あらかじめnote 2月5日 表情コントローラー
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2月5日は「笑顔の日」。
というわけで、今回紹介するのはこのお話。
遠足のスライドを作ったので、友達みんなを誘ったスネ夫。しずちゃんは「ぜひどうぞ」、のび太やジャイアンは「きたけりゃおいで」と、スネ夫らしい態度の変えよう。
しかし、しずちゃんはここで、もう一人誘おうとします。
出ました、ムス子さん。このお話のキーキャラクターにして、その表情から、読者に強烈なインパクトを残しました。だって…「ムス!」という擬音が顔の周りに浮かんでる人、漫画でも中々いませんよ。漫画だけど。
ムス子さんは、しずちゃんの誘いを袖にして、行ってしまいました。それを見てほっとする男子たち。
「だって、あいつかんじわるいよ。いつもムスーッとしてて」
「そうなんだ。あの子がわらったの見たことない」
「あいつがそばにいるだけで気が重くなるんだよな」
と、散々な評価をされていたムス子さん。
ところが、しずちゃんはそんな男子たちに腹を立て、「ムス子さんがこないなら、わたしも行かない」と、行ってしまいました。
スネ夫は誰よりしずちゃんに来て欲しいので、自分の悪口を棚に上げ、ジャイアンとのび太にムス子さんを連れてくるように言います。
その後わずか一コマで、ジャイアンから全責任を押し付けられたのび太。なんとかムス子さんを捕まえて、説得を試みようとしますが
初手暴言。もうダメそう。
その後の口説き文句も
「よろこびなさい。きみも、なかまに入れてやることになったからかならずきてね」
と、上から目線のてんこ盛り。これでは来るゲストも来ません。ムス子さんは一切表情を変えないまま。
のび太が「もう少しあいきょうのある顔できないの」と苦言を呈すと、引っかかれてしまいました。
手に負えない、と帰宅したのび太。曰く「あいつをニコッとでもさせるぐらいなら、イヌやネコに大わらいさせるほうがよっぽどらくだ」
そこで、ドラえもんが出したのが
コントローラーにはアンテナと、😄😠😭😳😞😜六種類のボタンが。絵文字も今やワールドスタンダードです。
手始めにのび太に向けて「わらいボタン」を押します。
満面の笑み。
続いて「おこりボタン」、「なきボタン」などなど……。
のび太が「人の顔をおもちゃにするな」と言う通り、ドラえもんは多分出したかっただけですね、この道具。ドラえもんの表情を見よ。
それにしても、ドラえもんの正座はどうしても無理のある体勢になりますね。
そんなわけで、ムス子さんを再度説得にかかります。一応呼べば玄関までは来てくれるムス子さん。
彼女に向け「表情コントローラー」の「わらいボタン」を押しますが、依然としてその口は固く閉ざされたまま。のび太はボタンを連打します。
すると、かすかに口元が開いてきて……。
再度来るようにお願いしてみます。「みんな、きみのくるのを楽しみにしてるんだ。おねがいだからきてくれよ」口説き文句も、先ほどとは打って変わって好印象を与えるものに。
それに対してムス子さんは
と、骨川家行きを承諾してくれたのでした。
のび太は、途中でジャイアンとしずちゃんを拾います。
ジャイアンはムス子さんが来るのが信じられなかったのですが
「表情コントローラー」で無理やり了承させました。
いざムス子さんと共に骨川家に着いてみると、スネ夫は「ゲッ」と随分な物言い。
「(笑顔で)ウエ~、やっぱりきたの」
「あれはかんげいのことばだよ」
結局、見せてやるのが一番早いということで
こうして、遠足のスライドと、ムス子さんの笑顔を楽しんだのび太達でしたが……。
と、いうのが今回のあらすじです。
人の表情を自由に変えられる「表情コントローラー」。滅多に笑わない人の笑顔って、見るだけで幸せな気分になれそうですね。その後のことはともかく。
ではでは。
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