踏むがいい。お前の足の痛さをこの私が一番よく知っている。
何年前のことだったろう・・・。
マーティン・スコセッシ監督が、ダニエル・デイ=ルイスを主演に遠藤周作の「沈黙」を映画化すると言うニュースを目にしたのは。
そしてスパイダーマンが「沈黙」の主演に決まったことを知った日、ウィレム・デフォーの「最後の誘惑」を観直さずにはいられなかった。
待ちに待った「沈黙-silence-」は、原作と比較して内容的には特段気になるところはなかったのだが、窪塚キチジローだけは納得いかなかった。
どうしようもない原作キチジローの下衆さ・クズっぷりが、窪塚からはどうしても伝わらないのだ。
きっとルックスが良過ぎるせいだ。
その点、井上筑後守を演じたイッセー尾形は良かった。
そしてスパイダーマンとカイロ・レンの共演。
しかしこの作品、キリスト教信仰を理解できない多くの日本人にも、日本人の宗教観を理解できない(興味すらない)多くのアメリカ人にも刺さらないような気がしたのは私だけだろうか。
念願のスコセッシ沈黙が観れて大満足であった。
★★★★★
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