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車両の状態を見極める—お客様との信頼関係を築く整備作業

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今日の朝は、昨日ブレーキ作業を施したGT-Rの当たりをつけるために、長めの試運転を行った。この車両はブーストアップが施されており、アクセルを踏み込むたびに胸のすくような加速感を味わうことができる。走行中のエンジンサウンドとともに、改造の効果を確かめながら慎重にチェックを進めた。

その後、クラウンのATF(オートマチックトランスミッションフルード)交換を実施。この作業は、トランスミッションの寿命とパフォーマンスを保つために重要である。弊社では圧送交換を用いており、これによりATF交換時に発生しがちなトラブルを効果的に防ぐことができる。このクラウンのオーナーは定期的に交換を行っており、抜き取ったオイルも非常に綺麗な状態を保っていた。また、ストレーナー(フィルター)の交換も行い、トランスミッションの内部を清潔に保つための最善策を講じた。

次に取り掛かったのはスイフトスポーツの車検整備だ。この車両は日常的に多くの距離を走るだけでなく、通勤時に毎日峠道を走行するため、特に念入りな点検と消耗品の早めの交換が必要である。今回の点検では、フロントのブレーキパッドが摩耗していることが判明した。通常の使用ならまだ交換しなくても問題はないが、オーナーと相談の上、安全を優先して交換することにした。

車両の状態を正確に伝え、オーナーの使用環境や用途に合わせた提案を行うことが私たちの仕事の要である。最終的な決定はオーナーに委ね、納得の上で作業を進める。このプロセスにより、過剰な整備を避ける一方で、格安店のように車検に通るだけで済ませるという考え方も排除している。私たちの目指すのは、車両を長く、安全に、そして楽しく使ってもらうための最適な判断と提案を行うことである。

今日の作業を通じて改めて感じたことは、車との対話とオーナーとの信頼関係がいかに大切かということである。車の健康状態を見極め、適切な処置を施すことは、私たち整備士の使命であると強く実感した一日だった。

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