクトに沢山素敵なアイドルソングを書いている。「The Story of Us」のカップリングの「Endless Promise」も星部さんの作品。懐かしいのだけど新しい、でもどこかアイドルの香りもする素敵なPOPS。こういう曲をユニゾンで歌うKinKi Kidsはコーラスで難しく掛け合うのとはまた違う良さがでる。声の相性が本当に良いのがわかる楽曲。

7 FREAKY FUNKY NIGHT (初回盤B 7曲目)

作詩:ひろき(リリィさよなら。)/山崎あおい作曲:山崎あおい/ひろき(リリィさよなら。)
編曲:山崎あおい/堂島孝平
プログラミング 山崎あおい 堂島孝平
コーラス 堂本光一 堂本剛 山崎あおい 堂島孝平
ミックス安田 博城

今、本当に再興されているシティポップの雰囲気が出ている少しR&Bな楽曲。夜の高速をドライブしていくような、独特の雰囲気がとても心地良い打ち込みサウンド。歌詞とメロディーラインのグルーヴが気持ち良い。最後のコーラスが本当におしゃれなシティポップ

作詩 作曲のひろき(リリィさよなら。) さんは、リリィさよなら。というソロプロジェクトで楽曲をリリースするシンガーソングライター。ハロープロジェクトにも楽曲を提供している。コライトしている山崎あおいさんもソロのシンガーソングライター。ハロープロジェクトに楽曲も提供していて、ヒロキさんとも共同制作をしている。2023/12/27発売予定のシュレーディンガーの歌詞も山崎さんは書いている。

本当に素敵なアルバムを聴くことができて本当に嬉しい。三形態のおかげもあり、前回よりも初週の販売実績も約19万枚だったのもとても嬉しい。

でも、もっと売れてーー
そのポテンシャルのあるアルバムだと思う


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?