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邂逅 ~必ずもう一度逢える~

男同士の友情や絆、という設定に弱いのです。

といっても、なんでもいいわけではないみたいです。
基準はよくわからないけど、ツボに入るシチュエーションというのがあるようで、おそらく、心情的な繋がりがより感じられる時なのかな。

夢枕獏の「陰陽師」では、
安倍晴明と、醍醐天皇の孫で雅楽家としても高名な源博雅のふたりが
酒を酌み交わすシーンがよくあります。(原作は2,3冊しか読んでないけど)
先日投稿した「陰陽師ZEROでも、事件が解決して最後ふたりで酒を飲んでいるシーンがありました。
私はこのシーンがすごく好きで、
記事の中に張り付けたBUMP OF CHICKENのビデオの中にも
「俺とお前は見えない場所で繋がっているのだ」
とか
「博雅、笛を吹いてくれ」
とか言う切り抜き場面があるのですが、
泣きます。
泣くとこじゃないのに、なぜか毎回込み上げてきます。

ちなみにこの、月の下で清明と博雅が酒を酌み交わすシーンは、
奈良公園の鷺池の浮見堂で撮影されたそうです(やっぱり奈良行きたいよぅ・・・)。

そこまでツボに入るのは私だけかと思ったら、
酒を酌み交わすシーンが好きだった、あれを見られただけでも観に行って良かった、などのコメントが散見されます。
原作者の夢枕獏さんも「実写で観たい」というほど
二人の酒飲みのシーンって人気があるのですね。

私が込み上げてくるのには、理由があるのです。
不思議な話なのでまた適当にスルーしてください、なのですが
昔、過去生の話、
同志として信頼しあっていた仲間がいた記憶(感覚)があって
同時にその人を目の前で失ってもいるようなのです。
それも1度ではなく、何度か。

だからか、男同士で強い信頼で結ばれているような場面で
ときどきなにか思い出して込み上げてくる感覚があります。
悲しみではなく、強い親愛の情のようなもので、
自分の内側から、幸せとか愛みたいなものが湧き上がってくるのですね。

男同士というと最近はすぐ、BLボーイズラブに寄せようとする傾向がありますが、
なんでもかんでもエロスのほうに持っていかないでほしいです。
同じラブですが、どちらかというとフィリア友愛とかアガペー無条件の愛のほう。

あとから気づいたのですが
「陰陽師0」のテーマ曲「邂逅かいこう」を聴いて
亡くなった人を想う人が多いみたいなのです。
映像に気を取られて歌詞をちゃんと見ていなかったのだけど
これは喪失の歌でした。

私を孤独にするのは何故 
離れたとも思えないのは何故
あなたに穿うがたれた心の穴が 
あなたのいない未来を生きろと謳う

「邂逅」BUMP OF CHICKEN

でも、最後に
「必ずもう一度逢える」
で終わるのですね。

webマガジン「Stay Salty」に以前書きましたが
私はどうも「喪失」のトラウマみたいなものを引きづって生まれてきていて
「もうその件は当時天使が大量の光を浴びせて癒してある」と言われても
自分で握ってきてしまっているみたいな、そんな感じです。

だから、輪廻転生だとか、過去生のいろいろなことがわかる人や状況に巡りあってきて、
「必ずもう一度逢える」ことを実感しに来ているのかな、と思います。

実際、逢っているのだから
断言できるのです。
必ずもう一度、逢えます。
どんな形かはわからないけれど。

映画とのコラボレーションではなく、
BUMP OF CHICKENのビデオのほうが、歌詞も書いてあって声も聴きやすいので、また張り付けてみます。


念のためですが
私はボーイズラブを否定しているわけではありません。
昔から少女漫画でもそういう分野はあったわけでして
よしながふみさんの「きのう何食べた?」なんかは好きです。
よしながさんは昔からBL漫画描いてる人ですから
ちゃんと描かれたものはいいのです。
でも最近ジェンダーのことをいろいろ言われているせいか
「それもいれとけ」的に、取手つけたように入れるのやめて、と思うわけなのですね。



書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。