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伝えるならば毒を制して

伝え方って難しい。
特に、人に気持ちよくお願いすることができない。
「𓏸𓏸すべきなのは〜さんだと思うんですけど。」
「何で〜しないんですか?」
なんて刺々した強い言葉を使ってしまう。
断られたくない。
出来ない奴と思われたくない。
自分が間違っている訳じゃない。
なんていう、ちっぽけな沽券を守るために。
みっともないな、大人にもなって。
自分が傷つきたくないからって他人を責めている。

人を傷つけないような伝え方ができるように努力しないと。
「キャパオーバーなので、○○お願いできますか?」
「〜さんの方が、△△という理由で適任だと思うので頼んでもいいですか?」
「〜さんにお願いすると間違いないのでやっていただいてもいいですか?」
言い方を変えるだけで、こんなにも受ける印象が変わる。

渋々やってもらうより、やってあげたい!って思って貰う方が、絶対いい。
他人を責める前に、一歩立ち止まって柔らかい伝え方を考えよう。
心の中に浮かんだことを直ぐに口にしない。
思い詰めている時に誰かに話し掛けない。
ゆっくり珈琲でも飲みながら、寛いだ状態で伝えたいことを整理する。
用いる言葉が人を傷つけないか吟味して取捨選択する。
そうすれば少しは優しい伝え方になるだろう。
そして、自分だって人に沢山迷惑を掛けているということを肝に命ずる。
だからこそ、積極的に他者を許そう。
自分の権利や主張だけを通そうとするのではなく、相手を慮ろう。
相手はこういう状況だったから、こういう言動をしたんじゃないかな?という広い視野を持とう。

すっかり染み付いてしまった自分の毒を制することができるのは自分だけ。
謙虚で優しい人間になるために、修行の日々です。

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