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気づき

2022元旦
私の実家ではいつものように両親、私たち夫婦、末っ子の弟家族、さとしのひとり息子のゆうとが集まりました。

みんなが集まるたびに、今や大学生になったゆうとや、高校生の姪っ子の賑やかな面白い話で盛り上がりますが、必ずさとしの話になって涙ぐんだり笑ったり思い出話に花を咲かせます。

『あぁ、さとしのいないお正月は2回目だね・・今年はいなくなって丸二年ということは、5月で3回忌なんだね・・』

そんなことを母が言った時、
愕然としたんです。

時間はみんなの傷も心も少しずつ癒してくれるけど、さとしの思いもこうやって、時間とともに風化してしまうの?

私が毎日感じてきた貴重な体験も思い出話として終わってしまうの?


そう思ったら、急にこうしてはいられない気持ちになりました。


弟が残した本は簡単に書いた本ではありませんでした

手足が不自由になってしまい満足に声も出せない彼にとって、当然一人では書くことはできませんでしたので、二人三脚でサポートしました。

本やブログを始めるまでの弟の葛藤、少しでも死ではなく、生きる方に気持ちをを向け、維持して行くのには、どうしたらいいのか?
答えがわからないまま、悩みながら迷いながら私がやってきたこと

夢も希望もないし、無理に決まっているといっていた弟はいったいどうやって『奇跡を起こす』という偉業を成し遂げるのか?

仕事を辞めて、実家に住みこみながら弟のサポートをすると決めたものの旗振り役の私も、決して自信があったわけではなく葛藤の日々でした

目の前のことで弟の心も私の心も折れそうになりながら日々闘ってきたんです。

それでも弟は作家として本を出し、夢を叶えていくことをやり遂げたのです。
本に書ききれないたくさんのことがありました。

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…弟が亡くなって以来、
読むことができなくなっていた著書を手にしました。


日本中の方に読んでもらいたい
病気の方も、家族の方にもそうでない方にも…


弟は難病でありながら夢のために行動した男がいるということを知ってほしかったのです

勇気を持つと言うことがどういうことか生き様を見せてくれたのです。

『本が出たら日本中、講演会して歩こう!有名になったら映画化だよ!主役は誰になるかな??』
なんて、会話をどれだけしたことか…


生命あふるる日々で勇気や元気が出る人がいる!
勇気づけられる人が必ずいる!

私にはこの貴重な弟の思いを伝える役割がある

1人でも多くの方にに伝えて行こう思った今年の始まりでした



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