「流行らない」にじさんじ。救世主はあのエルフ

本名の長い人です(ネタバレ)

数と歴史で勝るにじさんじが、どうしてホロライブに遅れを取っているのか。
これに関しては賛否両論ありつつも、めちゃくちゃ詳しい方がいます。

なので少し違った角度で攻めてみようと思います。

にじさんじのライバーの特色は、大きく分けて2つあります。

  1. 雑談

  2. 1つのゲームをやり続ける

わりと上位層も下位層もこの傾向にあります。これは、にじさんじが個性や独自性を重視した人事やマネジメントを行ってきたからだと思います。

雑談というのは最も個性を打ち出しやすい場です。また、1つの好きなゲームをやり込むことで独自性を確保できます。あのゲームと言ったら○◯さん、といった形ですね。

このような特色がなぜ不利益を生むのか、それは箱内でゲームを流行らせるのが難しい状況になっているからです。

なんか新しいゲームが流行っているらしい、けれども雑談中心に配信していて、1つのゲームをやりこんでいて、となるとそのブームに乗るのは難しくなりますよね。

にじさんじには、何か目新しいことをしてやろう、企画を打ち立ててやろうというような気概を持っている方がたくさん居ます。

だから月ノ美兎のように独自な面白いものを作れたり、周防サンゴのように一大ムーブメントを起こせるわけなんですが、今のにじさんじは、わりとそこで終わりがちです。

つまり、優秀なフォロワーがいないんです。

いやちょっと待てよ、と。
スイカゲームや8番出口はめちゃめちゃ流行ってましたよ、と。

たしかに8番出口はパッと確認しただけで100人はプレイしていますし、スイカゲームはにじさんじ内だけで軽く500回はプレイされてます。

では何が問題なのかというと、これがにじさんじ特有のブームではないということですね。

世間的に流行っているものなので相乗効果に乏しく、なんならすぐ味がしなくなって飽きてしまいます。

もちろん流行のものを取り入れるのは良いことなのですが、より大事なのはにじさんじだけのブームを作ることです。

1つ例を出すと、ホロキュアというホロライブのファンゲームは300回以上配信されています。

にじさんじとは大きく人数も違うのに、ホロライブにおいてはスイカゲーム並のムーブメントなわけです。

箱の独自性を出すという意味で、ファンゲームというのは手っ取り早い方法です。

ホロライブには優秀なファンゲームが多く、最近ではholo indieというものを打ち立て、さらに推し進めています。

このようにファンゲームの制作を推していくというのは1つ有効な策になるでしょう。

しかしそれ以外にも、にじさんじの独自性を出す方法はいくらでもあります。ホロライブが手出ししにくいところを攻めるのです。

たとえば、今アンジュ・カトリーナが配信しているブルーアーカイブ。ホロライブはおそらく配信できない状況なので、簡単に独占できます。

しかし2.5周年でちょっと増えたくらいで、プレイしているのはほぼアンジュと卯月コウだけ。せっかくアンジュが一万人以上集めている視聴者が流れていく先がないのです。

私が驚愕したのが、月ノ美兎が始めたウーマンコミュニケーションというゲーム。
これはにじさんじ内で確実に流行るなという予感がありました。

んこダイスの前例もありますし、なにより下ネタゲームがホロライブの立ち入りづらい聖域になったことで、にじさんじが独占できる状況が整っていたからです。

しかし現状は、1ヶ月以上経っても5人しかプレイしていません。

つまりにじさんじの配信者にとって、それほど流行っているものでもないと、見放されていたのです。

ですがむしろ、箱内で流行らせることによって、にじさんじがトレンドの中心地となるようなことが必要なんだと思います。

そのためには、人気ライバーがプレイしたゲームにとりあえず便乗してみるというのも大事です。

それから、イメージが壊れるという懸念もあったかもしれません。ホロライブほどではないものの、清楚で売っている人達も多くいますからね。

ただ、自らのイメージを保ち、いやむしろ自分の魅力を引き出すことにすら成功したライバーが居たんですね。

それがエルフのえるさんです。ここまで長かった。

彼女は見守り配信という形をとり、言わされているという体にすることによって、自らのイメージを崩さずに、新たな切り口の面白さを産み出しました。

これはめちゃくちゃ評価に値することだと思います。そう思って振り返ってみれば、彼女は独自路線を貫いているように見えて、意外と流行りに乗るのが上手いんです。

原神や遊戯王といった箱内のムーブメントにしっかり乗りつつ、話題のホラゲーは毎回プレイして、と、トレンドをしっかり取り込むことができます。

しかも自らのAPEX、ショート動画といった土台を崩さないバランス感覚も持ち合わせています。

考えてみればショート動画というのも流行りに乗っかった結果なのかもしれません。

ちょっと長くなってきてしまっているので彼女独自の魅力については今回省きます。いずれがっつり語りたいところです。

私が言いたいのは、彼女が優秀なフォロワーであるという点です。

人気ライバーがプレイしたゲームを流行らせる。ただプレイするだけでなく、そこに新たな切り口を用意して、魅力を引き出す。

そうして相乗効果を産み出し、流行りを作り出すライバーが今、にじさんじには必要なのではないでしょうか?

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