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“マインドフルネス”ってなんだろう?

新しい環境や根性論を押し付ける上司に慣れず、体が悲鳴をあげ、心まで砕けてしまったわたし。人に悩みを打ち明けるのが苦手な私が勇気を出し、メンタルケアを主に仕事している知人に相談をしてみた。心に響く言葉をかけてくれて少し気持ちが楽になった一方で、心臓を鷲掴みされてるくらいストレートにものを言われ、落ち込み、そして怒りの感情が相談するよりも更に強まってしまった。
このままでは私の心は本当に壊れてしまうなと危機を感じたので、心機一転、
思い切ってデジタルデトックス(スマホなどのデバイス機器の電源を切り距離を取ること)を二日間だけ行ってみることにした。


二日間のみ行って、気づいたことがいくつかある。

[デジタルデトックスを通して気付けたこと]


・過去や未来のことしか考えて生活しておらず、”今”を生きることができていない
・他人がどう自分を判断するかばかり考えている
・ご飯すらまともに集中して食べることができない
・完璧主義の思考パターン癖がついてしまっている
・0か100思考であり1-99までの過程は無駄であると考えている

[気付いた事柄から行って少しでも効果を感じたエクササイズ]


1マインドフルに生きる
2無意味なことをする

1マインドフルに生きる

マインドフル:最近耳にする回数が増えたこの言葉。なんとなく意味合いはわかっているが、実際言葉にして説明するのは難しいと思う人が多いのではないでしょうか。


マインドフルネスとは

今この瞬間に気づき目覚めているというエネルギー。
人生に深く触れることを、一瞬一瞬くりかえしていく実践。

ティク・ナット・ハン

マインドフルネスを実践するために特別な場所へいく必要もありません。
私たちが生きてく上で行なっている

「歩く」「座る」「働く」「食べる」 「話す」


これらを通して行うものである。
ただし、ただ歩いたり食べたりするのではなく、自覚をきちんと持って行うこと。
これがマインドフルネスであります。

私が参考にしたマインドフルネスは
マインドフルネスを世界に広めたティク・ナット・ハン師による
”HAPPINESS Essential Mindfulness Practice, ブッダの幸せの瞑想”
という本によるものである。

胡ティク・ナット・ハン師は2022年1月に95歳で亡くなっているが、現代を代表する仏教僧、瞑想指導者として世界中から支持されてきました。
ノーベル平和賞候補にもなった功績があり、社会や多くの人々にマインドフルネスを通して、大いに貢献した偉大な方であります。

この本は座る瞑想、歩く瞑想、食べる瞑想など多くの瞑想方法が書かれており、そして素敵な言葉で包まれています。
私の心に響いたいくつかの素敵な言葉をここで軽くnoteしておきます。

心の空もよう(思考、感情、認識)がどうであれ、呼吸だけは決して裏切ることのない親友のように、いつも私たちに寄り添っています

HAPPINESS, p21

不安や悲しみを抱えて歩くのは、ジャンクフードを食べるようなものです。歩く瞑想という食べものは高い品質でなくてはなりません

HAPPINESS,p41

心に怒りが生じているときはけっして話しません。怒りは、私自身の間違った認識と、自分と相手の苦しみへの理解不足から生まれる可能性を認めます。自分と相手が苦しみを乗り越え、困難状況から出口を見いだせるような話し方、聴き方をします。確信のないことを言いふらさず、分裂や不和を引き起こすような言葉を発しません。

HAPPINESS,p81

後悔や悲しみによって過去に引き戻されたり、不安や怖れや貧りによって今ここから引き離されないように気をつけます

HAPPINESS,p82

消費に没頭することで孤独や不安やその他の苦しみをごまかそうとしません

HAPPINESS,p82

花が存在するためには日の光や雲や大地を必要としてるように、私たちはお互い関わり合ってます。何一つとして孤立しているものはありません

HAPPINESS,p 140

どんなものでも源に戻せば、あとには何も残りません。日の光を太陽に、水を雲に、土を大地に戻せば、そこにあった花はあとかたもなく消えてしまいます

HAPPINESS,p140

嵐にもまれる木のこずえを見ていると、その木全体が今にも飛ばされてしまいそうな気になります。しかし幹や根本に目をやれば、たくさんの根が大地の奥深くに潜り込んでいるのがわかり、木はしっかりと立っているから大丈夫だと思えるのです

HAPPINSEE,p176

この本は瞑想方法のほかにも”心と体を休める大切さ”についても述べられています。
休むことの大切さは動物に例えれます。
動物は病気になった時、食べることや飲むことさえもやめて横たわり、エネルギーの全てを治療に向けます。私たち人間も心と体を休めるために、どんな手段を探してでも休むべきであると著者は述べています。心身ともに疲弊した状態では、何をやっても効果はないため、とにかく座ったり、横たわったりしましょう。
考えないこと、何もしないことも体を休めるために必要なことである。
心身に傷がついた時にこそ、その手当の仕方を学ぶべきであることも述べられています。

ここではnoteできないくらい、もっと多くの為になる事柄がこの本には詰まっているので、ぜひ読んでみてください。

2 無意味なことをする

デジタルデトックスをするとともに
新しい習慣を取り入れることにした。

それは




”利き手でない方の手で自分の名前を15回ノートに書く”

というエクササイズ;完璧主義と0か100思考を治すためのもの


これは数年前留学でアメリカへいき、実際に行ったエクササイズからオリジナルにアレンジしたものです。

渡米後、学校でアメリカ国外から来た生徒たちのためのオリエンテーションにてあるエクササイズを行いました。

*オリエンテーションで行ったこと*

(1)利き手で紙に大きな木を書きます。これは上手である必要はなく、自分が思う綺麗な木を描きます。

(2)次に、反対の手で同じように大きな木を綺麗に書きます

2枚の紙を見比べると、1枚目に書いたものと2枚目に書いたものに
大きな差を感じます。

2枚目に描いた木は
線はグラグラでとってもアンバランスな形。

普段は使うことがなく、慣れていない手で1枚目のように上手く描くことは
大変難しいことであることをエクササイズを通して感じます。

(読者の皆様もぜひやってみてください。)

この難しさを正に味わっている最中、オリエンテーションの司会を努めていた方が

”今、反対手で木をかくのがどれだけ難しいかわかったでしょう?これは異国で生活をしていくことの難しさと似ている。ここでの文化、考え方はあなたたちが今現時点で知っているものではない。これからあなたたちがここで暮らすということは反対手で物事を行っていくと同じようなもの。
でも練習をしたり、理解することで利き手のように上手に木を描けるようになる”

と。


(留学日記をご覧の方はご存知だと思いますが、渡米当時の私は英語力0であったため、この素敵な話を自分で理解することができず、日本人のmentorに通訳してもらいました:)

このアメリカで行ったエクササイズを思い出し、完璧主義を脱出するためにアレンジして使うことにしました。

最初から物事はうまくいかない。でも諦めない。利き手でない手で名前を書く練習をすることによって、完璧にできないこの事実を受け入れ、そしてそれが完璧主義を脱する手段になるのではないかと考え、このエクササイズを毎朝行うことにしました。至って無駄なことであるのもこのエクササイズの味噌。

今の所、大きな変化はありませんが、焦らず結果ばかりをみずにコツコツ毎日行っていきたいと思ってます。
そしてこのエクササイズはマインドフルネスに行うことができるため、メンタルケアにも効果的であると感じています。

飽き性なので好きなノートを使うようにしてます。
お気に入りはこれ。

書き心地が最高です。気持ちがいい。優しい。

以上が最近私が始めたことであります。
マインドフルネスに生きること。無意味なことをすること

これは現代社会において難しい事柄ですよね。
良い結果ばかり求めるのではなく、今という大切な時間を
思う存分楽しみましょう。

さてさて、スマホ皆さんはこの長期連休いかがお過ごしですか?
少しでもHappyなことありましたか?

一日、一つでも幸せに感じることがありますように。
乾杯。

最後までご拝読ありがとうございました。

Have a good night.

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