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同窓会なんかいらない
年1度高校の同窓会があり、中学の同期会もあった。
「あった」と過去形にしたのは、どちらにも私は出ないからだ。
どちらも一流会社で働いている奴が始末におえない。
あと一流大学を出たやつとかの、それとはなしの自慢の挨拶がある。
一流会社に入って役員にまでなったやつが最悪だ。
友人を部下と間違えているように説教や指図をし始めるよ。
あと、独身で終わってしまった女子も多いのに
子供や孫の話をする。
どうせ
ゴーギャンの妻(短編)
母はその《事件》について一気に話し始めた。父の悪口を言うときには,悲しげだが,どこかいつもテンションが高くなる。帝国ホテルのラウンジ階の茶褐色の絨毯に窓から差し込んだ昼光が調度品の翳をつくっていた。
「あなたの父親は、顔色ひとつ変えずに、その死んだ赤ちゃんをぐいと持ち上げて、裏庭にスコップで穴を掘って、その胎児というか赤ちゃんをポンと放り込んで、埋めたのよ。ちょうど物置小屋の真ん前あたり。『畜生
Mike Oldfield - Silent Night
私は昭和に祖父母に育てられたので、
クリスマスなんかなかった。
近所のおばさんが気の毒がってクリスマス会に
呼んでくれ、僕がケーキのローソクを吹き消した。
ありがとうございました、おばさん。
弾くと無表情の笑い
もう楽器店でギターを買う歳ではなくなった
試し弾きなんかじーさんにはもっての外だ
今は違うのかもしれないが
ワシらの学生時代、楽器店でギターの
試し弾きで弾くと店員さんの無表情の笑いを浴びる
2つのイントロがあった
レッドツェッペリンの「天国への階段」と
ディープパープルの「スモークオンザウォーター」
冷笑というか憐れむ笑いを浴びているのに
気づかないのは気持ちよく弾く本人だけであった
イギリス人はへそ曲がり
プログレッシヴ・ロックはイギリスで生まれたが
あっという間に大陸で人気を得た
イギリス人は本当はプログレが嫌いではないのに
自分が弾いているコードネイムも知らないで反体制を
がなり立ているだけのパンクロックを選んだ
セックスピストルズのアルバムジャケットは女王の
唇に本物のピンが刺してある
このブルガリア人達は素直にプログレを選んでいる
レムナント
息子の処女作
文學でもそうだが
処女作が一番良いものであることが多い
私の遠い記憶
盆踊り大会で浴衣を着て踊る
あの少女と手を繋いでいたら
人生が変わっていたと思う
I Lost My Head 1976
1976年のプログレを訳していて驚愕した
ここで歌っているのは紛れもなく壊れたAIである
脳を失った、簡単なことではなかった
不明、未読、簡単なことではなかった
そして毎日、毎晩
間違っていませんでしたし、正しくもありませんでした
自分が言ったことを覚えていません
脳を失いました
明日何を感じるでしょうか?
時間はありませんが、感覚はあります
私が言ったことを覚えていません
脳を失いました もっとみる