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日本景気後退に突入 x 経済格差

少し前に BBC World News で冒頭から日本とイギリスが景気後退に入ったと報じていました。かと思えば日経株価は史上最高値を更新したとか。経済と日常生活の乖離半端ないのでは?と遠いカナダから思ったりするわけです。

先日、カナダで暮らす二人の日本獣医師と会う機会があったのですが、流れで雇用条件&雇用状況の話になりました。国家試験と去年の加計学園初獣医学部卒業生の噂、とか。

日本とカナダで働いたことのある獣医師's の、おそらく共通認識は「日本って暮らすには素敵だけど、獣医の給料安いよね…」です。額面だけでは計れない部分が山のようにあるのも承知ですが、それでも年収入が2~3倍単位で違うとなると思うところはある訳で (^^;)

アメリカとカナダの獣医師給与を比べると、アメリカの方が高いと一般的には言われます。只、アメリカは州差がすごい。生活費の差もすごい。行きたい、住みたい場所・都市に絞って各々の数字を弾き出すしかない。大変。

カナダもその傾向はあるけれど、私の立場からするとカナダの方がまだ正確な数字が出しやすい。年間給与、賃貸事情、税金システムが概要でわかっているからです。

以上を踏まえて、現在日本で獣医師あるいは獣医学生をしている日本人が海外を視野にいれるとどうなるか。

  1. 大学を通じて海外に、専門医などの道を模索

  2. 獣医看護士学校に通い資格を取得、就職して獣医師を目指す

  3. 就労ビザを出してもらい看護士で就職、働きながら獣医師免許取得

「1」は狭き門という印象です。一時期大学に所属になっても専門医への門戸は狭く、競争率も激しい。専門医になるまでは薄給なので、それに耐えきれる経済力等も必要

「2」は現実的な手段です。獣医看護学校の学費と滞在費を捻出する必要があり、そこが大変な部分ではありますが。獣医の基礎知識はありますから、学校ではそれを英語に置換していくような感じだと思います。専門用語の勉強をするにも、とてもいい環境だと思います。
ただ、今までは日本円がそれなりに強かったので良かったのですが、最近はそうでもなく(それが株価上昇に繋がってると聞きます)、そうすると「2」はこれから難しくなるのかなと。

「3」これが出来れば、たぶん経済的にも一番助かるし、ある意味効率が良いのではないのかと思います。私も出来たらこれがよかった…。今までの傾向を見ると、「家族ビザでカナダに滞在することになり、生活の事もあり動物病院に勤務。働きながら獣医師免許取得」というケースが殆どで、最初から就労で来れる突破口って、なかなか見つけるのが難しいです。日本獣医師で2年ほど就労した獣医師は、おそらくこちらの獣医看護士と獣医師の経験を併せ持つ能力があるにも関わらず、です。

家族ビザ…以前はカナダの移民システムも今ほど待機期間がなく、数か月で出たのですが、最近は待ち時間が非常に長くて大変です。また配偶者に頼るという図式は常に一定のリスクを含みますから、出来たら避けたい。

「3」…何とかならないかな?とは思います。日本獣医師s、意識高いし、能力も高いし、仕事に真摯だし、とても頼りがいがあると思うのですが。

将来、英語圏で挑戦したいという獣医師さん・獣医学生さんがいらっしゃったら応援はしたいと思ってはいます。


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