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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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記事一覧

君たちは呆れるほどよく似てる

君たちは呆れるほどよく似てる

その昔、パチンコで数百万の借金をこさえた父。
それでも、誰も行かないようなオンボロの"パチンコ◎◎"に通っていた。
「儲かっているパチンコ×××に行けばいいのに。儲かっているパチンコ屋じゃないと当たりが出らんよ。」
と訴える母に、
(母も、「パチンコに行かないで」ではなく、「儲かっているパチンコ屋に行って」と頼んでいるのが面白い 。)

「俺はパチンコ◎◎の方が落ち着くから。」
の一点張り。
痛い

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へそ天リストリクト

へそ天リストリクト

人との距離感がバグっている。
と自分でも分かっている。

傷つきたくないからと誰にでも壁を作ってしまう。
プライベートのことは極力話さないし、相手のことも自分からは聞かない。
飲み会や集まりにも顔を出さない。
職場でも、業務に関係のあることしか話さない。

反面、心を許した人(彼氏)に対しては童心に戻ったかのように甘えてしまう。
お互い身動きが取れないぐらいにべったり引っ付く。
「あのねあのね」と

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泥梨の花よ

泥梨の花よ

母からの突然の電話。
開口一番、
「弟の就職が決まったよ」

「やったーーーー!!!!!」
思わず大きな声が出てしまう私。
大学卒業してニートをすること3年目…ようやく春が訪れた…!嬉しい。本当に。

しかし、母は電話の向こうで泣きじゃくっている。嬉し泣きでは無さそう。
話を聞いてみると案の定、
「〇〇大学まで出てこんな年収の会社…」
「貧乏暮らしするのが可哀想」
「もっといい会社行けるのに勿体な

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しわいや

しわいや

題名は、私の一番好きな落語の演目。
ケチすぎる人の話。
「ケチと泥棒は金を払ってまで落語を聞かない。」ということで、落語にはケチと盗っ人の話が多いらしい。

でも私も吝嗇な女だと思う。
カレンダーには、お金を使わなかった日に印を付けている。
1円もお金を使わなかった日は何だか自分が誇らしい。ノーマネー記念日だ。
最高でも財布を開くのは週に2回までに留めたい。

基本電子マネーを使う。ポイントも貯ま

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僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

久々にラジオでピンとくる曲に出会った。
題名はLaura day romanceの「透明」という曲の歌詞だ。
曲名である「透明」に相応しい、繊細な歌詞と透き通った声が、心にスっと入ってきて耳から離れなくなった。

こんな偶然の出会いがあるラジオを愛してやまない。

幼い頃から、母が車で流すラジオをぼんやり聞き流すのが好きだった。
「阿部礼治」シリーズは、密かに続きの展開を想像してワクワクしていたも

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悪口のさばるディスコミュニケーション

悪口のさばるディスコミュニケーション

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を痛感した出来事が最近あった。
「こういう人とはディスコミュニケーションになってしまうんだなぁ。でも、自分にも当て嵌るところあるじゃん。治さなきゃ…!」と思えたのだ。

①悪口でウケると思うな!
"弄り"が面白いと思っていた時があった。(学生の頃)
人の持ち物や言動を茶化してみたり、ニュースをディスってみたり、道行く人の変なところを見つけては面白がってみたり…

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貴方には勝てない

貴方には勝てない

彼とお出かけをした帰り道。
最近の仕事の悩みを相談した。
「仕事のキャパについて悩んでる。専科で関わっている学年だけ手伝うのも不公平だなと思って、色々な学年の頼まれごとを引き受けるようにしている。でも、『これって私がする仕事?』って思うことや、おざなりに頼まれることが増えてきてモヤモヤする。」

彼から返ってきた答えは、
「それは不公平感を生みだすシステムが悪い。そもそも管理職は、他の学年も時数を

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伝えるならば毒を制して

伝えるならば毒を制して

伝え方って難しい。
特に、人に気持ちよくお願いすることができない。
「𓏸𓏸すべきなのは〜さんだと思うんですけど。」
「何で〜しないんですか?」
なんて刺々した強い言葉を使ってしまう。
断られたくない。
出来ない奴と思われたくない。
自分が間違っている訳じゃない。
なんていう、ちっぽけな沽券を守るために。
みっともないな、大人にもなって。
自分が傷つきたくないからって他人を責めている。

人を傷

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帰り道は信号の色が気になる

帰り道は信号の色が気になる

この三連休、彼が私の住む町まで泊まりに来てくれた。
一緒にコメダ珈琲で好きな本を読んだり、モンハンの実況を見ながらご飯食べたり、夜に散歩しながらマイナーソングイントロクイズをしたり。
特別なことは何もしていないけれど、格別に楽しい。
彼と居る世界にピントを合わせれば、こんなにも幸福なんだって改めて思う。
この時間が日常になればいいのに。

という訳にもいかず、それぞれの家に帰る時間。
「また三日後

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平日休みの日は少し遠出したい

平日休みの日は少し遠出したい

今日は珍しく平日休みの日だった。
平日にできることをしておかないと!
朝から張り切ってやるべきことを書き出す。

・病院に行く
・銀行に行く

…これだけじゃ味気ないな。
折角の平日休みだし、何か行きたいところ無かったかな?

そうだ!いつもは行列で泣く泣く諦めるカレー屋さんに行きたい!

ということで、やるべき事を午前中に済ませて車でカレー屋さんへ。
ちょっと遠いけれど、ラジオ2本分の距離と思え

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唯一無二のガラスの靴

唯一無二のガラスの靴

「人生で一番刺さった本」という帯の謳い文句が気になって手に取った、
『傲慢と善良』辻村深月 著
刺さった…刺さりすぎた……。
読んで感じたのは、彼との出会いって奇跡だなということ。

ネタバレになるため詳しい内容は伏せるが、この作品は婚活をメインテーマとしつつ登場人物の持つ”生きづらさ”を浮き彫りにしていく。

誰と会っても心が動かない。
贅沢言ってる訳じゃない。
ただ、"ピンとくる"人に出会いた

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大人の人付き合いは難しい

大人の人付き合いは難しい

職場の人と上手くコミュニケーションを取れない。

嫌われたくない気持ちが先行して、話しかけられると身構えてしまう。余計なことを言ってしまうんじゃないかと冷や汗だらだら。自分の表情も態度も固いのが自分で分かる。

自分が責められるんじゃないかと思って、答える口調がきつくなってしまう。相手は気になることをただ尋ねているだけなのに。

自分が許されてこなかった分、人のミスを許容できない。心の狭さが言動に

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染まらない何かが本物だ

染まらない何かが本物だ

大好きなコテンラジオで、
「昔、サラリーマンである自分に違和感を持っていた。だから、年に数回歴史に関する講演を自主的に開いていた。お金を儲けようとしていた訳じゃなくて、心のバランスを取りたかった。」
と、ヤンヤンさんが仰っていた。
何だかその言葉が凄く自分にも当て嵌る気がした。

2年ほど前からnoteを始めた。
週に2〜3本はコンスタントに記事を書いている。
確かに、いつか自分の書いたものが何ら

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自分の欲を突き詰めれば案外そこには幸せがあって

自分の欲を突き詰めれば案外そこには幸せがあって

自分の欲望に向き合った経験があまり無い。
そもそも欲望って悪いイメージ。
負けちゃだめだし抑え込まなきゃならんものだと思っていた。
万年ダイエッターで食べるものを制限している。
眠たくても寝る前にスマホを見て自ら寝付きを悪くしている。
行きたい場所も買いたいものも節約のため取捨選択。
職業選択すら親が喜ぶものの中から選んだ、という感じ。

欲望って何だろう。
調べてみると、
「不足を満たそうと強く

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