見出し画像

仕事から仕事を学ぶ、全員が”主役”になれる働き方

木製ものづくりのデザインからパーツ加工までをオンライン完結できるクラウドプレカットサービス「EMARF」。
この度、法人サポートチームに新たなメンバーを迎えるべく、募集を行うことになりました。VUILDが設立して間もない頃から現在までを知るスタッフにどんな環境で、どんな仕事をしているのか?話しを聞きました。

【プロフィール】
黒部 駿人 /EMARF法人サポートチーム リーダー
1993年埼玉県生まれ。2015年芝浦工業大学工学部建築学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻へ進学。1年間の留学期間中にDGT ARCHITECTS(現ATTA フランス・パリ)でのインターンとTakuji SHIMMURA photography (フランス・パリ)でのアシスタントを行う。
2018年、VUILD株式会社 入社

構想から納品までを一気通貫してサポート「EMARF for Business」

僕たちのチームは、デジタルデザインやデジタルファブリケーションを活用した空間デザインを展開したい設計事務所・建設会社等の法人企業へ、プロダクトの制作や施工に落とし込むための設計のサポート、技術研修を提供しています。
これまで制作したのは、椅子や棚などの小さなものから、DJブース、屋台、ツリーハウス、サウナ、オフィスビルのエントランスに飾る木製のアートワーク等々。依頼や相談は毎回違っていて、本当に様々なものがあります。

JR西日本プロパティーズ株式会社の「ビルファサード・エントランス ルーバーデザイン

だいたい1人のスタッフに一つのプロジェクトが任される感じで、担当になると社内外と密にコミュニケーションを取りながら、デザインを考えるところから納品まで、製品づくりのすべての工程に一気通貫して携わることになります。
僕の場合だとプロジェクトに加えて、リーダーとしての仕事、あとは社内フォトグラファーという役目もあって、VUILDで制作したプロダクト、竣工した住宅や建物の完成写真を撮っています。

黒部駿人(写真左)

やりたいが叶う場所を求めて辿り着いたところ

VUILDには偶然にも、創業メンバーとしてジョインしました。
大学は建築学科で意匠設計を学んでたんですが、同時に写真も好きで写真部で活動したり、自己流で色々勉強したりもしましたが、やっぱり一度本格的に学びたいと思って大学院へ進学しました。
そのうち一年は建築と写真を学びにフランスへ留学。インターンで向こうで活躍する建築家・田根剛さんの事務所で働かせてもらいました。
その中で改めてメディアと建築の関係性は密接だなと痛感して、写真が上手くなったら建築も上手になるんじゃないか?という想いを強くしました。

ある時、竣工現場に同行させてもらう機会があって、そこで田根さんの竣工写真を撮っているカメラマンに声をかけて、こっそり持参したポートフォリオを見てもらうことができました。
そしたらアシスタントとして使ってもらえることになって、それからはカメラと三脚を抱えて現場から現場へ、ひたすら写真を撮る日々を繰り返しました。

帰国して、「ここは」と思うアトリエをノックしにいきましたが、返ってくる言葉はどこも一緒で、「建築と写真の両方はちょっとねぇ…一つだけだって習熟するのに10年はかかる世界だからね…」と。
予想はしてたけど、だからと言って簡単に諦めがつくわけもなく、あの人だったら何か言ってくれるんじゃないか?と、相談したのが大学時代の先輩でもある(VUILD代表)秋吉さんでした。話すと、「だったら、うちで両方やったらいいじゃん。ちょうどインターン募集してるよ」 と仰っていただき、VUILDにはこれが決め手で入社しました。

創業したてのベンチャーに新卒入社すると、

入社当時のVUILDは、会社自体も立ち上がったばかりで、新卒入社1日目が川崎工房の片づけだったことを覚えてます。
準備されてたものなんてほぼなくて、誰かが何か言ってくれるでもなく、新人で分からないことだらけの僕とかでも、解らないなりに主体的に動かないと何も始まらないって感じで(笑)、今でこそ「自律・分散・協調」という考え方が共通認識されてますが、「主体的であれ」というのはその頃からあったカルチャーですね。

当時びっくりしつつもVUILDらしいなと思ったのが、「よし、椅子作るぞ!」とめずらしく号令がかかって制作を始めると、そのプレゼン相手がLIFULLの社長(VUILDの株主)だということを後から知るという出来事です。
ついこないだまで学生で、会社のことはおろか、ちゃんとしたビジネスマナーすら学ぶ間もなく、入社して1か月ちょっとでそんな大役を預かることになったという…。先輩たちの色々なアドバイスもあってなんとかやり遂げられはしたのですが、あれは本当にタフな体験でした(笑)。 

このように、最初の1年はプロダクト制作をとにかくたくさんやりました。場を与えられ、あとは仕事に仕事を教えてもらった感じです。場数が足りないなかで毎回新しいプロダクトを作ってくので、これはさすがに…という場面もなくはなかったですが、そういう時はだいたい誰かが見てくれていて声かけてくれたり、アドバイスしてくれたりしました。
そんな結構大変なことを繰り返して、気がついたらできるようになってたという、濃密な時間を過ごしました(笑)。

写真もずっと撮っています。最初の頃に撮ったのを今見返すと下手くそだなというのもあるんですけど(笑)、入社当初からずっとVUILDの完成品を撮ってきました。
入社した時はちゃんとした機材を持ってなくて、初任給のすべてを注ぎ込みましたが、それでも足らないのは10回くらいのローンを組んで一式揃えました。それとなく会社の様子を伺ってみたりもしたのですが(笑)、僕自身経験があるわけじゃなかったし、「両方やります!」と自分で宣言したことだし、いい写真を撮りたかったので腹を決める意味でも自分で買うしかないと(笑)。
写真も回数をこなしていくとやっぱり上達するもので、最近では雑誌に掲載されたり、さらに嬉しいのは、それを見た人が声をかけてくれることもありました。

どう働き、どう生きたいのか? VUILDの考え

元々独立志向があって、いつか秋吉さんにそんな話をしたら、「それは独立じゃなくて、自立だろ」と言われたことを覚えています。
VUILDにはスタッフの働き方に柔軟なところがあって、コロナ以前から基本的にリモートワークを推奨しているし、副業がOKだったり、正社員だけじゃなくて、いくつか仕事を掛け持ちしながらフリーランスで関わってる人、中には元正社員で雇用契約を改めて自分のペースで継続している人がいたりと、柔軟で多様な関わり方が許容されています。
最近、僕のチームにも元社員のスタッフが再びジョインしてくれるようになったのですが、VUILDのことも外のことも知る人からの指摘には気づかされることが多くて、ありがたいアドバイスになっています。
ここで身に着けたもの、構築したものをリセットするんじゃなくて、VUILDの中で自立できたらいいなと思っています。入社して4年、気づけば僕はもうそんな感じにさせてもらっているなと。VUILD内で預かる役割もありつつ、個人としてもプロダクト制作やフォトグラファーとして活動しています。

暮らし、そこに生活する人との関わりから気づくもの

プロダクト制作にも慣れた頃、プロジェクトメンバーとして参加させてもらったVUILD初のShopBot建築「まれびとの家」。富山県・利賀村に現代の合掌造りをコンセプトにした家を建てるプロジェクトで、初めて現場に2ヶ月近く滞在して制作しました。

まれびとの家

利賀村では、普段と全然違う生活環境に圧倒されました。とにかく自然が雄大で、その中で生活することがこんなに豊かなものなのかと。地元の人たちも見ず知らずの僕たちにすごくよくしてくれて、一緒に食事したり、お酒を飲んだりを重ねていくごとに仲間のようになっていきました。地域のお祭りに呼んでくれたのがすごく嬉しかったですね。
今では年に一度、仕事に関係なく訪ねに行ける関係になれました(笑)。

最近、仕事で東京を離れてあちこち出かけるようになったのですが、行った先の方々や初めて会う方とのリレーション作りには「まれびとの家」での体験がとても役に立っているなと思います。

ベースは主体性であり自立。EMARF法人チームでの働き方

EMARF法人チームには現在5名のメンバーがいて、それぞれプロジェクトを担当しつつ、チーム全体で連携をとって仕事を進めています。
プロジェクトごとに難易度が違うので適材適所にアサインするのは僕の役目で、決めてしまえばあとは基本的には担当者に任せます。
必要そうなら声かけて手助けすることもあるし、チーム全体の底上げのために勉強会をしたりもしますが、ベースは主体性であり自立だと思っています。
地方に住んでいるスタッフもいますが、基本、川崎の工房が僕たちの拠点になっているので、毎日お互い様子を見ながら自分の仕事を進める感じです。

新卒スタッフや経験の少ない人、全く環境の異なるところからきた人にとっては、守備範囲が広く、慣れるまで結構苦労があると思いますが、依頼を受けるところから製品を納品するまで、すべての工程にクライアントとコミュニケーションをとりながら携われるのが一番の面白味だし、個人的な観点で言えば、特別な能力やスキルがないとできないと思っていたものづくりが、EMARFを使って自分で出来るようになるという魅力もあると思います。
だからか、ものづくりが好きで、人と一緒に何かをするのが好きなスタッフが多く活躍しています。イラストや絵、DIYなど得意技や一芸を持ったスタッフが多いのも特徴かもしれません。

「EMARF」は、サービス開始から2年が経過。先日ローンチした新たなサービス「EMARF CONNECT」のサービスインを間近に控え、「つくる」が誰にとっても簡単でもっと身近になる社会の実現を目指し、この勢いをさらに加速させるべく、新しい仲間を募集します!
ご興味ある方、ぜひ求人情報をチェックしてみてください!

一緒にEMARFを盛り上げてくれる仲間を探しています!


募集職種

 EMARF法人サポートチームメンバー ・・・・・若干名

仕事内容
法人企業向けの設計メンバーを募集します。
自社サービス「EMARF」は、デジタルデザインやデジタルファブリケーションを活用した空間デザインを展開したい設計事務所・建設会社等の法人企業へ、プロダクトの制作や施工に落とし込むための設計のサポートや技術研修を提供しています。
今回募集する職種は、社内外と密に連携を取りながら、プロダクトのデザインを考えるところから納品まで、製品づくりのすべての工程に一気通貫して携わっていただきます。その他、ものづくりを支援するための工房でのワークショップの企画運営、ノウハウや情報の発信なども行っていただきます。

募集背景
サービス開始から2年、順調にサービス伸長しており案件も増加しています。最近では、ものづくりと並行して、より高いクライアントワーク力が求められるも案件も増えてきました。
こうしたことを背景に新たなメンバーを募集します。

↓↓↓ 詳しい情報は、こちらからご覧いただけます ↓↓↓


ぜひ、ご応募ください! お話しできるの楽しみにしています!

久々に全員集合したカルチャーデックWS 記念にパチリ

この記事が参加している募集

社員紹介