だんぼっち魔改造してみた

防音室が欲しーい!!!

とお嘆きの皆様こんにちは、四ツ目兎です。
今回は防音室が欲しいけどあんまりお金がない勢の皆様にむけて『だんぼっち』を魔改造して夢の防音室を実現した私が作り方の過程、購入したアイテムなんかを紹介しようと思います。

この記事が皆様の防音室製作の助けになれば幸いです。
ではどぞー

そもそもの経緯

そもそもなんで防音室が欲しくなったかを軽く紹介。
小生、VrchatやVtuber活動をしていて盛り上がってしまったりする声が家族に聞かれて「タノシソウダネー」とか「メッチャハシャイデタネー」って言われるのが苦痛で苦痛で苦痛で苦痛で仕方なかったから、というのが一つ。

もう一つは昨今のコロナ体制でカラオケに行くのが偲ばれる時代、歌うのは大好きなので自宅でカラオケがしたい!でも家族に聞かれるのはすごい嫌!
というところから防音室が欲しくなりました。

しかしながら場所は喰うし防音室ってともすると100万とかするじゃないですか。だから結構尻込みした次第。

だんぼっち、この手があったか

きっかけになったのはこのツイート。
あのクソうるさい音割れポッターが見事に消音されるのを見て、「改造次第でなんとでもなるじゃん!」と思い立ちました。

だんぼっち+魔改造が費用的にもお手軽さ的にも最適解だと思い1ヵ月くらいは色々調べたり悩んだりしていました。

ただある時私の中のホリエモンが「やりたいことは全部やっちゃいなよ」って言うので購入を決意。私の中のホリエモン便利すぎる。

なんかで見たのは芸人のサンシャイン池崎さんがだんぼっちの中でシャウトしてもかなり消音してたのが印象的でしたね。

だんぼっちを買おう

【公式】段ボール製の簡易防音室「だんぼっち」家でのカラオケに!ゲーム実況に! – だんぼっちオフィシャルショップ (danbocchi.com)
上記リンクからご確認ください。

私が買ったのは以下のセット

だんぼっちグランデ
床補強材
吸音材
換気ファン

送料込みでトータル18万ほど。
だんぼっち公式で買った分でこれだけ、なかなか思い切りました。
後述するけど吸音材は魔改造前提なら割としょっぱいので別で用意してもいいかもしれません。とりあえず私は買いました

ある程度の防音性能でいいならこの一式でも十分かもしれません、私は無理だったので後述のアイテムをホームセンターで買い足して改造してます。また後述します。

だんぼっちのサイズは4種類ありますが私は一番デカイサイズを選びました。なんだかんだ最大サイズでも中がクソ狭くなったので可能な限り大きいサイズを選ぶのが吉だと思います。サイズ選びは慎重に。

マジで、本当にガチで気をつけたいのは部屋のサイズ、天井のサイズもそうですが搬入の問題です。注意事項をしっかり読んで事前に下調べは怠らないように。
私は結構大変でした。


きたぞだんぼっち!

きました。きましたが・・・
一軒家の2階一番奥が自室の私はてっきり業者の方が上まで運んでくれると思ってましたが、部屋が傷つくと保証できないので入口までの搬入になりますとのこと。
マジで罠なので注意しようねみんな。マンションとかならまだわからないけど基本的に入口からは自分で運ばないとダメだと。

この当時ぎっくり腰発症してたので呆然としてました。
とりあえず重すぎて絶対に無理なので全部バラして部品単位で搬入。

本当に圧がすごい。
搬入は部品単位で運んでもかなりギリギリだったので通路のサイズはマジで吟味した方がいいと思いました。最悪詰みです。
皮算用でたまたま上手くいった感が否めない。

だんぼっち組み立て編

基本的に孤高の配信者(通称ぼっち)なので組み立ても一人です。壁を利用したり椅子で支えにしたりしてえっちらおっちら組み立てます。

作業はオール手作業で、だんぼっちプレートのビスと穴をハメ合わせてビスについてる内ネジに付属の手締めネジで締めて固定していく感じです。
結構力が必要なので軍手類は必須です。怠ったので後で右手だけ水膨れになりました。

計算通りとはいえマイ机がびっちりのサイズで入ってます。
組み立ての難易度や強度の問題を考えると付属のテーブルを使った方がいいらしいですが、テーブル狭いし耐荷重そんなになので自分の机を入れました。ありです、あり。組み立てはその代わり難易度上がる。

可能であれば二人がかりでやらないと背面のパネルセットする時に大変です。できるならバイトの友達を雇いましょう。マックシェイクあたりでやってくれないかな

天井までセットしたらだんぼっち完成です。
一旦完成と。
この時点で一度防音テストはしてるんですけど何も手を加えてないとやっぱりたいした防音効果は発揮してくれません。

スタンディングデスクをセットしてみた感じ。
防音室の4/5くらい埋まるので実際めっちゃせまくなってます。
その代わりデュアルディスプレイ完備にしたりマイクセットしたり色々できてるので必要経費と割り切りました。
ここまででもう一日終わりそうになってます。

だんぼっち公式の吸音材は全面が両面テープになってる感じで、壁のサイズに合わせて貼れるのでお手頃感はあります。

ただ説明文に「組み立て前に貼ると良いです」と書いてあったので先に読んでおけばよかったと思いました。マジで勘弁してくれ。
写真は購入した奴全部貼った段階ですが、上半身部分だけ覆ってる感じです。ドア側は吸音材一部にだけ貼る感じ。
結構こんなんで防音効果あるんかなーって感じはあって結構悩ましい。

この時点の防音テストをやってないので残念ですが、他の方の防音テスト動画とか探してみると良いと思います。
それ見て満足できそうなら作業は終わりです、お疲れ様でした。
あ、換気ファンはだんぼっちの上側にパネルを置くんですが組み込んでコンセント繋ぐと空気を出し入れしてくれて良いです。

廃熱、空気の入れ替えのあたりは真面目に考えないと夏に死ぬと聞いてるので換気ファンだけは買った方がいいと思います。

土曜日作業は終わりで、日曜日から魔改造ターンに突入します。


死闘、遮音シート・吸音材貼り編

さて、魔改造にあたって準備するのは以下のアイテムです。必ず揃えましょう。

①遮音シート(1.5ロールくらい)
②吸音材(かなりいっぱい)
③両面テープ(粗目用を選択しよう)
④延長コード
⑤LEDライト
⑥消臭剤
⑦USBハブ
⑧ハサミ

なんでそれがいるの?という疑問が出るアイテムもありますがちゃんと説明します。中身の選定もマジで大事だし、色んな問題を解決するには全部必須アイテムです。ではでは

サンダム CZ-12(材料が切れて途中で940SSを買い足しました)
ホームセンターの資材売り場またはAmazonで買えます
ハンディカット多用途強力両面テープ
吸音材貼り用。結局これ一本でなんとかなった。
多分遮音シートは違うかもしれないので注意。多分強度足りない
ゴリラテープ(両面)遮音シート貼り用
効果は高いけどクッソ高いのでもっと良い選択肢はあったかもしれない。
めちゃくちゃ速攻で無くなるのでみんな選定して、どうぞ
吸音材+遮音材の『サウンドガードW』
結局これ買っとけば間違いないと思う。高いけど
効果は間違いないのでクソデカサイズから切り出して使おう。
だいたい一番デカイサイズ5枚くらいでだんぼっちグランデ室内全体を覆えます

遮音シート用の両面テープについて最適解は実はわからなかったんですが、とりあえず他の資材についてはこんな感じで。
あとの延長コードだのLEDライトだのはお好みの話なので好きにどうぞ。
延長コード、USBハブのあたりは後述します

とりあえずはひたすら遮音シートを貼る作業です。
室内は机入れちゃったし、遮音シートってクッソ重いので室内作業で遮音シート貼りは無理と判断して外側に貼っていきます。
参考のやつは外側に貼ってたし問題はないと思う。

資材買い足し、選定と作業で2日かかってます。休日なんてなかったんや・・・

LED購入の理由はこれ。
マジでライトないと漆黒なので用意しましょう。明かりがあるだけで幸せになれます。

配線は一気に。
線の引き込みがだんぼっちの背面左下にある1箇所の穴しかないため、コンセントとの距離が遠いと配線の問題で詰みます。
コンセントの量を増やすのに延長コードは必須になるので用意しましょう。
配線自体は速攻で終わりました。

遮音シート、内側に公式の吸音材までで一度テストしてみましょう。

通路に面してる側とドアに遮音シートを貼ってるとはいえ、廊下には聞こえないレベルでは吸音してる模様。
でもだんぼっちの外には漏れてますね。とりあえずはある程度効果はある・・・かな。カラオケまでいくと多分うっすら聞こえるんじゃないかなと。

ちなみに家の中に一人の時に廊下にボイスレコーダー置いてだんぼっち内にてポルノグラフィティ「アポロ」熱唱したら廊下までうっすら聞こえてました。聞こえるんだなぁ・・・

吸音材と同じく、だんぼっち組み立て前に遮音シートは貼れるなら貼ることをオススメします。立ち壁に遮音シート貼るのめちゃ大変なので。
作業スペース確保できないならあきらめましょう。

で、外側は終わったのでさきほどの『サウンドガードW』を室内に貼っていきます。下手な両面テープ持ってきてもくっつかないので両面テープの選定に注意。上記のやつ買っとけば多分うまくいきます。
他の手段としてはG17っていう速乾ボンドと両面テープを併用するといいらしいです。

3日かけて仕事終わりにひたすら貼る作業。天井から床以外全面に敷き詰め完了です。両面テープでぺたぺた。匂いはスポンジのにおいでヤバイです。
消臭剤は用意しましょうね。

音量テスト。
LEDライト部分とか若干の隙間があるからか完全防音にはなりませんが、正直あの爆音がここまで軽減されてるなら成功なんじゃね?
という感じでよしとしました。
換気孔ふさぐとか、命を犠牲にしていけばもうちょっと防音効果は高められるかもしれません。命大事にしろ?

ほんと狭い。
ということで遮音シート・吸音材貼り編でした。

廃熱編

ここで組み立て終わって防音効果出たなら終わりじゃんとお思いの皆様。
まだ終わりじゃありません、廃熱編です。

だんぼっち内は密閉性がかなり高いため、熱がかなりこもります。
そのために換気ファン必須で換気ダクトに送風したり色々しないと死ぬんですが、だんぼっち内にある廃熱機器にも注意は必要なんです。

そう、パソコンです。デスクトップPC。
これだんぼっち内に入れて2回ほど配信したんですが、だんだん熱くなってマジで死にかけました。まだ涼しい季節だったはずですが汗だくになってました。

そうです、デスクトップPCみたいな熱源になるものはだんぼっちの外に出す必要があるんですね。実はこれが結構大変。

モニターとかは外に置いたPCに配線できるように長さとか考えないといけないし、USBハブ用意しないとUSBの関係はまずだんぼっち外からは持ってこれないし、延長の関係でコンセントは必要になるので延長コードはいるし。
結局この改造のために延長コード、USBハブは各1ヶずつ購入しました。
ともするとHDMIコードとかも買う必要あるかもです。

熱いの大好きなマゾ人類の皆様以外は死にたくなければ対応必須です。
快適さを求めるなら、あと別にだんぼっち内にPC持ち込まないよーって人以外は対策しましょう。


念願のカラオケ編!

というわけで1週間ほどひたすらだんぼっち魔改造に勤しんで、どっきどきの中カラオケ配信というのを敢行してみました。

家族の反応的には8曲ほど熱唱した私の声は漏れてなかったようなので今後もお歌配信はできそうだなぁって感じでした。正直声漏れてなかったかストレスで寝れなくなりましたが杞憂でよかった。多分

防音室環境が整ったので配信でも思いっきり声出してリアクションしたり歌ったりができるようになって私的には満足です。大変だったけど。


おわりに、
これを見た人が何かしら参考にだんぼっち防音室を作り上げられる手伝いになれたとしたら幸いです。独学の魔改造製作でしたが、なんとかなるもんです。

私もやりたい!防音室ほしい!でも大変そう・・・
とお思いの方は心の中のホリエモンに「やりたいことは全部やれよ」って言ってもらいましょう。なんとかなるもんです。
資材は結構かかるので、魔改造するならだんぼっち代+5~8万くらいは見といた方がいいと思いました。

ではでは、良き防音ライフを。

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