記事一覧
文系修士院生のツールボックス
海外大学院(スウェーデン、社会科学系)に社会人留学しています。日本で大学院も出ていますが、当時は一切英語文献を使わなかった+英語で書く機会もなかったので、英語圏のお作法に慣れておらず、また私が学生時代の頃よりもツール類の進化が著しく、まったく新しい体験になっています。ツール類の進化は日進月歩なので、またすぐに古びてしまうかもしれませんが、現時点で知っておけば便利だった!と思うツールを紹介します。
Homecoming
北欧最大の映画祭、ヨーテボリ国際映画祭へ。
世界各地に散らばっているサーミに関する収蔵品を、サーミの地に新たに建設される博物館に「取り戻す」様子を追ったドキュメンタリー「Homecoming」を鑑賞。
サーミでもある監督が、各地の学芸員の方々やサーミの方々を訪ねていく。何故祖先の墓は暴かれ研究されなくてはいけなかったのか。何故研究にサーミは殆ど関われず、他者が行ったのか。人々の偏見を助長する展
The quiet migration
ヨーテボリ国際映画祭続き。引き続き北欧映画をと思いチョイスしたのは、韓国系デンマーク人の監督が描く国際養子縁組を題材にした物語。
見終わって、正直、監督と、配給を決めた会社の勇気を称えたい。これはとても難しい映画だと思うから。
これほどまでに途中で席を立つ人が多かった映画は、私の映画鑑賞歴の中でかつてなかったかもしれない、と思うほどに退出が多かった。100名強のハコで、10人弱出ていったんじゃ
Before it Ends(Når befrielsen kommer)
北欧最大の映画祭、ヨーテボリ国際映画祭へ。やはりせっかくなので北欧映画を見ようとデンマーク映画🇩🇰を。
Before it Ends(Når befrielsen kommer)
第二次世界大戦終戦期(1945年)、ドイツ占領下にあったデンマークのとある高等学校を舞台にした歴史フィクション(実話に基づいている)。
ロシア軍のドイツ侵攻を受け、25万人を超えるドイツ難民がデンマークに移送
Z世代のクラスメイトたちは過激な環境活動をどう見ているのか
私は今スウェーデンの大学院修士課程に留学している。授業自体もさることながら、20代前半~半ばぐらいのいわゆるZ世代のクラスメイトとの会話から学ぶこともとても多い。中でも彼らがどういう風に世界を見ているのかというのはアラフォーの私とは大きく違う部分があるなあ、と思う。幾つもある違いの中で、特に大陸欧州の子達と最も根源的に違うのは「環境」に対する考え方だ。
留学生活については細々と別途blogに綴っ
元帰国子女の言語バランスとアイデンティティ言語
とっても興味深いnote記事を読みました。Kübra Gümüşay氏による書籍"Sprache und Sein"の第二章を題材に、note記事の著者であるTellerさんが様々な言語とご自身の関係について執筆されたエッセイです。
日常的に複数の言語を使われている方は「自分はどうだろう」と考えられたのではないでしょうか。私自身も自分の言語状況を振り返り、そうして思ったのが、私は元帰国子女なので
G7広島サミット 拡大会合 参加国振り返り動画
インドその他行事ごとに細かくツイート。
インドネシア動画投稿はなし。行事ごとに細かくツイート。
オーストラリア動画投稿は訪日前の意気込み投稿。その他行事ごとに細かくツイート。
韓国広島や拡大会合に言及した投稿はなし。アルバニージー(豪)首相、モディ(印)首相及びゼレンスキー(宇)大統領との各バイ会談をツイート。
クック諸島(太平洋諸島フォーラム議長国)facebookの首相ページから動画投
G7広島サミット 各国振り返り動画
G7広島サミットの各国振り返り動画(議長国順)です。解説なし、リンクのみ。
フランス米国英国なお英国はこの他にも首相府、在日英国大使館、駐日英国大使、駐大阪総領事のアカウント等から多角的に発信。そのうち各日の総括動画はこちら:開催前日、DAY1、DAY2。
ドイツ日本ちなみに首相官邸Webサイトの特設ページ及びYouTubeチャンネルから個別の動画も見れますのでご関心の方はそちらも。
イタリ
ロシアから亡命したジャーナリストたちと支援者の声
4月26日、所属する大学院の研究科でEU諸国に亡命しているロシア人ジャーナリスト5人と、その支援者2名が登壇するパネルディスカッションがあった。パネル自体は主に大学関係者を対象とした事前登録制イベントだったが、告知は公開されており取材も入っており、広く彼らの置かれた状況を知って欲しい、ということだったので、概要を紹介したい。
ロシアの現状ジャーナリストA:
ロシアの世論調査はもはや信頼できない
When Spring Came to Bucha
ヨーテボリ国際映画祭続き🎬
ロシア侵攻後のウクライナを撮ったドキュメンタリー "When Spring Came to Bucha"🇺🇦
ウクライナ人フォトグラファーとドイツ人ディレクターによる共作。
ディレクター挨拶によると、ロシアがウクライナに侵攻した3日後、ベルリンをベースに活動していたウクライナ人女性フォトグラファーは国に戻らないと、といってキーウに戻ったのだそうだ。最初はベル
Ello's Eatnu -Let the river flow-
ヨーテボリ国際映画祭へ🎬✨
日本ではあまり馴染みがありませんが、北欧最大の映画祭です。ヨーテボリはスウェーデン第二の都市。
せっかくなら北欧映画を見てみたいと思い、1970年代北部ノルウェーを舞台にした『Ello's Eatnu -Let the river flow-』を見てきました。
先住民族であるサーミ族が暮らす土地にダム建設を強行しようとするノルウェー政府に対して、サーミ族が権利保護と
2023年のおせち in ベルリン(ドイツ)
2022年はようやくコロナが落ち着いてきたと思ったらロシアがウクライナに侵攻し、ますます不穏な情勢が続く一年でした。いつ日常が途切れるかわからない中、目の前の生活のありがたみを益々痛感しながら作るおせちになりました。
ベルリンで毎年数品ずつメニューを入れ替えながらおせちを作って3年目になりますが、結論から言えば、今年が一番評判が良く、味のバランスも取れていました。我が家のおせちとしては一旦完成系
海外移住後のキャリア構築、ステップとしての再びの大学院進学
この秋から大学院に進学できることになった。自分の意志で応募して合格したのだけれども、経過を考えると「進学する」よりも「進学できることになった」という表現の方がしっくりくるので、そういう表現にしている。それはありきたりな「夫(家族)の理解があって進学させてもらえてありがたい」ということではなく、海外移住後のキャリア再設計、夫婦や家族としての在り方、経済的側面、投資の費用対効果、年齢、その後の展望と、
もっとみるドイツにおけるワクチン接種一般義務化の議論
ドイツでは4月7日、連邦議会においてワクチン接種の一般義務化法案が否決され、ワクチン接種の義務化は当面行われないことになりました。非常に興味深い経過を辿ったため、自身の勉強のためにもドイツの立法プロセスと併せて経過を整理しました。
様々な現実的な政治の調整の結果ではありつつも、結果的に国会における法案提出権の多様性の意味、また三権分立を制度として機能させることの意味、ひいては国会の存在意義を非常