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どの黒雲にも銀白の裏づけがある

2000年代に入ったころは特に、自分の内側の世界に目を向けるようになって、いろいろなことを体験したり学んだりしながら、内観したり、自分を癒したりしていました。

ツールもいろいろ使っていたのだけど、
チャック・スペザーノ博士の「セルフセラピーカード」には、本当に助けられていました。
これは、心理学者でセラピスト、「30日間で理想のパートナーを見つける法」「傷つくならば、それは「愛」ではない」などの著作もある、スペザーノ博士が体系化した「ビジョン心理学」を48枚のカードにまとめたものです。

問題の本質を探り、解決のためにどうすればいいか、その結果どんなギフトがあるか、といったことを知ることができます。
カードを引いて解説を読むと、ビジョン心理学の考え方がわかるのですが、一方向からしか見ていなかった問題や課題の本質を突いて、別の視点を提供してくれるので、目からウロコをよく落としてました。

例えば、友人とやり取りしたあと、なんだかもやもやする。
どうしてこんなにモヤモヤイライラするのかな~と思って、1枚引いてみました。
出たのは「主導権争い」。

見た瞬間、すぐに納得しました。
主導権争いとは、「他者にあなたの望む通りの行動をさせ、自分の欲求を満たそうとすること。自分の正しさを主張すること。次に一歩進むのを避けること。」

この時は私が一人で勝手に友人に対してモヤモヤしていただけですが、
パートナー同士で争いに発展するときも同じで、
主導権の取り合いに負けると、「犠牲」を払うことになるといいます。

でも、この争いに参加せず、パートナーの方を向くのではなく自分が「前進することを選択すれば、新しいレベルの理解に到達することができる」といいます。
私の場合は、勝手に争い態勢に入ろうとしてしまったので、
そのことに気づくだけで、終わりました。

***
ビジョン心理学については、この本を読めばわかるというものは、無くはないのですが、本格的に学ぶにはコースに通うのが良さそうです。
私はあくまでもカードを引いたり、博士の本を読んだだけなので、「これがビジョン心理学です」という説明はできません。
でも、中核となる考え方のひとつによく救われていました。
それは

どんな問題の下にも必ずギフト(贈り物)がある。

本の中でも「どの黒雲にも銀白の裏づけがある」という古い格言が紹介されています。

問題を癒す最も簡単でうまくいく方法は、問題が隠し持っている贈り物を受け取ることです。問題は贈り物が出て来ないように防御するために作られたのです。贈り物を受け入れると、問題は崩壊します。私たちは贈り物で身を包み、傷ついた世界を癒すためにやってきたのです。

「癒し大全」チャック・スペザーノ著(VOICE)

必要なのは、どんな状況でも贈り物という解決策が存在していることを知っておくことだけ、だそうです。
こんなに心強い言葉はないな、とあらためて思います。

***
カードを引いて、繰り返し解説を読んでいるうちに、自分にとって役に立つ考え方を把握できるようになっていきました。
とはいえ、そうか!とわかったつもりになっても、また日々の生活のなかですっかり忘れてしまいます。
それでまたカードを引いて、そうだったそうだった、と思い出すのです。

よく思い出すのは
どんな状況のなかにも流れはある
ということ。
流れというギフトに目を向けることで、
障害や問題から抜け出せる、といいます。
私はよく、なにも動いていないような「停滞感」を感じることがあるのですが
そのなかにもちゃんと流れはあるんだと思うと、ほっとするのです。

長くなってしまうので、
セルフセラピーカードについては、また書いてみたいと思います。


スペザーノ博士の本。タイトルすごいね。

書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。