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「2日間のたんころワークショップ @無印良品・東京有明」イベントレポート

2022年12月17日・18日の2日間、無印良品 東京有明で行われた2周年記念企画に出展してきました!

今回出展したのは、山に放置されてしまうユニークな材「たんころ」を使って企画したワークショップ。EMARF CONNECTメンバーが企画から参加した初めてのワークショップイベントになりました。


コトの始まりは2022年秋ごろ。

無印良品・東京有明さんから「2周年記念のイベントに参加していただけませんか?」とお声がけいただきました。

せっかくなら、EMARF CONNECTメンバーを巻き込み、「たんころ運動」と関連づけてワークショップをやりたい!

ワークショップ当日の運営だけでなく、ワークショップ内容から一緒に企画できないか?

・・・ということで、コネクト内で参加者を募り、第一回目のキックオフMTGを実施しました。

● たんころ運動って?
コスト面から流通に乗らず、山に捨てられてしまうやっかいものの「たんころ(木の根本部分の切れ端)」を活かして、プロダクトを開発する運動。
捨てられてしまう材に価値を付け商品として出荷することで、林業者の所得が上がらないか検証中。

● EMARF CONNECTって?
次世代の設計者を目指す方を対象にものづくりの学びと実践を通して設計のデジタル化を支援する、月額980円のサブスクリプション型オンラインプラットフォームサービス。2022年7月のスタート以降、これまで様々なプロジェクトやワークショップを通して学びと実践を繰り返してきました。

現在EMARF CONNECTでは新たに動き出したワークショップやプロジェクトも増え、また10月からは会員の随時募集中。
EMARF CONNECTって「どんな場所?」「どんな方がいるんだろう?」と気になっている方はぜひ読んでみてくださいね。
▶︎会員申し込み・詳細はこちら

キックオフということでざっくりと今回の趣旨を共有する時間になるかと思いきや、MTG後半のブレストではたくさんのアイデアが出てきました。

例えば・・・

・ミニチュアの公園、シルバニアファミリーの展示・フォトフレーム(中をくり抜く)
・ネームプレート(文字削る)
・立体迷路
・お正月用の縁起物
・角材との違い、皮がついているところがしずる感をうまく使いたい
・年輪スキャン、木目が残るかんじ
・ティッシュボックス
・グリーンウッドワーク(生木を加工して、箸とかつくる)
・皮をつかって草木染できるらしい!
・タンコロの皮をつかった草木染

などなど。

なお今回は、無印良品・東京有明にデスクトップ型の小さなShopBotを持ち込んで、現地で加工する為、最大加工サイズは

・40cm×60cm程度
・厚み6cmまで

に制約されています。

また、ワークショップ内で参加者全員が同じものをつくるのではなく、それぞれ好みのカタチ・サイズでセミオリジナルの作品をつくる楽しさを体感してほしいという想いから、テンプレート化したモデルデータのサイズやカタチを自由に調整し好きな造形がづくれる「EMARF 2.0」のシステムを活用します。

上記の条件から、今回ワークショップで提供するデザインレパートリは

「たんころころころオリジナル迷路」idea by @りん
「たんころ×カラーMDFの小物入れ」idea by @ヒッキー/Jiyuu 自由 ッキー/自由
「オリジナル木トレイ」idea by @ぬまちゃん|EMARF運営

の3種類になりました。

デザインアイデアが決まってからは、あっという間。

モデルデータを作って、Grasshopperでパラメトリックにカタチを変えられるようにテンプレート化したり、山から「たんころ」を集めたり・・・としている間に、ワークショップ当日を迎えました。

現地に「ShopBot Desktop」を持ち込んでワークショップスペースをセッティングすると、その音を聞きつけ周囲の方々が「なんだなんだ!」と集まってきました。

切削はじめは撮影会! ©︎けんちき
ShopBotにたんころを配置。 ©︎potepote
ShopBotをビニールで囲み、無印店内に木屑が飛び散らないように工夫。©︎potepote

参加者は、3種類のデザインテンプレートから作りたいものが決まったら、パソコン上で数値をいじってカタチを決めていきます。

数値のパラメータをいじって、迷路の通り道を決めて・・・。©︎potepote
ShopBotで切り出し。 兄妹で参加してくれたご家族も刃物が木を切り出す様子に興味津々!©︎potepote
できあがったオリジナル迷路をもくもくとやすることも、ものづくりの醍醐味。 溝が細くて少々苦戦気味・・・!©︎potepote
完成!たんころらしさを残すために、迷路部分はくりぬかずにそのままに。©︎potepote
木トレイは、「もう少し丸くしようかな」「もう少しなめらかに」「ちょっとでっぱらせてみようかな」など悩みながら数値をいじっていきます。©︎potepote
カタチが決まったらShopBotで切り出し!データ通りに切り出せました。©︎potepote
仕上げは枠部分のタブを切り離すところから。 普段は使わないノコギリも、この機会に、と!©︎potepote
ささくれをやすって・・・。©︎potepote
完成!©︎potepote
木トレイがくりぬかれた枠部分を持ち帰る方が多かったのが印象的でした。©︎potepote
カラーMDFと合わせる小物入れは、治具を使って部材を圧着。©︎potepote
カラーMDFと合わせることで木の単色とは少し異なる可愛らしい風合いに。©︎potepote
ShopBotが動く現場ならではの即興作品も生まれました!©︎potepote
こんなにあった「たんころ」の板が、ひとつとして同じものはないオリジナルのプロダクトとなって巣立っていきました。©︎potepote

EMARF CONNECTメンバーが初めて企画から携わった今回のワークショップ。

引き続き「たんころ」の活用方法を探りながら、「たんころ運動」は活動していきます!

「たんころって素敵だな」
「ワークショップやプロダクト開発に関わってみたい」

など、少しでも興味を持っていただけた方はぜひぜひEMARF CONNECTを覗いてみてください!