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北米獣医師免許試験・備忘録57、書籍「アメリカ動物診療記」

日本から注文していた書籍が届きました。その名もアメリカ動物診療記―プライマリー医療と動物倫理。著者は北大獣医学部を卒業し、日本で臨床獣医師として働いたのちに渡米、米国獣医師免許を取得した西山ゆう子女史。

西山女史は動物愛護に力を注いでいる獣医師さんで、本の内容も「如何に殺処分される犬猫の数を減らすか」といった取り組みが前半を占め、後半にアメリカ(ロサンゼルスのあるカリフォルニア州)の小動物診療事情と米国獣医師免許取得の流れ紹介といった内容になっていました。

彼女が米国獣医師免許を取得してからその取得手続きに変更があり、私の受け取ったカナダ獣医師会からの取得手続き要綱と本に書かれた内容は若干異なっています。けれど本の中にこうありました。

"獣医学の基礎知識は、日本で学んだものと同等で、あとは英語の問題だったが、臨床関係、それから大動物(牛・馬など)の問題は圧倒的にアメリカのレベルが高かった。日本で学ばなかった内容も多く、結局英語の教科書で一から勉強しなくてはならなかった。(抜粋、171ページより)"

これを読んだときに、なるほど、私のBCSE試験結果で基礎系が合格点を上回っているのに臨床系の合格点は下回るのも当然か…と思わざるを得ませんでした。英語は大分叩き込んだので、これからは英語の教科書を読んでいく事が必要になりそうです。今、対策を講じていますが、これについては次回お話しします。

…ふと、彼女のような人達を「日の下を歩く獣医師」と言うのかしらと思ってしまった。

大学時代、同級生に「お前って、日の下を歩かない奴だよなぁ…」と言われていた Yuzu。他にも、「ワーホリ・休学で人生狂わせたな」という盛大なコメントを頂いた Yuzu。「人生なんて、とっくに狂ってるから、今更だよ~」と返した自分を今でも褒めたい。当時は本当にそう思っていたし。

誰も Yuzu が北米獣医師になるなんて想像もしてなかっただろうなと思う。本人が頭の片隅で夢見ていただけ。

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