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あらかじめnote 2月4日 具象化鏡

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 2月4日は「立春」

 というわけで、今回紹介するのはこのお話。

 いつも通りゴロゴロしているのび太を見かねて、ドラえもんがある道具を出しました。スイッチを押すと

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第39巻『具象化鏡』より

 これは「時の流れ」。のび太がだらけている間にも、時間は休みなく流れているのです。

 こんなお説教をしたことは前にもありました。

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第34巻『「時」はゴウゴウと流れる』より

 とはいえ、珍しく昨日は勉強をしていたのび太。今日のテストに備えてのことです。

 しかし、のび太自身の感触は悪く、「おそらく0点」といった手ごたえ。そんなわけで、すっかりやる気を失くしていたのでした。

 そんなのび太に、ドラえもんが再び道具を使用。

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第39巻『具象化鏡』より

 これはのび太の「暗さ」を表しています。

 このように、「時の流れ」「暗い人」といった、言葉の上の表現を可視化するのが「具象化鏡」です。

 なんだかよく分からないまま、「具象化鏡」のスイッチを押すのび太。

 すると、キツネがやってきて、のび太のほっぺたをつねって行きました。

狐につままれる
狐に化かされる。また、意外な事が起こって何が何だかわからず、ぽかんとする。「—◦れたような顔」

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 「狐につままれる」という表現があると知って面白くなり、スイッチを入れたまま外へ遊びに出るのび太。

 その時、ママが勉強もせずに遊びに行くのび太に「今学期の成績が楽しみね」とチクリ。

 すると、突然のび太の耳が痛みはじめました。

耳が痛い
他人の言葉が自分の弱点をついていて、聞くのがつらい。「親友の忠告を聞くのは—・い」

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 また暗くなってしまいました。

 そんな中スネ夫と出会うと、彼はアイドル二人からデートに誘われて……と自慢話をし始めます。

 ところが

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第39巻『具象化鏡』より

真っ赤な嘘
まぎれもないうそ。全くのうそ。

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 コロッと「明るい人」になってしずちゃんに見せに行こうとするのですが、当のしずちゃんはテストの結果について出木杉とおしゃべり。

 そんな出木杉にのび太は文字通り「嫉妬の炎」を浮かべ、全身に火がついてしまいました。偶然道路に水を撒いている人がいなかったら、どうなっていたのでしょう。

 出木杉と自分を比べると、ますます暗くなってしまいます。ついには「絶望のどん底」こと、突然道路に空いた穴へと落ちてしまいました。

 「重い心」「重い足取り」を抱えながら、空き地の土管の上で横になるのび太。

 ドラえもんが迎えに来ましたが、のび太はシルエットだけになるくらい暗くなってしまいました。

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第39巻『具象化鏡』より

 ついには「胸もはりさけそうな悲しみ」を訴えるのび太。しかし、そんなことを言っていると本当にはりさけてしまうので大変。

 そこへ、先生がやってきました。今日のテストの結果を伝えます。

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第39巻『具象化鏡』より

 すると、のび太の後ろから「希望の光」が差し込んで……。

 と、いうのが今回のあらすじです。

 言葉の表現を実際に起こす「具象化鏡」。勉強してよかったね、のび太!

 ちなみに、のび太がテストで65点を取るのは『のび太の0点脱出作戦』(TC37巻)に次いで2回目。
 一度100点を取ったことがある(『な、なんと!! のび太が百点とった!!』(TC25巻))ので、その次に高い得点……かと思いきや、実は

出典:ドラえもん てんとう虫コミックス第36巻『サカユメンでいい夢みよう』より

 一度95点を取ったことがあるんですね。

 ではでは。
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