【No.1143】学校は社会の縮図

学校の掲げる進学実績・合格実績の見方を学びました。


合格実績は、その学校のカリキュラムで指導を受けると多くの場合、どのレベルの学校に行けるのかを示す指標になります。


よく考えてみれば当然ですが、これまでの僕は、合格実績なんて見ても意味がない。その生徒の能力や努力次第だろうと思っていました。それも事実でしょうけれど、環境の力も大きく働くことを考えれば、学校の指導方針も無視できません。


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学校生活は、会社員生活の縮図のようなものだと、本当に強く感じています。


例えば、ある高校の合格実績。現役生の6割がMARCHレベルの大学だとすると、その学校のカリキュラムに沿って普通に授業を受ければ、多くの生徒がMARCHレベルに到達できると推測できます。授業にちゃんとついていけば、MARCHレベルの合格は可能。


しかし、MARCHより上のレベルの大学を目指す場合、学校の授業や宿題だけでは不十分になります。つまり、放課後に独学や塾での勉強が必要になります。


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会社でも同じです。その会社のレベル、ここでは年収で例えると分かりやすいかもですが、同じくらいの年収で満足なら、その会社の業務を平均的にこなしていれば転職などでも同じレベルがキープできるかもしれません。しかし、より高い年収レベルを目指すなら、会社以外の場所で勉強や活動をする必要があるでしょう。


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また、学校もさまざまで、授業の終わりが早く、宿題が少ない放任主義の学校もあれば、補修授業や宿題も多いうえに、部活も必須など、忙しい学校もあります。


放任主義の学校なら、塾などに通って勉強時間の確保は比較的容易でしょう。


問題は忙しい学校で、忙しいと諦めるのは簡単ですが、その学校の合格レベル以上を目指すなら、なんとか時間をやりくりして放課後に勉強する必要があります。


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会社員も同じで、定時に上がれる会社と定時に上がりづらい会社がありますが、どちらにせよ、上を目指すなら、会社外での勉強が大切になってきます。


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結局、今通っている学校や会社「以外」の時間で何をしているかが重要なのでしょう。


その学校や会社の方針が自分の目指すところに近ければ、放課後や勤務時間外の活動は減らしても良いかもしれません。しかし、自分の方針と異なる場合は、その学校や会社に普通に通うだけで忙しいか否かに関わらず、外での勉強が必要になってきます。


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実際、うちの塾には、学校で忙しい中でも、なんとか時間を作って通ってくる生徒もいます。


先生として自分ができないことを指導するのもカッコ悪いですから、負けてられないなと思いますね。

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