見出し画像

両眼視検査8【調節ラグ検査】/60日で完全マスター米国式21項目検査

両眼視検査7は、調節関連の検査になります。
ここ数年は、スマホの普及が活発化し視覚機能(特に調節関係)のトラブルが急増してます。

どのような内容の相談事が多いかと申しますと、

「手元がぼやけたり手元から遠くに視線を移動を移すと遠くのものに焦点が合わず、焦点が合うまで時間が掛かかってしまうという相談です。」

大半の人が、「目が悪くなったかな?老眼がはじまったかな?」そう思うことでしょう。

しかしこれには、二通りのケースが考えられます。

一つは、年齢的に老眼が始まる世代(一般的には、45歳前後)で、眼球内部の毛様体筋の衰えによる調節機能の低下です。このような人は老視の初期の段階なので、やむを得ない部分もありますが、老眼鏡や調節VT(ビジュアルトレーニング)等で不満は解消できます。

二つめは、10代~30代位の比較的若い人のこのような症状です。一般的な老視とは違い、「スマホ老眼」「ゲーム目」と呼ばれ、近方視(画面)を長時間注視するため、目の内部の水晶体レンズの硬直や毛様体筋の緊張により普段柔軟なはずのレンズが硬直しピント調節できにくくなっている状態です。

ここでの検査「調節ラグ検査#14AB」では、この二つの調節による問題点を簡単に計測できます。

老視による調節力の低下か。長時間の画面注視による調節機能異常か?

同じ調節の問題でも処方度数も変わり作るメガネやアドバイスも全く異なってきます。

■ 調節ラグ検査(#14AB/期待値+0.75±0.25)

調節ラグとは一般に調節刺激と調節反応量とのズレを示します。
○調節刺激・・・脳が目の中で「調節を行いなさい」と指示がでる(AS)
○調節反応・・・命令により目の中で調節を行う行為(AR)

調節ラグ検査方法
検査は通常の老視検査と同じ要領で行います】

検査判定方法
近用の十字視標が、プラスより方向で数値が大きくなれば調節不全傾向の人になります。
また、マイナス方向に数値が大きくなれば調節緊張状態の人の目になります。

結果としてマイナスラグが比較的に問題で、調節緊張の目と判断できます。スマホ老眼・ゲーム目の人に多く自覚的屈折検査では軽い近視の度数が出ているはずです。この状態でメガネやコンタクトレンズをつくると逆効果で非常に疲れるメガネになりメガネをかけると苦痛の連続になります。

調節緊張にメガネをお勧めしないことです。一番よい解決方法は、フリッパーレンズを使ったVT(ビジュアルトレーニング)が一番ベストの方法でしょう。毛様体筋の柔軟体操が必要です。

調節緊張を緩和するフリッパーレンズ

検査方法は下記PDFを確認してください
#14AB 調節ラグ検査 /検査手順と判定テクニック集

ここから先は

0字 / 1ファイル
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?