Keiichiro Ono

南カリフォルニアで暮らす日本人です。

Keiichiro Ono

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最近の記事

米国在住の日本人が「少し人生の自由時間を増やす」ためのメモ 3

第二章: ゴールまでのタイムラインと米国特有の制度を考える はじめに前回は主に日米の自分の手持ちの資産の総額と、それを把握する際の注意点をまとめました。それにより、今後の道のりを歩く際に使える手持ちの道具、言い換えれば自分の金銭的なストックは把握できたのですが、全ての人が持つ重要なもう一つの持ち物に「死までの残り時間」があります。これは正確に見積もるのがとても困難であると言う厄介な性質を持っていますが、上限は決まっているのである程度の見積もりは出せます。今回はフロー(資金の

    • 米国在住の日本人が「少し人生の自由時間を増やす」ためのメモ 2

      第一章: 自由を得るために実際に行動をはじめる はじめに前回の長いイントロで、60~65歳より前にアメリカでフルタイムの仕事を辞め、早期セミリタイアをし、本業以外の自分の興味や情熱を持てるプロジェクト中心に生活を送る際の様々な問題は、多くが経済的に解決可能だと述べました。もちろん経済的問題は重要ですが全てではないため、これらの解決だけで早期セミリタイアに関わる諸問題すべてが片付くわけではありませんが、本稿は経済的・実務的な面に焦点を絞っていますので、まずそれらが解決可能かを

      • 米国在住の日本人が「少し人生の自由時間を増やす」ためのメモ 1

        序章: 解決すべき問題の定義と各種前提条件 はじめに2024年現在、米国人の平均引退年齢はおよそ64歳だそうです。州によってこれは異なりますが、概ね61歳から67歳の間に収まります。米国には法律で決められた定年制度はない(そもそも年齢差別なので)ですが、概ね日本人と同じような時期に引退する人が多いようです。 https://www.madisontrust.com/information-center/visualizations/average-retirement-a

        • 南カリフォルニア方面から日本に帰国する人向けのまとめ

          ※ 2021年11月16日現在の情報です 米国から日本に入国する手順三日間への自主隔離「短縮」という発表を受けて、日本の厳格な入国管理もそろそろ終わりかな、と思っていましたがどうやらそうでもなく、まだ当分日本人帰国者に関しても二週間隔離が続くようなので、日本に一時帰国しようとしている同じような状況にある人たちに向けたメモです。 飛行機の選択LAX発の場合、LAX-NRTよりLAX-HNDの方が更に空いている傾向があるようです。恐らく東京を経由地とする乗り継ぎの外国人の影響

        米国在住の日本人が「少し人生の自由時間を増やす」ためのメモ 3

          渡米した日本人が税などに関して注意すべきことのリスト

          はじめに 重要:私は法律と全く関係のない仕事をしている完全な素人です。何かアクションを起こす場合は、必ずライセンスを持ったCPA、弁護士、日本の税理士など専門家の意見を仰ぎましょう。また以下の情報は、2021年7月現在の調査に基づきます。税法や移民関連の法律は頻繁に変わりますので、必ず最新の情報を確認してください。特に多国間にわたる税務を正しく扱える専門家は少ないです。専門家選びも慎重に。 在米邦人が戸惑う税やお金のあれこれに関する記事を、以前から自分用にまとめたメモを公開

          渡米した日本人が税などに関して注意すべきことのリスト

          米国永住権保有者の国籍におけるオプションと日米に渡る税のメモ #2

          第二回: 海外在住の無制限納税義務者が合法的に日本の税に対処する はじめに重要:私は法律と全く関係のない仕事をしている完全な素人です。何かアクションを起こす場合は、必ずライセンスを持ったCPA、弁護士、日本の税理士など専門家の意見を仰ぎましょう。また以下の情報は、2020年9月現在の調査に基づきます。税法や移民関連の法律は頻繁に変わりますので、必ず最新の情報を確認してください。極力複数のソースにあたりまとめましたが、最終的な判断の前には専門家との面談を強くお勧めします。

          米国永住権保有者の国籍におけるオプションと日米に渡る税のメモ #2

          米国永住権保有者の国籍におけるオプションと日米に渡る税のメモ #1

          第一回: 永住権の先へ はじめに重要:私は法律と全く関係のない仕事をしている完全な素人です。何かアクションを起こす場合は、必ずライセンスを持ったCPA、弁護士、日本の税理士など専門家の意見を仰ぎましょう。また以下の情報は、2020年9月現在の調査に基づきます。税法や移民関連の法律は頻繁に変わりますので、必ず最新の情報を確認してください。特に多国間にわたる税務を正しく扱える専門家は少ないです。専門家選びも慎重に。 最近渡米をされた皆さん、永住権は取得できましたか?もしそうな

          米国永住権保有者の国籍におけるオプションと日米に渡る税のメモ #1